無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
通産官僚たちの、法案をめぐる政財界とのバトルと、人事をめぐる官僚同士の戦いを、タイトル通りに熱く描く。
天下国家のためという意志のもと、無定量・無際限の仕事っぷりで突き進み、民族派的で統制的ともとれる政策を推し進めようとする風越派官僚と、様々な利害からそれに抵抗、妨害する政財界との戦い、それに政策の理念等による官僚同士の対立も絡み、風越派は敗れ去る。
「離れること、忘れることの難しさ」。「天下国家のため」という美しく尊い理想が、逆に官僚たちを押しつぶし、敗北へと走らせてしまう。
風越たちが肩で風を切るように通産省内を闊歩して官僚人生を謳歌し、天下国家のためという大きな理想を掲げて政策の実現のために邁進していた暑い夏は過ぎ去り、風越派が一人また一人と省を去る敗北の冬が訪れるという、状況と季節の対応が、より物語のドラマを印象付ける。
何度か経産省に行って話を聞いたりしたことあるので、古い本だし時代設定も昔だけど、空気とかは、そういえばそんな感じだったなあってところもあって面白く読めた。風越が人事方針を能力主義に転換したところとか、行政指導が政策ツールの大部分を占めるので社交性が重視されるってところとか。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。