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夏休みの最初の午後。中学生の健太郎は、海に浮かぶ謎の城に閉じ込められてしまう。城には同じように迷い込んだ十数人の大人たちと、暗い目をした少年、貴希がいた。次第に覇気を失う大人を尻目に、健太郎と貴希は城を出ようともがき続ける……。孤独で清らかな二つの魂がからみあう、ひと夏のファンタジック・サスペンス。
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Posted by ブクログ
「四龍海城」という北海道近海の謎の城に拉致されてきた男子中学生2人、城を出て日本に戻るには「出場料」が必要で、それが何かを探るうちに、2人の間に友情が生まれる。 いよいよ城を出られるときの2人のやりとりが切なかった。なんでああなるのよー!という思いでいっぱい。違う結末が見たかった。
男の子の友情が大好きなので とても好きな作品。 お互いがお互いの心を いつの間にか助けてる感じが 素敵で涙が出た。 終わり方に賛否両論あると思う。 私はもし続くなら…を想像して 勝手にハッピーエンドにしてる。
どんどん物語に入って行けた。 出来ることなら一緒に… 帰ったふたりを見てみたかった 読めて良かった 2014.7.13
神秘的で印象に残る作品 セリフも心に残った。 ・不幸を語ってよいのは、死にそうなやつだけだ。俺の人生クソだったって言っていいのは死ぬ一分前のやつだけだ ・ろくでもない環境ならいっそそれを誇るぐらいになれ。こんなひでえところでも俺はまっとうに生きているって。文句ばかり言うだけなら誰だってできるんだよ...続きを読む。 ・あきらめて逃げようと思った時ってのは本当はもう一度だけ試してみるときなんだよ 内容は、神秘的でぞくぞくする。海の中に建物があり、その中に入ったら出るには「自分のもっとも手放したくないもの」を出場料として払わなければならない。主人公は知らずに出場料として友達を払って無事に出られた。出た後は忘れるようだ。なんともせつない物語。おもしろかった
乾さんの本好きです。城から出るための「出城料」が何であるか、途中でなんとなく予想はつくのですが、それでもそれぞれの下した決断のせつなさに茫然としてしまいました。 この本に限らず私たちも日常の中で常に決断を迫られていると思います。いつか失うとわかっていても手に入れようと思うのか、手にしたものを然る...続きを読むべき時にきちんと手放すことができるのか。きっと、未来のために今を捨てることができ、手にした過去を後悔しないようになるのが大人になるということなのでしょう。 いろいろ解決していない謎もあったような気がしますが、本編にはあまり関係ないですし、現実ってそんなものですよね。だらだら後日談なんて書いちゃわないところも余韻を残していてよかったです。
後味が少々悪いなぁ… 物語的には面白いんですが、結局、四龍海城の謎が少しあります。 貴希と健太郎が大好きなので星は5つです。 この作品はBADENDだからこその味の出方だと思いますが、それならそれでもっと凝ってもよかったですね。 個人的には、他の終わり方が見てみたかった… 成長した2人の続編...続きを読むとか出たら嬉しいです。 今度はHAPPY ENDで!
切なさマックスのあのラストにやられました。ハッピーエンドだったらあそこまで余韻はなかっただろう。 貴希の吹くトランペットの旋律がいつまでも頭の中で鳴り響いていました。
どんどん引き込まれて、面白かったけれど、読後感が大変よろしくない。綺麗だけれども。 思い出すことがなくても、再会することができたかもしれないのにと、いたたまれなくなりました。 面白かっただけに、ラストだけが、なんだかなぁ……。
なじ■ 謎の建物に閉じ込められ、そこで出会った少年二人の夏の物語。 ラスト切なすぎてボロ泣きしました… フライデー・ナイト・ファンタジーの描写素晴らしかった!
読んだことを後悔しそうになるほど切ない話。 でもすごく大事なことが描かれている。 映像化されたら美しいだろうなあ。
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