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《黒川博行警察小説コレクション》 大阪湾にかかる港大橋の上で現金輸送車が襲われ、銀行員二人が射殺された。その翌日、事情聴取を受けた行員が自殺する。さらに、捜査線上に浮び上った容疑者の死体が発見され、事件は複雑さを増していく……。大阪府警捜査一課の二人の刑事“黒マメコンビ”が、軽妙な会話を交わしつつ、日本画壇の内幕に迫り、金融システムの裏側に仕組まれた奸智に満ちた連続殺人事件に挑む!
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半沢直樹とライアーゲームを一緒にしたようなストーリー、亀田刑事が実はメインだというのが大きな意外性を持つ。どんでん返しの連続と登場人物の丁寧な描写にハードボイルドな警察機構のやりとりも相まって一気に読めた。このミステリー大賞に相当する名作と思う
Posted by ブクログ
「黒マメコンビ」第2作。
1985年6月刊行。
第1作と同樣にサントリーミステリー大賞(第2囘)で佳作となつた作品。
またも大賞を逃した理由は「華がない」だつたさうな。
第1作での批評を受けて、作者は主人公を獨身に設定變更して名前も黒田から黒木に變更したのだが、どうも安直すぎて、この解決策は效果を發揮しなかつたやうだ。
ちなみに、第4囘ミステリー大賞でついに大賞を受賞したのだが、その時の主人公の探偵役は「華のある」女子美大生だつたとのこと。
さて、この作品も面白い。
大阪弁による輕妙な會話の面白さもさることながら、金融システムや日本畫の商品としての流通のしくみなど、普段なかなかわからないことが克明に描かれてゐる。
人を喰つたやうなマメちやんの言動も健在で、樂しめること請合ひである。
2004年2月8日讀了
Posted by ブクログ
冒頭───
やっと帰り着いた。ガスストーブのスイッチを入れ、次いでポットのコンセントを差し込む。コートをベッドの上に放り、縒れたネクタイを外しにかかった時、電話が鳴った。壁の時計を見ると、もう午前一時半、非常識だ。すぐに出るのも業腹で、しばらくようすをみることにした。
汗じみたワイシャツのボタンを外しながらバスルームへ行き、水道の栓をひねった。ワイシャツと靴下を洗濯機に放り込み、つまり私の夜毎の儀式を終えて部屋に戻れば、まだ電話は鳴っている。
大阪府警捜査一課の黒マメコンビの第二弾。
第二回サントリーミステリー大賞佳作賞受賞作。
黒川氏はこの作品で、第一回に続いて佳作賞を受賞した。
氏にとっては、おそらく二番目の作品なのだろうが、相変わらず二人の上方漫才風の会話にテンポがあって心地よい。
現金を輸送していた銀行員二人が、阪神高速道路の上で何者かに拳銃で殺害、強奪されるという事件から物語は始まる。
その後、容疑者と疑わしき人物の自殺などが相次ぎ、捜査は困難を極めるが、愛すべきマメちゃんのポワロ並みの名推理が冴えわたり、事件の真相と犯人の正体に一歩一歩近づいていくという展開。
ただし、事件の謎の解明と動機や理由などについては、第一作のほうが面白かった気がする。
今回の事件解明にたどり着くまでの動機やアリバイ、話の進め方には強引さと粗が見え、作品の完成度としては、やや物足りない。
舟券を100万も買ったら目立つんじゃないのか?
それでも、まずまず面白いエンタメミステリーだったので、これからも黒川作品を読み続けるぞと誓う私なのであった。
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