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霧の町、軽井沢。航空会社をリストラされた岳夫は、父親が遺した古い別荘で一人暮らすため、東京から越してきた。自由と不安の間に揺れる彼の新生活は、次々と立ち現れる女たちに翻弄される。誘いをかけてくる人妻、知的な女性獣医、ワケありらしい小料理屋の女将と、その十九歳の娘――。したたかで魅力的な女たちと運命に漂う男の恋愛ラプソディ。『途方もなく霧は流れる』改題。
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Posted by ブクログ
離婚しリストラに会い退職金と失業保険で昔父親が建てた軽井沢のロッジにやってきた梶木岳夫49歳の物語。ホームセンターの女性店員、その母親が営む小料理屋「しののめ」の女将、キャリア官僚の妻である官能的な女性、知的な女性獣医などに囲まれながら少しずつ軽井沢の町になじんでいく。でも、一番寄り添って暮らしたの...続きを読むは、愛犬ロクだと思います。女性獣医の言葉:獣医になって、わかるようになりました。飼い主さんの犬を思う気持ちはもちろんですけど、犬の飼い主さんを思いやる深さにはいつも胸を打たれます。唯川恵 著「霧町ロマンティカ」
登場人物はわりと多くて多彩でしたが、一言でくくるなら身勝手な男たち、したたかな女たち。主人公の男の生き様は世間一般の共感や憧れを得るのは難しそうな気もしますが、50歳を前に生きることの意味に本気で向き合って自分を省りみる姿には徐々に応援したい気持ちすら湧いてきました。若い頃の利己的な性質から変化して...続きを読む、他人の生き方を純粋に冷静に尊重できるようになるのは歳ゆえなのか。幻想的な題名とは裏腹に、現実のいろいろを考えさせられながら、一気に読んでしまいました。
50にもなる男性がリストラの末に軽井沢に移り住む。 小料理屋に通い、迷い犬を飼い始め、薪を割って…となんとも優雅な毎日。 周りに素敵な女性達に囲まれてこんな生活ができたら それも悪くないのかな つまの仕事があうまくいき、それが夫の不満に繋がり妻とうまくいかなくなるのは男の人あるあるだ
唯川作品にしては珍しい男性目線でのお話。 軽井沢にやってくるまでの複雑な事情、生い立ち。不思議なめぐり合わせに愛犬との出会い、別れ。 決して盛り上がりのあるストーリーではなかったけれど、ゆり子や恵理親子、第一印象最悪だった岡野、終盤で新事実を解明するきっかけになる國田… 脇役のキャラクターの人間味が...続きを読む味があって、とてもよかった。 しいていうならば、実際の移住はこんなにうまくいかないよなぁ〜 都会から田舎に移住するのが流行っているようだけれど、実際は田舎の生活にカルチャーショックを受けて、リタイアする人も多い…ましてやこんなによそ者を受け入れるだろうか…などと、田舎に住む身としてはちょっと都合が良すぎるな、なんて思いました笑。 もちろん創作なので全然いいと思いますけど…ね!
ミステリーや心がほんわかする小説は大好き。 そして、そして、恋愛小説も大好き! そんなわけで唯川さんも大好き! といいつつも、まだ唯川さんの本は11冊読んだだけですが… 読み始めてすぐ、今回はいつもの唯川さんの恋愛小説とちょっと違う?と。 この本の主人公は男性。 唯川さんの小説で男性が主人公になるこ...続きを読むとは珍しいことらしいのだが… 読後に解説を読んでみてその謎が解けた~(笑) これが男性読者が多い「週刊新潮」に連載されていたからだとか。 なるほど… 梶木岳夫は49歳で航空会社をリストラされる。 既に妻子とは別れていた岳夫は、仕事、そして恋人も失う。 東京を引き払い、父が残した軽井沢の別荘で新しいスタートを切る。 現実の厳しさをひしひしと感じつつも、新たな女性との出会いがあり、愛犬となるロクとの出会いと別れがあり… ラストはちょっと胸が痛かった…
さらっと気持ちをくすぐり、心地よい唯川恵作品でも、男性が主人公の作品は珍しいかも? なんて思って手にとってみました。 50歳の節目を迎える男性が、人生仕切り直し!の時に、とても寒い場所で、暖かな人達と出会う。 こんなセカンドライフ良いなって最後は思っちゃうんですよね。 少しファンタジックな要素も...続きを読むあるホロホロストーリー。
内容(「BOOK」データベースより) 霧の町、軽井沢。航空会社をリストラされた岳夫は、父親が遺した古い別荘で一人暮らすため、東京から越してきた。自由と不安の間に揺れる彼の新生活は、次々と立ち現れる女たちに翻弄される。誘いをかけてくる人妻、知的な女性獣医、ワケありらしい小料理屋の女将と、その十九歳の...続きを読む娘―。したたかで魅力的な女たちと運命に漂う男の恋愛ラプソディ。 平成27年8月11日~14日
単純な恋愛小説ではなかった。 唯川恵も、私と同じように歳を重ねているんだ、とふと思った。 岳夫とロクの絆が何よりも心に残った。 ーーー 霧の町、軽井沢。航空会社をリストラされた岳夫は、父親が遺した古い別荘で一人暮らすため、東京から越してきた。自由と不安の間に揺れる彼の新生活は、次々と立ち現れる女たち...続きを読むに翻弄される。誘いをかけてくる人妻、知的な女性獣医、ワケありらしい小料理屋の女将と、その十九歳の娘ーー。したたかで魅力的な女たちと運命に漂う男の恋愛ラブソディ。『途方もなく霧は流れる』改題。
愛犬がなくなったのが昨年末。ロクの最期を読みながら愛犬の思い出と重ねていました。 ストーリー自体は単調でしたね。
唯川作品で珍しく男性が主人公。全体的にまったりした話。 50歳という人生の半分に差し掛かった岳夫が人生を見つめ直すきっかけになったのは、周囲の人々の生き方に触れたかったからだろう。 中年男性から見た女の強さも感じられた。
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