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古美術でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいに容赦はない。入札目録の図版のさしかえ、水墨画を薄く剥いで二枚にする相剥本、ブロンズ彫像の分割線のチェック――。はたして「茶釜」に狸の足は生えるのか? あらゆる手段を用いて贋作づくりに励む男たちをリアルに描いた連作集にして、古美術ミステリーの傑作選!
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「文福茶釜」
2018年10月20日公開 出演:駿河太郎、小芝風花、赤井英和
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Posted by ブクログ
テンポ良い話と骨董の贋作テクがページをめくらせる。 詐欺師のプロっぷりが新鮮で刺激的で 日常の風景に新しい光がさす・・ 叙情的とは真逆な一種理系を思わせる面白さがあった
大昔に読んだ本だけど、今読んでもおもろいなぁ。 古美術ミステリー。 俺が原田マハさんが好きになった源流かな。
古美術品に絡めて、ひと儲けを企む海千山千の山師達が繰り広げる古美術ミステリの連作短編集。 舞台は関西。美術系出版社社員、古道具屋、表具屋、ブローカーと言った金の匂いに敏感な登場人物たちは悪徳業者ばっかりかといえばそうでもなく、読んでるうちに読者は彼らに味方してしまうのが不思議。活き活きとした関西弁の...続きを読む台詞は、ガツガツとした雰囲気もありながら人間味を感じる。そしてオチには思わずニヤリ。 黒川博行というとハードボイルドよりのミステリ作家という印象が強いのだが、美大を卒業して高校の美術教師というと経歴の持主だという。その経験を存分に活かした傑作だと思う。
古美術でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいの短編集。 水墨画を薄く剥いで二枚にする相剥本、入札目録の図版差し替え等々あらゆる手段を用いて贋作づくりに励む。 騙し騙され、狐と狸の化かし合い。 面白かった。
美術や骨董の贋作を中心とした悪巧みの顛末を書いた短編集。 人物や会話が独特で飽きがなく、懲悪をベースとした展開も、意外性がないのにとにかく面白い。 毎回テーマとなる品が変わっていき、それぞれの「偽物造り」や「詐欺手口」はバラエティに富み、いづれも唸るような奥深いものばかり。品のいい舞台に、品のない人...続きを読むたちばかり出てきて化かし合いをするスタイルは、趣と可笑しみという他では両立しない味わいを生んでいる。 表題作と最後の一話が特に読ませるが、これは何話でも何冊でも読める。 4+
な○でも鑑定団が好きな人には面白いと思う。真っ黒ではない主人公が騙し騙され、ドタバタが伝わってくるようでよかった。
さらに引續いて黒川博行。 この作品は、古美術に關はる連作短篇集。 「なんでも鑑定團」のお蔭で、書畫骨董に興味を持つ人が増えたといふが、この本を讀めば恐ろしくなること請合ひである。 贋作の世界の、なんと奧の深いこと! 京都市立藝大で彫刻を學び、高校の美術教師をしてゐた作者の面目躍如といつたところか...続きを読む。 2004年10月5日讀了
美術の真贋とそれを取り巻く様々な人々の話。人脈が真贋の見極めにつながり、それぞれの人がとてもキャラが濃い。97年から98年に発表された短編を集めたものなので、2022年に読むと連絡方法や雑な個人情報の扱いはかえって新鮮に思える。 ※評価はすべて3にしています
書画骨董の古美術取引の詐欺を扱う短編集。 大阪弁もそこまで嫌味ではなくテンポ良く話が進む。これくらいならいい登場人物も分かり易い。 偽作の手口や真贋の見極め、古物商の気概など、リアルな描写が作品を支えている。
黒川博行の珍しい短編集。ほとんど詐欺のような美術雑誌の副編集長佐保を中心に、その周辺でのホンモノ・ニセモノの騙し騙されあい。 敦賀市に残る蔵に眠る芦屋の茶釜。そこに「初だし屋」と呼ばれるハイエナがごとき2人組が現れ、不用品の回収と称して、時価500万円とも言われる茶釜をだまし取っていく。その家族か...続きを読むらの依頼で、二人組に復讐を計画する…。 短編ということもあり、特に最初の2本で「あ、本物やと思ってたら偽物やったという話か」と納得してしまいがちだが、3本目からは流石にそうはいかんのが黒川流。偽物とわかってからの二転三転を短い中に折り込む超ハイスピードな展開で、飽きさせないというよりは、ついていくのが精一杯な作品が続く。 あとがきに本人が大学時に美術を専攻していたということから、なかなかに背景などをよく調べてあるもんだという点は感心する。そういう調べたものが血肉になっている作品だからこその、文章の深みというものが感じられる辺りは大変よろしい。 ただ、ちょっとハイスピードすぎるんよね。図録の話はもう少しベースの知識を共有してほしかったし、同じような名前の登場人物(末永と末武など)が多すぎるのもちょっとしんどい。 また、黒川作品の魅力でもある、関西弁での会話文がかなり少なく短く、誰が喋ったかという点も省略されがち。物足りない。1冊2篇くらいの中編で良かったのではないかと思う。震災時の石膏像の話は、ちょっと中途半端。 ストーリーは一級だし、テーマやコンゲームのような展開も面白いので、おすすめの作品では有るが、短編で読みやすかろうと手にとって、黒川博行はこんなもんかいと判断されるのなら、他の作品から入られることをおすすめする。
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