雨心中

雨心中

743円 (税込)

3pt

周也だけがたったひとつ、私のもの――施設育ちの芳子と周也は、実の姉弟のように生きてきた。仕事が続かぬ周也を常に優しく受け入れる芳子。芳子にはわかっていた。周也を甘やかし、他人から受け入れられないことを受け入れられないほど駄目にしてきたのは自分だということを。そして周也がある罪を犯したとき、芳子は二人でもう戻れない選択をする――幸福に向かっているのか。絶望に向かっているのか。直木賞作家の意欲作!

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雨心中 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    施設育ちの芳子と周也は血のつながりはないけれど実の姉弟のように生きてきた。幸せになりかけてもいつも何かに邪魔されてしまう二人。小説全体にずっと雨が降り続いているかのようなノワール感が漂う。芳子の周也に対する母性愛の深さがすごい。

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    2人の主人公はまっすぐ過ぎる心を持っているが故に、不器用にしか生きられない。その生き方は時に悲しく見えるけれど、人を思いやる2人の優しさを感じられます。雨心中というタイトルにもあるように、物語は薄暗く悲しい雰囲気にありますが、強い絆持った2人はハッキリとした色を持って生きていました。

    唯川恵さんの

    0
    2023年09月13日

    Posted by ブクログ

    おもしろかった。
    みんなが自分の中になるものに沈んでいく。
    そんなつもりはないと叫びながら足踏みをしながら泥の中に落ちていくような感覚。

    あとがきが瀧晴巳さん
    初めてあとがきの人の名前をちゃんとみたし
    この人は誰だろうと思った
    自分の心の中を引き摺り出されるようなあとがき



    浮かれぬように

    0
    2023年04月02日

    Posted by ブクログ

    私は結局、誰しも自分が一番かわいくて、大切だと思っている…
    ここまで人のことを想える、堕ちることができる人がいるの…?と思ったけれど、芳子は周也を通して自分を保ち、愛していたのかもしれないなぁ。自分のものが、欲しかったのか…。

    0
    2020年07月09日

    購入済み

    今まで読んできた唯川恵さんの作品とは違ってました。
    単純に言ってしまうと2人は依存している関係だと思いました。
    見方によっては世渡り下手で駄目な男の人、でも純粋すぎるゆえに
    不器用にしか生きられないのか。
    幸せってなんだろう?と考えさせられました。
    読んでいて辛くなる部分もあり
    重いけれ

    0
    2020年07月11日

    Posted by ブクログ

    凄く入りやすい本でした。
    内容は、リアルなところがあり、うーんという感じてす。重いの一言かな。
    人生は、人それぞれの価値観ですね。
    それが人間なのかな?

    0
    2020年06月20日

    Posted by ブクログ

    女としては、共感しなくもないけど、やりすぎ。でもこの狂ってる感じがまた苦しくて、もどかしくて、上手くいかなさが、癖になる。

    0
    2020年01月10日

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ唯川恵の作品の中でベスト3には入るくらい好き
    恋愛至上主義のような小説よりも、こういうシリアスなものをもっと読みたい
    ダメダメな主人公をなぜか応援したくなる

    0
    2016年05月30日

    Posted by ブクログ

    施設で姉弟のように育って来た芳子と周也
    周也は芳子に甘えてばかり生きて来た。
    男女の関係ではない、恋でもない、終わる事のない愛を求めて生きていく2人
    これも愛の形なのだろうか?

    0
    2025年02月27日

    Posted by ブクログ

    読み応えがあった。 考えることが色々ある話し。登場人物が次々出てきても、一人一人について納得して読めた。

    0
    2024年12月19日

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