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黒川作品「疫病神」シリーズと肩を並べる「堀内伊達」シリーズは、同じ大阪を舞台とする不思議な時系列。
どこかでこのコンビ同士がすれ違っているのでは?と想像するとさらに面白い!
Posted by ブクログ
大阪は今里署の暴力団担当刑事である堀内は、情報屋から近々賭博が行われるという情報を入手する。その中には、学校法人の代表であり、不動産屋の森本が含まれていた。逮捕の後、森本をゆすりに行った経済誌の社長が、交通事故で死亡する…。
「堀内・伊達シリーズ」とされるものの1作目だったらしい。何も考えずに読んで買っているので、もう1冊持っているのが3作目で、2作目は買っていなかった。最初に1作めで良かった。
それはともかく、600ページに文字も小さめのギッシリの内容であるが、最初から最後まで全くだれずに読みきれる内容で、やっぱり黒川博行はうまいなあと思わされる1冊である。ハードボイルドの背景を持つ作品で、堀内もその相棒の伊達も、警察ではあるが勤務中に酒を飲み、女を囲い、逮捕者やそのつてから金(シノギ)をまきあげる。
初期の黒川作品で、なんか物足りないなあと思うのは、主人公が悪くないからなのではないかと思う。
全編、いつものコッテコテな関西弁の応酬であり、この辺に乗れなかったらやっぱり難しいだろうとは思う。乗れる人にはたまらないものがあるだろう。
ト書き文も勢いを重視し、主語がなかったり、芸術的な表現もなかったりするが、それが黒川節とも言えるハイスピードな文章のテンポを落とさないことにもつながっている。
最後に突然1年後になってしまったけど、これ続くんよね?で、なんで続編がことごとく別の出版社なんや?
Posted by ブクログ
大阪府警の暴力団担当刑事、堀内。彼とその相棒、伊達は正義感あふれ、悪を許さないありがちなイメージの刑事像とはほど遠い。出世のためには裏社会の情報は欠かせない。情報のためには金と汚い付き合いも欠かせない。というのが彼らの理論。
そんな2人が賭博場開催の情報を掴み、大勢の現行犯逮捕。事件は一件落着、署内での2人の評価は大幅アップ。となるはずだが、堀内は新たなカネのなる木を見つけ出す。
凄まじくカネに執着する悪徳刑事2人。チームワークも正義もあったもんじゃない。彼らの行動原理は犯人逮捕ではなく、安い給料以外のシノギを得ること。そこに同情すべきところはない。が、それでも彼らを憎めないのは大阪弁のトークのおかげか。やっぱり大阪弁は最高や。
落ちるところまで落ちていく2人には爽快感すら覚える。そして、正義ではメシを食えないことにも納得。
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