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その文章、「自分のため」に書いていませんか?
「伝える」ではない、「伝わる」言葉を、文章を生み出すために、小説家はいつも何を考えているのかーー?
『ゲームの王国』『地図と拳』『君のクイズ』『火星の女王』
祝デビュー10周年! 時代を席巻する直木賞作家・小川哲が、「執筆時の思考の過程(=企業秘密)」をおしみなく開陳!
どうやって自分の脳内にあるものを言語化するかを言語化した、目からウロコの思考術!
☆☆☆小説の改稿をめぐる短編「エデンの東」も収録☆☆☆
小説ーーそれは、作者と読者のコミュニケーション。
誰が読むのかを理解すること。相手があなたのことを知らないという前提に立つこと。
抽象化と個別化、情報の順番、「どこに連れていくか」を明らかにする……etc.
小説家が実践する、「技術」ではない、「考え方」の解体新書。
この本を読んだからといって、「小説の書き方」がわかるわけではない。小説家が小説について考えてきたことを人生にどう活かすか、あなた自身で見つけてくれれば言うことはない。ーー小川 哲
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Posted by ブクログ
まーじで文章うますぎて好き
1.法律
くそわかる。自分の場合は非合理罪を設けている気がする。与えられたシチュエーションに対して合理的でない行動を取られると(感情で動くのも良い、その感情に至る合理性があるならば)読む気が失せる。
小説ではないが、プリズンブレイクとかワンピースとかHUNTER×HUNTERとか、非現実のなかで各登場人物が自分の目的達成のために都度合理的に動いてて好きなんだよね。
3.知らない世界
すごい。君が手にするはずだった黄金について、がまさにこれよね。会社員してると間違ったこと書いちゃいけないて強迫観念が強まって、自分のこと以外書けないかも。
4.文体
すげーー。情報の順序という観点気にしたことなかったけど確かにな。あと、情報量の差をあえて作るか埋めるかの話も。あえて差を作って回収する話し方できる人でかっこいい。
5.どこから何者どこへ
なんとなく行く先を知ったうえで進みたいという気持ちもありつつ、自分は映画も本も絶対ネタバレとか感想とか読まないので、相対的には自分で考えたい部類だろうな。
ちなみに小川哲には、観点、視点の提供を期待しながら読んでる、この本のような。
6.コミュニケーション
知らない何十万者もの他人に伝わる文章てすげーよな。会社内でもうまく伝わらんのに。
7.伏線
小説中で銃が登場したら使われないといけないという格言?があるが、まさに。意味のない描写をしてはいけないよなあ。
8.何故友人が小説を書けないか
これはあんまわからんかった。
9.アイデア
意味のある分析などほとんどない。行動を正解にしてってアイデアになるんや的な自己啓発を勝手ながらした。
11.小説の見つけ方
これはすごい。答えがあるものは小説じゃない、てね。5why大事。やりすぎると人に話しが伝わらなくなるが。
12.本気で小説を。
4章に近しいが、小説はリアルよりも情報の次元が落ちるが、それを強みに変えられるかて観点まじでおもろいな。
Posted by ブクログ
小説家ってやっぱり魔法使いだ!!!
