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Posted by ブクログ
コピーライターいせなゆかさんからのおすすめです。
私も含めエセ国際ビジネスパーソンはそれこそ吐いて捨てるほどいますが、日本企業を辞め単身ヨーロッパに乗り込み、それこそ自分の腕一本で欧州企業でキャリアを築いてきた今北純一氏。そんな氏が自らの体験をふんだんに盛り込んだこれからの若手ビジネスパーソンに向けたアドバイス書であります。
この手の書は自らに「喝」を入れるためよく読みますが、たいてい途中で通り一遍で、どこかで読んだことのある内容が透けて見えてきてしまうものです。が、今北氏が繰り出す洗練された文章は、体験に裏打ちされているからか重くかつ深い!エセ国際体験しかしていないワタクシめにもどんどこどんどこ腑に落ちていきます。
《5つの琴線》
❶今北氏曰く、仕事での成長には2つあるとのこと。「文字通り仕事を遂行する能力の成長」と「人間としての総合力の成長」いずれの場合にも「対決」が必要であり、前者は他人との対決、後者は自分との対決が必須。
❷そしてその成長の仕方にも2通りある。一つは、日々の仕事を続ける中でだんだんと能力が上がっていくこと。もう一つは、「量子的跳躍(クオンタム・リープ)」で、ぽーんとステージがあがってしまうこと。
❸人間の成長にはM(ミッション)、V(ビジョン)、P(パッション)が必須。自分自身のMVPを持って成長している人は、それぞれ強い信号を発している。そして強い信号を発信している人同士は共鳴し合う。
❹「エーテル理論」人間は、相手が発している信号(エーテル)のようなものを感じ取ってしまうことが時々ある。その人が醸し出すエーテルのようなものが空間を埋め、それに自分が反応してしまう。
❺名刺とか肩書きとか役職とか会社のブランドで勝負している限り、欧州社会にはインテグレートできない。問われるのは、あくまでも個人の資質。何にパッションを持っているか、家族はどうなっているのか、腰掛け的にここにいるのか。本気で全人格を持ってコミュニケートする能力をつけないと欧州ではインテグレートすることはできない。
《大琴線》「地下潜航」で関門を突破したルノー時代」
まずすごいのはフランス語もビジネスレベルでは話せないのにルノーに入り、しかも「未来商品開発室長」という新設の肩書きを作らせたこと。容易に想像できるフランス企業の排他的雰囲気と、フランス語オンリーでの現場会話。スカウトされて入社したにもかかわらず他の部署との打ち合わせすら拒否されるという通常の人間なら心が折れてしまう環境で出した結論が「水面下に潜る」ということ。
オフィシャルにやると理屈や建前が邪魔をするが、水面下で同じ志を持った人たちを巻き込み非公式なネットワークを作り、遂にはパリモーターショーでのコンセプトカー発表にこぎつけ、社内の態度と評価を一変させてしまう。
僭越ながら上海にて同じような環境下で仕事をする機会を持った身としては、どれだけ大変なことかわかるだけに氏の飽くなきパッションと実践力の強さに反省しきりでした。
《オレよ。もう環境から逃げるな!》
日本からの駐在員はどこかしら心の中に逃げ道があるように思います。そう、日本に本社があるという逃げ道。しかし特に欧州企業で、しかも現地で日本人がローカル社員として成功していくのは、氏がいうところの高い次元での「パッション」と「コミュニケーション能力(語学に限らない)」がないとなし得ません。
そして「エーテル理論」。「人間の心の中には流体が流れている」という氏の同僚のゼディタさんのエピソードも珠玉ですが、初めてあった人、街ですれ違った人でもほんの何秒かで感じ合うもの。ウマとかケミストリーとか言ってましたが、なにかこの「流体」と言われたときに、普段の仕事現場でも自分のその瞬間のエーテルが打ち合わせの雰囲気に醸し出てしまったり、ゴルフのパーティの雰囲気にも伝染したりしてるなと。ほんと流体だなと、妙に納得してしまいました。
ホンモノの国際ビジネスパーソンが語るホンモノの体験から繰り出される珠玉のアドバイス。国際人目指す人も目指さない人も必読です!
Posted by ブクログ
今北純一著のこの本は、シンガポールからバリに移動するときに読んだ。
前提条件は、作業でなく「仕事」があること。
その仕事の評価は打点(契約額)と打率(スポンサー付きのプロジェクトの割合)で実施される。
そう評価における仕事で成長する場合の話。
私の現状はさておき…、この本にはぐいぐい引き込まれる。
理論書でなく経験の紹介だからだろうか。
抜書を以下に記す。
著者からカルロス・ゴーンへのアドバイス(P.84)
沈黙には、ノーアイディアの場合と、聞く耳がないから喋らなくなった場合の2つがある。
スライドショーに気づく(P.102)
クリエイティブに仕事をしているつもりでも、
スライドショーがうまい、紙芝居おやじみたいなものだった。
労組リーダー(P.109)
昇給を提示しても、労組理論家は、彼のパッションなので辞めない。
最後に(P.145)
一番つらかったのは、知的冒険がないこと。
なぜ知的ブレークスルーにこだわるかというと、
それを手にすることで、生きている証としての夢やパッションの手応えを感じ、
「群衆の中の孤独」ではない、自分のアイデンティティを確信できるから。
・・・・・・・・・・・・・・・
今までお世話になった方たちが、
私のアイデンティティを、使いににくいにもかかわらず、
うまく無理矢理活用してくれたから、なんとかなっていた。
本当に感謝しなくては。
今はそういう個性ではなく、
群衆の一部として権能を確実に果たすことが求められているのか。
どっちのスタイルが上とか下とかという話でなく。
疑問点は近いうちに解消したい。
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