長部日出雄のレビュー一覧

  • 仏教と資本主義
    [ 内容 ]
    奈良東大寺の大仏建立に重要な働きをした行基は、利他の菩薩行を推し進めて、革新的な労働倫理、職業観を創り出した。
    これはマックス・ヴェーバーが、西欧の近代資本主義の精神的な推進力としたカルヴィニズムの倫理と相通ずる。
    つまりわが国には、八世紀の天平時代、すでに“資本主義の精神”が存在して...続きを読む
  • 仏教と資本主義
    最初ずっと宗教革命のことばっかり言ってるから騙されたかと思った笑

    行基ってあんなにすごかったんだ。
  • 邦画の昭和史―スターで選ぶDVD100本―
    たとえば田中絹代の邸宅をわざわざ訪れてその広大さ(今はなき松竹大船撮影所の全盛期より大きい敷地面積)を確認して、その眺めから「アメション女優」と批判されて家の崖から飛び降りて自殺しようかと思いつめたという情景を再構成するなど、自分の体に刻みこまれた日本映画史。
  • 仏教と資本主義
    マックス・ウェーバーが指摘したプロテスタントの自律と勤勉が近代資本主義を成した逆説に倣って、日本仏教(特に東大寺大仏建立を指揮した行基)にも勤勉さが仏に救われる道であるとした教えがあることを指摘する。
  • 猫は神さまの贈り物〈エッセイ編〉
    猫にまつわるエッセイを色々なところから集めたもの。谷崎潤一郎や夏目漱石など、大分昔のものが多く、文体が読み辛く苦労したものもあった。

    解説で角田光代さんが書いてらっしゃることと通じるけれど、現代の猫の扱いとはかなり違っていて、なんだか可哀そうだなぁ残酷だなぁと感じること多々……より家畜的扱いという...続きを読む
  • 「古事記」の真実
    「古事記?日本史で習ったよね」くらいのノリで読もうとすると難しすぎてわかりません。テーマは一貫しているものの若干興味に任せて寄り道をするのも分かりにくい。
    とはいえ、筆者の真剣な考察には、わからないなりになるほどと思わされるところもあり、はるか昔から戦後にかけての思想の相違なども見えて、興味深く読め...続きを読む
  • 日本を支えた12人
    聖徳太子から美智子様まで12人の日本人の素晴らしさやその業績、生き様を教えてくれた。
    どの方も一本の芯があって、信念を貫き通した姿に励まされる。
    特に美智子様のところは感動した。

    #読書 #読書記録 #読書倶楽部
    #日本を支えた12人
    #長部日出雄
    #2016年97冊目
  • 古事記とは何か 稗田阿礼はかく語りき
    古事記について、長部日出雄さんが映画的視点から解説した本

    古事記は最古の歌劇の台本で原作者は天武天皇、
    稗田阿礼は女性で歌劇「古事記」を演じた女優

    としている。

    平成25年の伊勢神宮の式年遷宮を見てみたくなりました。
    あとがきにありますが、一連の行事の内、
    遷御は「天の石屋戸開き」を儀式化した...続きを読む