作品一覧

  • P+D BOOKS 桜桃とキリスト―もう一つの太宰治伝 上・下巻 合本版
    -
    1巻1,320円 (税込)
    待望の合本版!! 恩師・井伏鱒二の紹介による妻・美知子との出逢いから、作家としての絶頂期と玉川上水心中までの、太宰治の後半生を活写した作品。美知子夫人が創作活動に果たした役割、女性一人称で綴られた「女生徒」での新境地、井伏鱒二との師弟関係、後に『斜陽』を書くきっかけとなった太田静代との劇的な出逢い、そして山崎富栄との“地上の別れ”に至るまでの晩年を克明に描く。 同じ津軽地方出身で直木賞作家である長部日出雄が、太宰への特別な愛情と深い理解を両輪にして描いた力作で、第29回大佛次郎賞、第15回和辻哲郎文化賞を受賞した長編評伝の上下合本版。
  • 猫は神さまの贈り物〈エッセイ編〉
    3.0
    1巻748円 (税込)
    猫との日常には、いつも新たな発見がある。 太古より人間の側で暮らしてきた猫は、時代や飼われ方によって色々な表情を見せる。 猫と犬の性質の差や猫好きと犬好きの違いについて思いを馳せる「猫と犬」(谷崎潤一郎)や、 吉行家で飼っていた〈モテる〉雄猫と彼についての思い出を語る「モテる系統のネコ」(吉行淳之介)など、 猫の生態と猫が繋ぐ人々の機微を味わうエッセイ集。 【収録作品】 谷崎潤一郎『猫と犬』『猫──マイペット』 奥野信太郎『養猫記』 木村荘八『我猫記』『私の猫達』 寺田寅彦『舞踊』 大佛次郎『お通夜の猫』『山寺の猫』『ここに人あり』 豊島与志雄『猫性』 白石冬美『桃代の空』 吉行淳之介『モテる系統のネコ』 長部日出雄『家なき猫たち』 熊井明子『私の猫がいない日々』 夏目漱石『猫の墓』 中村眞一郎『私の動物記・猫』『猫の災難』 柳田國男『猫の島』 山崎朋子『わが家のライオン』『猫の引っ越し』 黒田亮『猫にマタタビの誘惑』 島津久基『銀の猫』
  • P+D BOOKS 辻音楽師の唄 ~もう一つの太宰治伝~
    -
    1~3巻715~880円 (税込)
    津軽出身作家だから描けた「若き太宰治伝」。 新しい世代にも常に熱狂的信奉者が現れ、いまだ人気の衰えぬ作家・太宰治。彼にとって「書く」こととはなんだったのか。家への激しい憎悪と絶望的なまでの孤独感、結婚を控えての心中事件、「太宰治」という筆名に秘められた思い。 太宰の幼年期から青春時代までを克明に辿り、同じ津軽地方出身で直木賞作家の長部日出雄が、その太宰像を塗り替えた著者渾身の新たなる太宰伝。太宰への特別な愛情と深い理解を両輪に、著者ならではの視点で描いた秀作長篇評伝。
  • クラシック リバイバル 日本名城紀行1
    -
    1~6巻605円 (税込)
    文豪たちが描いた日本の「名城紀行」が復刊。 1977~78年に小学館より発刊された「探訪日本の城」シリーズに掲載された作家の紀行文の復刊。 第1巻は森敦、藤沢周平、円地文子、杉浦明平、飯沢匡、永岡慶之助、奈良本辰也、北畠八穂、杉森久英の9名の文豪たちが個性豊かに描く日本各地の名城紀行である。 視点も作家により様々で、ガイドブックとはひと味もふた味も異なる城案内。史料をベースにまとめる作家もいれば、自分や家族とのかかわりから展開していく作家もいて、実にバラエティに富んでおり、時間が経っても色あせない名文揃いで、城マニアにもお勧めの一冊。
  • 日本を支えた12人
    3.0
    この国は先人たちの叡智によって支えられてきた。古くは推古天皇の時代、民主主義の理想を目ざし「憲法十七条」を作った聖徳太子から、混迷する現代にありながら、皇室は祈りでありたいという一貫した姿勢を貫く美智子皇后に至るまで。歴史、政治、文学、映画に精通する著者が偉大な12人の功績を検証する。小さな島国で脈々と受け継がれてきた同一性とは何か。日本人であることを見つめ直す一冊。
  • 鰐を連れた男
    -
    1巻506円 (税込)
    「この鰐(ワニ)を持っていると、女にやたら惚れられるんです」。質屋で出会った貧相な男は声を低くして言った。モテない私は、なけなしの金でその剥製の鰐を買った。それを持って行きつけのバーに入ると、その魔力は早速効き出したようにみえたが……。表題作ほか「ああ断餌鬼」「二日酔いのヒットラー」「ニヒリストを撃て」「恐婦の報酬」「天才に体を張れ」「芸は売っても」を収録。軽妙な文章と巧まざるユーモアで、生への怯えと不安を描き人生の哀歓をただよわせた傑作作品集。
  • 津軽空想旅行
    -
    1巻506円 (税込)
    死者に近い土地=津軽に生まれ育った著者が、津軽民謡、津軽三味線、あすなろの木、イタコ等、津軽の風土とそこに生活している人間のかかわりあいを心やさしいユーモアでとらえた初の随筆集。名もなく貧しいままに、生まれ死んでいく無告の民衆の〈歴史〉は、画一化の波に洗われている現代日本が失ったもの、大切にしなくてはいけないものとは何かを考えさせる。
  • 「古事記」の真実
    3.0
    1巻712円 (税込)
    日本人の原点を読み解く! 大傑作『古事記』。日本人はこの書物をどのように読んできたのか。我々にとってカミとは――。神話と日本語の成立に迫る名ガイド。
  • 源 義経
    -
    1巻838円 (税込)
    一の谷屋島壇ノ浦と、またたく間に平家を滅亡に追い込んだ源義経。その天才的な軍略と悲劇性は「判官びいき」という言葉さえ生み、日本史上最大のヒーローでありアイドルでもある。数々の伝説とエピソードを残した、波瀾万丈義経の31年の生涯とは…。

