雨に殺せば

雨に殺せば

605円 (税込)

3pt

《黒川博行警察小説コレクション》 大阪湾にかかる港大橋の上で現金輸送車が襲われ、銀行員二人が射殺された。その翌日、事情聴取を受けた行員が自殺する。さらに、捜査線上に浮び上った容疑者の死体が発見され、事件は複雑さを増していく……。大阪府警捜査一課の二人の刑事“黒マメコンビ”が、軽妙な会話を交わしつつ、日本画壇の内幕に迫り、金融システムの裏側に仕組まれた奸智に満ちた連続殺人事件に挑む!

※本作品は東京創元社、KADOKAWA / 角川書店で同一タイトルの作品が販売されております。本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。

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雨に殺せば のユーザーレビュー

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    購入済み

    半沢直樹とライアーゲームを一緒にしたようなストーリー、亀田刑事が実はメインだというのが大きな意外性を持つ。どんでん返しの連続と登場人物の丁寧な描写にハードボイルドな警察機構のやりとりも相まって一気に読めた。このミステリー大賞に相当する名作と思う

    0
    2021年06月18日

    Posted by ブクログ

    黒川博行の黒マメコンビシリーズ。
    著者の初期作品群の魅力は、軽快で歯に衣着せない会話や主観描写と、対照的に緻密なロジックを器用に導入している点、そしてバラエティ溢れる事案や業界エピソードである。
    中でも本作は、刑事コンビの捜査とその進展が、非常に自然であることから、同時期の作品でも特に完成度が高いと

    0
    2016年04月02日

    Posted by ブクログ

    白昼堂々と行われた現金輸送車強奪事件の捜査に黒マメコンビが挑む。

    第1作とはうってかわって独身貴族になった黒さんと、相変わらずちょこまかと灰色の脳みそを働かせるマメちゃんの、大阪弁での絶妙なテンポで進んで行くのが気持ちいい。黒マメシリーズが3作で終わっちゃったのが淋しい。

    0
    2010年05月03日

    Posted by ブクログ

    大阪湾にかかる港大橋の上で現金輸送車が襲われ、銀行員二人が射殺された。その翌日、事情聴取を受けた行員が自殺する。さらに、捜査線上に浮び上った容疑者の死体が発見され、事件は複雑さを増していく…。大阪府警捜査一課の二人の刑事\"黒マメコンビ\"が、軽妙な会話を交わしつつ、日本画壇の内

    0
    2010年05月24日

    Posted by ブクログ

    「黒マメコンビ」第2作。
    1985年6月刊行。

    第1作と同樣にサントリーミステリー大賞(第2囘)で佳作となつた作品。
    またも大賞を逃した理由は「華がない」だつたさうな。
    第1作での批評を受けて、作者は主人公を獨身に設定變更して名前も黒田から黒木に變更したのだが、どうも安直すぎて、この解決策は效果を

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    黒川さんの初期シリーズ第2弾。1作目と同様に黒マメコンビが銀行強盗殺人事件という大規模な事件に挑む。黒川さんの初期の作品群は警察小説としての面白さとミステリ的な面白さの両面を持っている。本作でもサラッと出てきているが密室トリックなどのギミックも多く出ているのが特徴的。氏特有の軽妙な大阪弁でのやりとり

    0
    2024年09月02日

    Posted by ブクログ

    クライマックスでは「名探偵」風の謎解きも見せてくれるけれど、本筋は一昔前の社会派を思わせる、リアリスティックな警察小説で、地道な捜査の描写が大半を占める。けれども社会派の多くがまとっていた暗さや辛気くささはほとんど感じられずに、からっと乾いて明るい。大阪弁の掛け合いの魅力と言ってしまえばそれまでだが

    0
    2021年09月28日

    Posted by ブクログ

    冒頭───

    やっと帰り着いた。ガスストーブのスイッチを入れ、次いでポットのコンセントを差し込む。コートをベッドの上に放り、縒れたネクタイを外しにかかった時、電話が鳴った。壁の時計を見ると、もう午前一時半、非常識だ。すぐに出るのも業腹で、しばらくようすをみることにした。
    汗じみたワイシャツのボタンを

    0
    2014年08月12日

    Posted by ブクログ

    大阪府警「黒マメ」コンビ第2弾。
    第2弾だけど、主人公の名字が「黒田→黒木」、設定が「既婚→独身」に
    マイナーチェンジされており、第一弾から連続で読んだ者には、違和感がある中から始まる。

    そして事件の核心に迫るのはいつも「マメ」ちゃんで、主人公は上司の文句を言ってるだけなので説得力がない。

    0
    2010年04月07日

    Posted by ブクログ

    端的に、うまい。力の抜き加減も良いし、大阪弁の会話もほどよく面白い。意外な真犯人にも無理はないし、バランスのいい作品。確かに華はないんだけど。

    0
    2009年10月04日

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