草原の記

草原の記

528円 (税込)

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史上空前の大帝国をつくりだしたモンゴル人は、いまも高燥な大草原に変わらぬ営みを続けている。少年の日、蒙古への不思議な情熱にとらわれた著者が、遥かな星霜を経て出会った一人のモンゴル女性。激動の20世紀の火焔を浴び、ロシア・満洲・中国と国籍を変えることを余儀なくされ、いま凜々しくモンゴルの草原に立つその女性をとおし、遊牧の民の歴史を語り尽くす、感動の叙事詩。

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草原の記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    久しぶりの再読です。司馬遼太郎独特の文体と雰囲気。やっぱり自分はこの作家が好きだなぁ、相性合うなと思います。

    0
    2025年02月04日

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎いわく、126ページ
    日本は1868年の明治維新成立のときは、他国を侵略するような体質要素をもっていなかった。
    すべては、朝鮮半島への過剰な日本の妄想からおこったといっていい。

    その前の段では、
    理屈っぽく言えば、近代日本にとって、満洲は魔の野というべきもので、地理的呼称であるとともに、

    0
    2024年02月14日

    Posted by ブクログ

    打ちのめされました。短い文庫本。
    ほとんど「街道を行く」のスピンオフなのかな、という感じなんですが。

    モンゴルの女性の話で、どうやら実在の人物で、司馬さんが数回は会っているヒトのお話し。
    戦前戦中戦後にかけて、日本とソ連と共産中国とモンゴルの「政治」に翻弄されて家族と人生をズタズタにされた女性の人

    0
    2021年02月28日

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎は、1923年生(大正12年)まれ。
    大阪外大のモンゴル語科。

    モンゴルには、思い入れがある。
    匈奴と言われる遊牧騎馬民族がいた。
    モンゴル語で、人とは、フンという。それから、フン族となった。
    モンゴルは、空と草しかない。
    草は、土に根を張り、土を守る。
    耕せば、それは、土がむきだしとな

    0
    2013年09月04日

    Posted by ブクログ

    街道をゆく、モンゴル紀行に通訳として出てきたツェベクマさんという女性の半生と草原を描いた話。

    とても好きなお話です。
    短編なので昨夜の夜のお供に。

    文化大革命で離れていた旦那さんを見送る下りがなんとも、、、尊敬。

    DVDの街道をゆくにも出演されてて、感慨深かったです。

    大好きなので、★は5。

    0
    2011年08月26日

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎の年来の心のふるさとであるモンゴルについて語った紀行であり評伝である。

    モンゴル民族は、著者の言葉を借りれば、「奇跡的なほどに欲望すくなく生きて」きたのである。

    このふしぎな民族を象徴させるように、13世紀に帝国の基礎を築いたオゴタイ・サーンと現代史の非情を淡々と生きぬいた知的な女性「

    0
    2009年12月22日

    Posted by ブクログ

    この本を読んで、漢民族と草原の騎馬民族の考え方が根本的に違う根っこの部分が、始めて納得できた。
    司馬御大はエッセイも素晴らしいが、この本の書き出しは絶妙だと思う。
    以下に引用する。
    「空想につきあっていただきたい。
    モンゴル高原が、天にちかいということについてである。」
    この2行だけで、中国史を好き

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    「ツェベクマさんの人生は、大きいですね」
    と、私がいうと、彼女は切りかえすように答えた。
    「私のは、希望だけの人生です」


    この辺りの記述。
    この民族とこの民族を愛する日本人の模様が秀逸に描写されている。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    モンゴルについての司馬遼太郎氏の随想
    胡服・匈奴というあたりについての話から始まり、途中からは司馬さんのガイドを務めたツェベクマさんのルーツの話が中心になっていく。ツェベクマさんを指導した高塚シゲ子さんの話も大変興味深い。
    なぜモンゴルでは中国のことをキタイと呼ぶのか、ハンガリーを中国語で匈牙利と書

    0
    2024年06月01日

    Posted by ブクログ

    モンゴルとその民族の雄大な歴史を描き出す歴史エッセイ。中世にモンゴル大帝国の基礎を築いたオゴタイハーンと、現代でロシア満州中国という権力に翻弄されたツェベクマさんという一人の女性を対比的に描くことで古代から現代までの遊牧民の来し方在り方をどこか切なくあぶり出す作品

    0
    2022年12月04日

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