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地震に遭った翌日、少年は、海の匂いのする、見たこともない町に立っていた。通りかかったオバサンの家で親の迎えを待つ間に体験したのは、少年がこれまでしてみたかったことばかりで……。(「翔る少年」) 「どんな人生にも必ず分岐点となる瞬間が存在するように思う。運命的な避けることのできない『あの日』もあれば、ほんの僅かなタイミングの違いでその後が揺らぐ『あのとき』もあるだろう。そのポイントにかえることができたら。いくことがかなうなら――。 もしも拙作を手にとって読んでくださる方がいるとするならば、ほんの少しでもいい、その方の『あの日』『あのとき』に対する思いに寄り添えたらと願う」――乾ルカ。時空を超えた小さな奇跡と一滴の希望を描く感涙の傑作小説集。第143回直木賞候補作。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年11月19日
乾ルカさんを読んで、てふてふ荘を読んで、あの日に帰りたいに来てます。綾瀬まるのやがて海へと帰るに深い感銘して、これって似た感覚だと思い出す。翔る少年が切なくて、でも新しいお母さんにも少年にも良い結末が来たのでは。15年は長い、非常に長い。ずーっと少年の手ではなく受け取ってしまった手紙を見ていたんだ。...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月05日
北海道南西沖地震が題材の「翔る少年」、同じ部活の女子高生5人グループの「へび玉」が面白かった。
誰にでもあるだろう過去の「あの日」=人生の分岐点に戻れたら…という短編集。
今生きているこの瞬間も、実は「あの日」の前日で、戻りたいと思うような一日なのかも?と思ったりする。事故や天災みたいに逃れられな...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月17日
人生の分岐点
そんな過去の『あの日』に色々な角度から触れ合う物語
忘れてしまいたい『あの日』
やり直したい『あの日』
懐かしい『あの日』
楽しかった『あの日』
現実ならば心の中でしか思い出すことのできない『あの日』
戻ることなど絶対に叶わない『あの日』へ旅立ちます
ファンタジーならでは
とって...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月01日
変幻自在な作風が特徴の作者らしい、日常と非日常が絶妙に交差する「あの日」をテーマにした短編集。
お気に入りは表題作。まさしく「あの日、あの時」が強烈な印象を残す。誰もが思い浮かべるが、誰も実現できないのが「あの日」に帰ること。小説の表現が自由に広がるテーマだけに、作者の力量も試される。本作の余韻は清...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月23日
過去や未来の「あの日」をテーマに6編を収録した短編集。
設定は各短編違うものの、展開は似たようなものが多いのでもう少し展開にバリエーションがあるともっと星は高かったかなあ、と思います。
そうは思ったものの、とても感動的で力のある短編もあります。地震にあった子どもが不思議なおばさんに遊んでも...続きを読む
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