自分で一から物語を紡ぐなんて魔法使いみたいな所業を成し遂げる小説家が、いちばんかっこよくて尊敬できる人達だと昔から思っており、小説家の頭を覗きたいなあという私の願望に見事にマッチした作品。
小説の書き方を、できるだけ方法論的に纏めようとアルゴリズムを記していただいたわけだけど、こんなの実践できない!すごすぎる!という、結局魔法使いなんだという感想に落ち着いてしまった(笑)
小川哲とは何をやるか分からないという契約を見事に結んでしまってたので、すごい人だなあと改めて唸らされた。
私自身、なんでこんなに小説が好きなんだろうかと答えを見つけられないまま小説を読み貪ってきたけれど、その答えは正しくこの本に書いてあったような気がしました。
小説でしか味わえないコミュニケーションが大好きです。
読み手起点でコミュニケーションを取ろうと試行錯誤して、長い時間をかけて綴られた素晴らしい小説たちを読者として読めるのがなんと贅沢なことか。
改めて小説の良さに気付かされる1冊だった。
Posted by ブクログ
サクサク読めて面白かった。作家による小説論を読んでも小説を書けるようになるわけはないが、好きな作家のこの手の本を読んで、「あの小説はこういう手法で書かれていたのかな?」と想像したりするのは楽しい。
小説国の法律、あるあるで笑った。世評が高い小説を楽しめなくてもやもやすることがよくあるので、「必要以上に深く考えず、小説法の違いだと割り切」った方ががいい、自分と小説法の一致する著者を見つけることが重要、というアドバイスは有益だった。
私はミステリ小説の伏線らしき文章にいつも気を取られて、全てを疑った挙句騙されてしまうことが多いが、「今のところ何の暗示にもなっていない文章」に注目するのが、犯人を見破るコツらしい。今度やってみます。
小川さんはプロットを作らずに小説を書いているという。すごい。普通の人には真似しようと思って出来るものじゃない。
巻末の「エデンの東」の小笠原先生、面白すぎる。阿部くんと甲斐くんがどうなったのか気になりすぎるので改稿版を読ませてください。
Posted by ブクログ
面白かった。
小川哲さんの思考を自由に書き散らしている。
(本当は「自由に」ではないかもしれない)
エッセイの要素もあって、そのエピソードに笑ってしまう。
初っ端の「小説国の法律について」がまずめちゃくちゃ面白かった。
小川哲さんは、小説を読む時に共感を求めないらしい。
そして、小説を書く時に、緻密なプロットをたてていないことに驚いた。
この本を読んで、小川哲さんの小説が面白い理由は何なんだろと結論みたいなことを考えたけれど、結局何が面白いのか言語化できない。
苦手な本についてはいくらでもダメ出しできるのに(作家の皆様申し訳ありません。最近では『罪と罰』のダメ出しをしてしまいました。ドストエフスキーさんごめんなさい。個人の感想です)、好きな本についてはどこがどのように好きかうまく伝えられない。言語化は難しい。
好きな本をもっと世の中に広めたいのに。
小川哲さんといえば、SF作家なのか?
『君のクイズ』はSFじゃないと思うけれど?SF?
ミステリ作家といわれるとミステリしか書けなくなる葛藤みたいなところも書かれていて、確かにと思った。「この作家ならば、こういう作風」を期待して読むことはよくある。
(私は未だに何が純文学で、何がSFで、何がミステリなのか小説の分類の定義がわかっていない。なので、胸を張って「SFが好きです!」などと言えないところが悩み。たぶん、SFが好き)
小説が売れるかどうかは、小説家にいかに有能な編集者が付くかが大事だということがわかった。
(もちろん、小説が売れるためには、それ以外の要因の方が大きいけれど。そもそもの話が面白くなければ、どんな素晴らしい編集者が付いても意味はない)
『PRIZE/村山由佳』が参考となる。
編集者は強靭なメンタルと才能が必要だ。
小説編集者人気ランキングで検索してみたけど、そんなランキングは見当たらなかった。何人か編集者の名前は浮かぶから、本当は、業界内では人気編集者っているんだろうな。推しの編集者を見つけてみるのも面白いかもしれない。
小川哲さんの小説は「まずは『地図と拳』を読む!」と意気込んでいたのに、なぜか『地図と拳』だけ読んでない状態に至りつつある。
だいぶ『地図と拳』への期待があがってしまって、期待を裏切られたくないという感情から、なかなか読めないでいる。
この勢いで『地図と拳』を買ってみようかな。こうやって、買ったはいいけれど期待が大きすぎるが故に積読入りする本が増えていく。
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