ユーザーレビュー 梨の花咲く町で 森内俊雄 「梨の花咲く町で」(森内俊雄)読み終わった。いやーまいった。すばらしく洗練された作品集である。うまく言えないが、なんかこう「シュッ」とした感じ。森内氏の作品を読むのはこれが初めてなんだな。ほかの作品を読んでみたくなった。 Posted by ブクログ 道の向こうの道 森内俊雄 森内俊雄さんという作家は今まで読んだことがなく、この本が初めて。 早稲田大学露文科に入学した(昭和31年)大学生の話。自伝的、というか私小説になるのだろう。登場人物の名は皆実名。李恢成は僕でも知っている。 さすが早稲田の露文、有名人が多い。五木寛之や東海林さだお(!)は後輩だそうだ。 若者にとって...続きを読む、旅と本が日常であった時代、なんかうらやましい気がする。 女性に対してちょっと鈍感すぎないか、逆に、これ大丈夫なのか、というようなところもあり、とても興味深かった。 「聖書には、一日の苦労はその日一日で十分であると記されている。私にはこの言葉がありがたかった。明日のことは明日考えなさい、とある」 Posted by ブクログ 梨の花咲く町で 森内俊雄 森内先生の作品を初めて手にした。 無駄なものをすべてそぎ落とした洗練された文章で,澄んだ水の中を漂っているような感覚に陥る。描かれている情景も,まるで写真でも見ているかのようで,素晴らしい作品でした。 Posted by ブクログ 梨の花咲く町で 森内俊雄 この老作家は、いとも簡単に時を飛び越えて、40年いや50年前の過去の情景を語り出す。その語り口は、今現在のことがらと過去の出来事を自在に絡み合わせて、独特の味わいをもたらしてくれるのだ。 熟練の作家が、少年の日々を語るとき、亡くなった人のことを語るとき、あるいは今世紀で火星が一番地球に近づいた年の...続きを読むことを語るとき、我々はこの作家の運転する古びたタイム・マシーンで、古い町並みの光の中を通り過ぎていくかのような気分になる。 Posted by ブクログ 道の向こうの道 森内俊雄 私にはとても高尚すぎてすごいなぁという感想で,共感できるなんて言葉は恐れ多い本なのだけど,共感できるところがたくさんあった。本などから自分のものにする言葉を得るということは,続けていきたい。 Posted by ブクログ 森内俊雄のレビューをもっと見る