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  • 古事記とは何か 稗田阿礼はかく語りき
    3.0
    1巻440円 (税込)
    日本最古の歴史書と言われる古事記。そこには1300年にわたって日本人に受け継がれてきた叡智の結晶が詰まっていた! 天照大御神や須佐之男命といった、誰もが一度は耳にしたことのある神話や伝説は、どのようにして生まれたのか。本居宣長や柳田國男らによる、これまでの研究を取り上げながら、古事記の成り立ちと魅力を、物語形式でやさしく解説する究極の一冊。これで古事記の全てがわかる!
  • 鬼が来た(上) 棟方志功伝
    -
    1~2巻770円 (税込)
    善知鳥(うとう)……それは青森市の古名でもあり、なぜか悪知鳥とも呼ばれて古今集にも歌われた悲しい伝説の鳥でもある。その幻の鳥を追って本州北端、青森の善知鳥神社に隣接する貧しい鍛冶屋から始まった棟方志功の旅は、柳宗悦と民芸運動、保田與重郎と日本浪曼派、太宰治らとの出会いと微妙な反発を経て、未知の闇へと進んで行く……。天才版画家・棟方志功の人とその時代を、郷里を同じくする作者が、深い愛情と渾身の力をこめて描いた伝記文学の傑作。芸術選奨文部大臣賞受賞。
  • 邦画の昭和史―スターで選ぶDVD100本―
    4.0
    テレビが天下を制する前、闇の銀幕に輝いて観る者の魂を捉えた不滅のスーパースターたち――。三船敏郎、石原裕次郎、小林旭、高倉健、鶴田浩二、渥美清。さらに気品と演技力を兼ね備えた不世出の大女優・原節子、田中絹代、高峰秀子……等々。時代とともに大衆が求め憧れてきたものは何だったのか。直木賞作家で映画批評家の著者が、極め付きのDVD100本を選んで、「スター」を軸に描き出す画期的な戦後日本映画史。

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  • 仏教と資本主義
    4.0
    1巻660円 (税込)
    奈良東大寺の大仏建立に重要な働きをした行基は、「地獄」の思想を庶民に広め、利他の菩薩行を推し進めて、革新的な労働倫理を作り出した。これはマックス・ヴェーバーが、西欧の近代資本主義の精神的な推進力としたカルヴィニズムの倫理と同じもので、つまりわが国には、八世紀の天平時代、すでに〈資本主義の精神〉が存在していた……。この衝撃の一冊で、あなたと日本の進路が決まります。

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  • 仏教と資本主義

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    奈良東大寺の大仏建立に重要な働きをした行基は、利他の菩薩行を推し進めて、革新的な労働倫理、職業観を創り出した。
    これはマックス・ヴェーバーが、西欧の近代資本主義の精神的な推進力としたカルヴィニズムの倫理と相通ずる。
    つまりわが国には、八世紀の天平時代、すでに“資本主義の精神”が存在していたのである…。
    日本に独自に開花したその源流をたどりながら、資本主義という「哲学」の本質に迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 「天職」という考え方
    第2章 最初の宗教改革者・行基
    第3章 欧州より早い宗教改革
    第4章 日本における「天職理念」
    第5章 商人の哲学
    第6章 資本主義の運命
    第7章 二十一

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    2011年05月21日
  • 仏教と資本主義

    Posted by ブクログ

    最初ずっと宗教革命のことばっかり言ってるから騙されたかと思った笑

    行基ってあんなにすごかったんだ。

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    2009年10月04日
  • 仏教と資本主義

    Posted by ブクログ

    マックス・ウェーバーが指摘したプロテスタントの自律と勤勉が近代資本主義を成した逆説に倣って、日本仏教(特に東大寺大仏建立を指揮した行基)にも勤勉さが仏に救われる道であるとした教えがあることを指摘する。

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    2009年10月04日
  • 邦画の昭和史―スターで選ぶDVD100本―

    Posted by ブクログ

    たとえば田中絹代の邸宅をわざわざ訪れてその広大さ(今はなき松竹大船撮影所の全盛期より大きい敷地面積)を確認して、その眺めから「アメション女優」と批判されて家の崖から飛び降りて自殺しようかと思いつめたという情景を再構成するなど、自分の体に刻みこまれた日本映画史。

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    2009年10月04日
  • 猫は神さまの贈り物〈エッセイ編〉

    Posted by ブクログ

    猫にまつわるエッセイを色々なところから集めたもの。谷崎潤一郎や夏目漱石など、大分昔のものが多く、文体が読み辛く苦労したものもあった。

    解説で角田光代さんが書いてらっしゃることと通じるけれど、現代の猫の扱いとはかなり違っていて、なんだか可哀そうだなぁ残酷だなぁと感じること多々……より家畜的扱いという感じ。

    猫は感情や言いたいことを目に見えて主張するし甘えん坊だし、現代に生きている私は家族の一員として以外考えられないけれど、昔はこんな感じの距離感だったんだなと。

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    2024年04月15日

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