奇貨

奇貨

506円 (税込)

2pt

4.0

男友達もなく女との恋も知らない変わり者の中年男・本田をとらえたのは、レズビアンの親友・七島の女同士の恋と友情だった。女たちの世界を観察することに無上の喜びを見出す本田だが、やがて欲望は奇怪にねじれ……。熱い魂の脈動を求めてやまぬ者の呻吟を全編に響かせつつ、男と女、女と女の交歓を繊細に描く友愛小説「奇貨」と、著者26歳の時に書かれた危うい思春期小説を併録。

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奇貨 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    村田沙耶香さんおすすめ本。恋愛関係になり得ない2人の不思議な同居生活の中で、芯のある七島の主張とそれを引き出す本田さんのやりとりが痛快。まず、こんな存在がいることが羨ましい。自分にとっての奇貨と出会うため、自分が誰かの奇貨となるためには、「自分」というものを持って正しく見つめ、更に曝け出さなくてはな

    0
    2025年03月03日

    Posted by ブクログ

    津村紀久子の解説の後、何を追加で書けるだろうか。思ったことが、そのまま書かれていた。
    本田さんと七島の寂しさや関わりや、人生の色々なことがリアルで曖昧な感覚だと思うのにくっきりと言葉で捉えられていて、胸に響いてくる。人との関係性のままならなさの共感とともに、希望も感じた。
    松浦理恵子の小説には、女性

    0
    2025年05月01日

    Posted by ブクログ

    久々に松浦理英子を読んだけども、めっちゃ面白かったぞ。このおっさんはひどいへんたいだと思ったけども(←)こういう人間関係も純文学でないとなかなか味わえない。あと思ったんやけど、松浦理英子は男性の一人称も描くのね。
    後半の「変態月」も面白かったです。思春期だなあ。地元が近いからか方言に親近感。

    0
    2017年05月17日

    Posted by ブクログ

    変態月、読み終わってからめちゃ昔の作品てことを知ってびっくりした。
    令和でも昭和でもおんなのこはそんな変わんない。

    0
    2022年01月22日

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