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テンポが小気味良くて、いつのまにか作品に引き込まれます。これも同じで、大阪弁で交わされる互いに引かない会話が面白くて読み進んでしまいます。癖になりそうなのであまり読まないように気を付けている昨今です。
Posted by ブクログ
建設現場でのトラブル処理請負や裏社会との仲介で生計を立てる、自称コンサルタントの二宮。彼が軽い気持ちで産業廃棄物業者から引き受けた依頼業務は、あれよあれよと大問題に膨れ上がる。産廃業界とは、政治家にゼネコン、建設会社に暴力団とクセ者ばかりが集い、協力と裏切りを繰り返す魑魅魍魎な世界だった。そんな世界だからこそ、二宮はカネの匂いも嗅ぎつける。さらに、勝手に押しかけた現役極道の桑原も便乗、二宮と行動を共にする。
こうして生まれた互いが互いを疫病神と罵り合う裏社会コンビ。睡眠も着替えもせず、大阪弁で暴言を投げあいながら大阪の街を駆け回る。片方が拉致されたり、ケンカに巻き込まれれば、結果的にもう片方が救い出すこともある。カネだけで結びついた2人だが、二宮が口八丁、桑原は腕力でいつのまにか互いの足りないところを補い合う。
そんな血縁も友情もない破天荒で現実離れしたなコンビだが、その背景の産業廃棄物業界はものすごくリアルでドロドロとした複雑さ。そのギャップがこの作品のみどころ。
そして、この疫病神コンビは次回作を重ね、10年以上も続き、ついには直木賞作品へとたどり着く。確かにこのコンビ、本作品だけで終わるにはもったいない。
Posted by ブクログ
いやー。面白かったです。
大阪弁の会話のテンポ 実にいいんですね。
これだけ、小気味いい 会話は あんまりないなぁ。
放火、青酸流し、脅し、暴力、・・・裏をかく。
何でもありの中で
二宮が 筋を通して まっしぐら。
駆け引きの巧みさ・・・そして 焦点を明確にする。
一見さえないオトコにみえるが じつに 信念と勇気 がある。
それに、脱帽せざるを得ない。読後感がステキである。
相方になってしまった
ヤクザモンの 桑原が シノギがあるといって・・・
突っ込んでいく。
カタギ、チンピラ、ヤクザ それぞれが 格が違う。
桑原は ホンモノのヤクザの 自覚がある。
いろんなものに カネを注ぎ込んでいる。
ヤクザなりの 自覚が 自分を支えている。
産業廃棄物処理場をめぐって
ゼネコン、下請け、そして コンサルティング(サバキ)の思惑が絡んで
どんな欲が その中にもぐりこんでいるのか
ただでは 転ばない人たちの 欲と欲の絡み合い。
Posted by ブクログ
疫病神こと、桑原と二宮のキャラだけなら満点なんだけど・・
物語としては。産廃処理場を巡るトラブルが複雑怪奇で、登場人物が多すぎて訳がわからない。その訳がわからない中を、疫病神コンビが動き回り引っ掻き回し、更に訳がわからなくなる。最後まで、事件の構図がスッキリとは私の中では落ちませんでした。お話としてはどうなんでしょうか。あまりにまとまりがなさすぎる気がしますが。
それでも読ませるのは、疫病神の二人がどんな危機に陥っても余裕があり機知に富んでいて、なんとも魅力的。さらに二宮の事務所のバイト悠紀も二宮の母親も魅力的だし、ほんとにちょい役の二宮の父の元部下?嶋田もいい味を出している。
この人たちの物語を続けて読みたいと強く感じた。
Posted by ブクログ
「一体、なんなんだこの話は?!」
読みながら、そんな言葉が何度も頭に浮かぶ。とにかく面白い、でも、訳がわからない。
元はと言えば、母のおすすめ本ということで手に取りました。
読み始めたものの、ヤクザの世界に興味はない。登場人物が多くて名前が覚えられない。そもそも、テーマである産業廃棄物処理事業というのにまったく魅力を感じない…。
なかなか興が乗らず、読むのを途中でやめようと思ったくらいでした。でも、オススメされた義理もあるので辛抱強く読む。面白くなってきたのは、堅気の主人公と組むのが、どうやら極道のこの桑原という人物らしい…と分かりかけてきたころ。
そこからは、あれよあれよという間に物語が進む。男二人のバディもの。完全なハードボイルド。シノギとかサバキとか全くわからない。それなのに、どうしてだろう、結構面白い。いや、かなり面白い。
読み終わる頃には、シリーズの2巻目を探し始めていました。いやはや、あっぱれ!
あと、私は物語を読み終わったときに、よく「あぁ、物語が終わってしまった」という喪失感を抱くのですが、この本にはそれがありませんでした。残るのは、大阪の各地を駆け抜けた疾走感のみ。それがまたよかったです。
さぁ、2巻に駆け込むぞー!
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