コイコワレ

コイコワレ

880円 (税込)

4pt

大戦末期。東京から宮城の田舎へ集団疎開した浜野清子は、そこで那須野リツと出会った。対立する「海」と「山」の呪縛か、無意識に忌み嫌い合うふたりの少女。だが、戦争という巨大で最悪の対立世界は、彼女たちから、大切な存在を奪ってゆく……。宿命に抗いはじめた少女たちが願う、美しき未来とは――。
特別書き下ろし短篇収録。〈解説〉瀧井朝世

【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みを読むことができます】

※〈螺旋プロジェクト〉とは――
「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画

〈螺旋〉作品一覧
朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』(本作)
天野純希『もののふの国』
伊坂幸太郎『シーソーモンスター』
乾ルカ『コイコワレ』
大森兄弟『ウナノハテノガタ』
澤田瞳子『月人壮士』
薬丸岳『蒼色の大地』
吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』

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コイコワレ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    戦争の中での少女の精神的な成長が非常に丁寧、繊細に描かれている。
    海族と山族その対立の中で相手を思う心、与える心が厳しい現実の中で少女にのしかかる。
    その中でお互いに苦しい、嫌な相手のことも受け入れ飲み込みそれでもなお接する心。

    内容に入り込んでしまって最後には涙が止まらなかった。
    愛、優しさを受

    0
    2025年09月13日

    Posted by ブクログ

    螺旋プロジェクト8作目
    東京から疎開した清子と田舎の寺に住むリツはひと目見る前から突き刺さるお互いの存在を感じた
    交わってはいけない海族と山族の邂逅は何をもたらすのか
    個人的に本作が一番テーマにドンピシャだった気がする
    足掛け3年かかって読破した

    0
    2025年04月21日

    Posted by ブクログ

    螺旋プロジェクト、昭和編。
    戦時中、疎開地で出会った東京と田舎の少女が海族山族の嫌悪にもがきながら生きる物語。

    文章力、表現力がすごい。舞台は疎開地であって戦地は直接描かれないのに、時代の残酷さが実感をもって迫ってくる。
    その中にあって嫌い合う少女たちの心理描写が何よりお見事。そして、そういう子に

    0
    2025年02月07日

    Posted by ブクログ

    〈螺旋プロジェクト〉の一冊と知らずに読み始めました。明治後期〜昭和初期の話が個人的に好きなので、今回の設定もとても楽しかったです。

    自分では環境を選べず、しんどいなかでもどうやって生きていくかを主人公のお母様の言葉から学びました!

    後半にかけて主人公が自分なりに変わろうとし、行動に移す姿が印象的

    0
    2024年01月28日

    Posted by ブクログ

    海と山で始まりやっぱり海と山で終わるんだ。何か経緯とか歴史が出るのかと身構えたが、それはもう理屈じゃない大昔からあるもの そういう事なんだって事。お互いが嫌悪感に気付きそこにいるのが分かる理解したって凄い でもあってもいい筈。どれもこれも不思議だけど、老木を見つけて掘るのと光のと邪念で割れるのと興味

    0
    2023年11月19日

    購入済み

    読後、タイトルにハッとした

    螺旋プロジェクト7作目。
    乾ルカの作品は初めてだったが、とにかく文体や表現方法が綺麗、と言うより最早“美しい”といった印象。ストーリーも然る事ながら、まず描写力に感銘を受けた。特に重要な人物の台詞は訛りが激つよの言い回しだが、何故だか読み易くスッと入ってくるのは、著者が言葉の響きや一文字一文字にかな

    #切ない #深い

    0
    2023年04月18日

    Posted by ブクログ

    ・螺旋プロジェクトの1冊
    ・プロジェクトの8冊の中で、もしかしたら一番好きな作品だったかもしれない
    ・主人公とリツの、都会と田舎の、対立とも、ある意味でシンクロとも言える関係性が、緊張感もあるし、くすぐったさもあるし、そんな二人の成長の過程に引き込まれていった
    ・そもそもストーリーのベースとして、螺

    0
    2025年10月19日

    Posted by ブクログ


    戦時中のお話ってのを抜いても楽しい内容ではないけど、読みやすく分かりやすく面白かった。
    フラグも分かりやすい()

    0
    2025年08月23日

    Posted by ブクログ

    文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい
    その他◯

    螺旋プロジェクト。
    二人の少女の心理戦というべきか。
    なぜか憎み合い、決して心通わせることのない二人の物語。
    読み応えありました。

    0
    2024年12月13日

    Posted by ブクログ

    螺旋プロジェクト6冊目。
    「コイコワレ」というタイトルの意味が分からないまま読み始めた。読み終えると、このカタカナの5文字の意味が分かった気がした(正解は分からないけれど)。私もどうしても好きになれない人はいたことがある。でも気になって不器用にお互いが近づこうとしたこともあった。でも結局本当に理解で

    0
    2024年11月04日

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