森内俊雄さんという作家は今まで読んだことがなく、この本が初めて。
早稲田大学露文科に入学した(昭和31年)大学生の話。自伝的、というか私小説になるのだろう。登場人物の名は皆実名。李恢成は僕でも知っている。
さすが早稲田の露文、有名人が多い。五木寛之や東海林さだお(!)は後輩だそうだ。
若者にとって
...続きを読む、旅と本が日常であった時代、なんかうらやましい気がする。
女性に対してちょっと鈍感すぎないか、逆に、これ大丈夫なのか、というようなところもあり、とても興味深かった。
「聖書には、一日の苦労はその日一日で十分であると記されている。私にはこの言葉がありがたかった。明日のことは明日考えなさい、とある」