息がとまるほど

息がとまるほど

550円 (税込)

2pt

27歳の朋絵は、同僚にプロポーズされたのを機に、2年越しの不倫相手である上司と別れる決意をした。しかし、最後のデートを後輩に目撃され…。ラストのどんでん返しが鮮やかな「無邪気な悪魔」ほか、恋愛短篇小説の枠におさまり切らない迫力の全8篇! 男女間の、もはや愛とは呼べない黒々とした感情、女同士の底なしの嫉妬や裏切り、優越感など、生身の女の怖さをリアルかつ不気味に描き出す。タイトル通り、読んでいて息がとまるほどゾクッとくる、濃密な傑作短篇集。

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息がとまるほど のユーザーレビュー

こんな女性が近くにいたら…と想像しただけでゾッとしてしまうほど女の怖さが描かれた短編集です。この作品の特徴は、読み終わってから読者にその先のストーリーを想像させてるところです。全てを描き切らず、あくまで読者にゆだねる。ゆだねられた読者のほとんどは同じ想像をするのだと思いますが、こんなにも想像する力を必要としなくとも推知出来てしまう面白い作品です。短編作品の中で「無邪気な怖さ」は、どんな女性でも一度は経験があるのではないでしょうか。ストーリー中にその「無邪気な怖さ」をこれでもか!というくらいのゾッとする展開で描かれて言います。自分が同じ立場に立たされたら・・・作品の終わりがわかってきたとき、読み進める度胸がなかったらその箇所だけ目をつぶってしまいます。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年11月12日

    いろいろな女たち。それぞれに、悲しかったり、狡猾だったり、哀れだったり。モノトーンの煌びやかさを感じる作品でした。

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    Posted by ブクログ 2024年04月29日

    それぞれ面白い短編集だった
    どの女性もなかなかの悩みを抱えているけど
    プライドが邪魔してうまくいかない…
    大人になると素直になるの難しいのかも

    イヤミス的余韻が残る「あね、いもうと」
    好みだった

    「一夜まで」は
    すごく理想的な不倫(笑)
    って感じで好きでした。

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    Posted by ブクログ 2023年01月25日

    恐ろしいことを特別感ゼロで当たり前のように書いているのがフィクションぽいなと思いつつ、共感できる部分があまりにも多いので一刻も早く長編小説を読み漁りたい

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    Posted by ブクログ 2022年09月03日

    短編集。
    どの作品も女性の怖さ、強かさを強く感じました。
    その中で、少し共感してしまった自分が恐ろしくなりました。
    自分の思い通りに人生を生きられるわけではないですが、理不尽さ・自分にないものへの羨ましさを感じずにはいられない…
    最後の解説まで、スルスル読める本でした。

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    Posted by ブクログ 2021年10月25日

    「女」という生き物の、強かさ、羨望、嫉妬、憎悪、冷酷かつ狂熱的な感情を描いた短編集。女ってこんな嫌な生き物なのか。
     不倫やら夜の街やら、実生活では全く関わることのない人生であるが、小説を通して疑似体験できると、面白いと同時に益々縁遠さを改めて実感するのである。

    それぞれオチもあり物語として面白か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月22日

    女の怖さが詰まった恋愛短編集。

    「息がとまるほど」という作品はなくて、どれも「息がとまるほど」苦しくぞっとするストーリー。
    男に対する駆け引き、女に対する嫉妬や優越感。
    どろどろした感情がリアルでぞくっとしました。

    0

    Posted by ブクログ 2018年06月02日

    あまり本を読むのが得意ではない自分が、驚くほどのスピードで読めた一冊。
    ひとつひとつの物語のボリュームがちょうど良い短編集で、まるでテレビドラマを見ているかのように描写が眼に浮かぶ。
    程よくドロドロなのもまた良い。

    もっと唯川恵さんの小説を読んでみたいと思った、そんな一冊。

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    Posted by ブクログ 2017年01月16日

    唯川恵、先日読んだ短編集が良かったので続けてセレクト。

    同じく短編集、今度は全て女性が主人公。
    男と女。ホラー要素。世にも奇妙な的に軽く読むこともできるが、的を得た印象的な言葉が随所にあって唸らせられる一面も併せもっている魅力ある作家さんだと感じた。

    他の作品も追ってみようと思う。

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    Posted by ブクログ 2014年10月12日

    同僚にプロポーズされたのを機に、不倫中の上司と別れる決意をした朋絵だったが、最後のデートを後輩に目撃され…。男と女の間に流れる、もはや愛とは呼べないくろぐろとした感情、女と女の間の、友情とは呼べない嫉妬や裏切り、優越感。女たちの心に沈む思いを濃密に描きだした、八つの傑作恋愛短篇。

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    Posted by ブクログ 2014年09月18日

    唯川さんの短編集なので、ただの恋愛ものではないだろうと思い手に取ったら、本当に女性の怖さが詰まっていた。
    最初の「無邪気な悪魔」に出て来る結婚退職するOLさんは、天然なのか、計算なのか。
    飲み会でどんな爆弾が落とされるのか、ハラハラした。
    「雨に惑う」のヒロインが壊れていく様子や「あね、いもうと」の...続きを読む

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