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「あなたの人生を円グラフで表現してください」大学院生の僕は、エントリーシートを書くのをやめて、小説というフィクションを書き始める。青山の占い師、80億円を運用する自称凄腕トレーダー、偽ロレックスを腕に巻く漫画家。小説家・小川哲が遭遇する怪しげな人物たちの末路……。成功への渇望と満たされぬ承認欲求の果ての嘘と真実を描いた、傑作連作短編集。後日譚「革命前夜」を収録。(解説・大森時生)
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Posted by ブクログ
頭の中で行ったり来たりして考えながら自分なりの結論に辿り着いて行動するという、その繰り返しで少しずつ前進していくのが人生なんだなと感じる作品でした。特に序盤の2つのお話が好きでした。
小川哲さんの「君のクイズ」が面白かったので買いました。 ほんとうに面白かった!表題作が一番好きでした
烏滸がましいことだが、私と筆者はモノの見方や捉え方で似ているところがあるように感じた。 本作は筆者の私小説と思わせる構成で、実際の出来事を組み合わせたり編集したりして小説仕立てにしたのかな、と思いながら読んだ。 筆者は小さい頃から変わってると周りの人に言われていて、だけどある程度成長するまで変わ...続きを読むり者だと自覚していなかったタイプだと思う。 会話の内容をよく覚えているから、その場のノリの会話は過去の会話と整合性が取れないので矛盾を感じることもあったと思う。だけど学習能力や適応性の高さによって、話は合わせられるし、変わってるところも面白いと捉えられて、さらに初対面の人に対する先入観は少ない性質であろうから、こう見えて(失礼)存外友人は多いのだと思う。 だから、いろいろなエピソードを蓄えて、本書ができたんだろうなぁ。 特にシンパシーを感じたのは、目の前に困った人がいる時の対処法だ。 私自身が自立型の人間なので、手を貸さないことが結果的に相手のためになる、と考え積極的には助けないことが多い。 考えた上で助けないと決断するのだが、第三者にとっては考えなしで冷淡な人間と捉えられがちで、悔しく思う。
一本目「プロローグ」、唐突に愛と人生が立ち上がってきて(そしてすぐに消え去ってしまって)しばし呆然(良い意味で)。 二本目以降、「物語の構造がピタリとはまる心地よさ」と、はまった結果明確になってしまった「物語のテーマの居心地の悪さ」とのギャップが、じんわりと心に残りました。不思議な読後感。
君のクイズに続き、小川哲さんの作品は2作目。同じ方が書いてるとは思えない作品で、私は本作のほうがお気に入りでした。「真実を話そうとしすぎ。」「才能という黄金を摑みたかったのだ。」「でもそうだとしたらそれこそ偽物じゃないか?」「自分には知らない事が数多くあるのだということを知る。それこそが転だ」など、...続きを読む自身に響くフレーズが多くあった。そしてなにより、(可能世界の?)小川さんが主人公で、エッセイ風でただ、フィクションという、新しいストーリーが不思議なようで読みやすく、非常に楽しい時間を過ごせた。明日から、いや今日からの自分の人生に鮮やかではないが、暗い彩りを重ねてくれそうなそんな作品です。
読んだことのないというか、どのジャンルにも属さないような小説で、読んでいて楽しかった。 嘘と真実を描いた小説だが、構造自体もそう組まれてるのが面白い! 語り手であり主人公は、著者本人(と同じ名前…?)で、エッセイのように物語が始まる。 どこまでが実体験でどこからが小説(嘘)なのか、はたまたエッ...続きを読むセイのように描いているだけで全て虚構なのかがわからない。 それゆえに、通常の小説以上にのめり込むことができる気がする。(エッセイと小説の境目がないので、事実だと思い込みながら読み進めることになる)
同性同名の主人公、小川哲が出会った人々を描いた短編集。小説だからフィクションと分かっていても主人公が小川さんそのまんまの様に見えてしまう。メディアで見る機会が増えたことを逆手に取った様な設定で、上手いなと感じた。 人に見せるのが憚られる虚栄心や嘘を前面に押し出した人を、普通は馬鹿にしたくなるが誰し...続きを読むも似た様な事は経験ある筈なので簡単には卑下できない。
今まで生きてきた中で感じていた、でも無かったことにして忘れかけていた気持ち悪さが記憶の底から水面近くまで上がってきたような…嫌なとこついてくるなぁ。面白い。
著者の小川哲自身が主人公となった短編小説。舞台は彼の学生時代。友人や恋人、教師たちに対し、主人公の少し斜に構えた性格が彼らの内面を深く刻んでいく。一番印象的だったのは表題作と書き下ろしの作品。前者は学生時代にリレーの代表を強く望んだ友人でその後プロ投資家としてインフルエンサー、後者は荒れたクラスを立...続きを読むて直すため真っすぐな善意で生徒たちと向き合った先生が話題の中心。どちらも本当に実在していそうでエッセイのように思える。しかし、主人公自身が、小説家は話を作るのが仕事だと語っており、現実か虚構か掴めない。非常に不思議な作品。
「小説家・小川哲」が主人公の私小説形式の連作短編集で、青山の胡散臭い占い師や80億円を運用する元同級生の自称凄腕トレーダー、偽物のロレックスを巻く他人の話ばかり描く漫画家など怪しげな人達との遭遇と哲学的な要素が合わさってそれぞれの人物が迎える『承認欲求の果て』がより際立っていた。
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