【感想・ネタバレ】言語化するための小説思考のレビュー

あらすじ

その文章、「自分のため」に書いていませんか?

「伝える」ではない、「伝わる」言葉を、文章を生み出すために、小説家はいつも何を考えているのかーー?

『ゲームの王国』『地図と拳』『君のクイズ』『火星の女王』
祝デビュー10周年! 時代を席巻する直木賞作家・小川哲が、「執筆時の思考の過程(=企業秘密)」をおしみなく開陳!
どうやって自分の脳内にあるものを言語化するかを言語化した、目からウロコの思考術!
☆☆☆小説の改稿をめぐる短編「エデンの東」も収録☆☆☆


小説ーーそれは、作者と読者のコミュニケーション。
誰が読むのかを理解すること。相手があなたのことを知らないという前提に立つこと。
抽象化と個別化、情報の順番、「どこに連れていくか」を明らかにする……etc.
小説家が実践する、「技術」ではない、「考え方」の解体新書。


この本を読んだからといって、「小説の書き方」がわかるわけではない。小説家が小説について考えてきたことを人生にどう活かすか、あなた自身で見つけてくれれば言うことはない。ーー小川 哲

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

同い年だがここまで考え方が違うのか少し落ち込むけど、こんな考え方、見方があるのかと。考えることに対して気持ちが楽になったような気がしてる。

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2026年04月25日

Posted by ブクログ

思ったよりしっかり〝小説の書き方〟について書いてあって驚いた。なにを書くか、どう書くか、小説の価値はどこにあるか。全ての視点がおもしろかった。

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2026年04月21日

Posted by ブクログ

小説を読むときに、登場人物の誰かに共感したり、相容れないと感じたり、と思いを巡らせながら読むことが普通?と思っていたが、
文字を文字として、文章をそのままの意味として、読んでいる人がいると驚いた。
小説や物語を、主人公の気持ちに沿って、なんて読み方、学校で良くも悪くも学んでしまうせいなのだろうと思った。高校卒業後の読書の方が凄く面白いと思っているのは、自由に考えられるからだろうと感じた。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

とても刺激的だ。
オモシロイとは何か、人にモノを伝えるためにどんな表現が適切なのかを具体的に説明している。作家さんってのはすごいね。
巻末におかれた『エデンの東』が実践編というべき作品になっているのもうまいなぁ。

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2026年04月18日

Posted by ブクログ

小説について考えられている、書。

小説の書き方ではなく、筆者が小説を書くときの考え方が書かれている。

小説国の法律、文体、コミュニケーション、伏線、など。

巻末にまとめとも言える改稿をテーマにした小説もあり。

勉強になりました。

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

爆速で読み終わった。
作者は「小説はコミュニケーション」という考えのもと、その面白さは書き手の認知の質と、それを文章に圧縮する技術の掛け算によって決まると語る。その思考を体現している本書は、ありとあらゆる言語化のための本と言っても過言ではない。「小説とは何か」を問い続ける著者の認知がぎゅっと圧縮された文章を読み、そしてそれを「面白い」と思う。読んで体験して「分からせ」られている感覚がする。そりゃ爆速で読み終わるってもんよ。
私はとある会社で広報の仕事をしているのだが、ニュースリリースの内容を盛りに盛りたがる偉い人たちに、ぜひこの本を読んでもらいたい。受け取る読者のことをきちんと想定しているか?通りがかりの読者に情報過多の文章を見せていくのは、まったくのコミュニケーション不全ではないか?声を大にして伝えたい。

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2026年04月07日

Posted by ブクログ

小川哲さんの小説を1冊も読んだことがない状態でこちらの新書を読んだのですが、めちゃくちゃ面白かったです。
読み物として面白い。勉強になるかの前に文章が面白い。
もちろん、日頃のコミュニケーションに通じる、伝え方の考えがとても分かりやすく説明されていてとても勉強になりました。

自分が好む小説に対して、どのような法律を持っているのかまとめてみたくなりました。

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2026年04月07日

Posted by ブクログ

小川氏の小説、ひいては世界への認知/洞察の深さは圧巻だ。
個人的に、「伏線は存在しない」「新しい表現やアイデアが難しい中での独自性の出し方」の項目は印象的だった。

しがないミュージシャンですが、このように作品をどう見せていきたいのか、という観点は僕も持ち続けたいなと思いました。
それが見え方によっては商業主義的とも見て取れるかもしれないけど、その「商業主義的」という思考すら色眼鏡として疑ってみるなどしていくと自ずと自分の中の鑑賞眼/創作が鍛えられるというか、結局納得いく作品ができるんだろうなと勇気が湧きました。

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2026年04月06日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ面白かった。

抽象化と個別化が交互になされ、小説家の実力をまざまざと見せつけられる。
桃太郎の書き出しを考えてみるパートは、なるほど小説家はそういう風に思考してるのかと理解し、なんだか自分もできるようになった気になった後、実際にはこんな感じって見せられた圧倒的な文章力の前にひれ伏すことになる。
そんな感情のジェットコースターを味わうことができます。

"小説の中に、伏線ではない文章は存在しない"と主張する著者の言葉通り、一言一句面白かったです。

文章力鍛えたいとか関係なく純粋にエンタメ作品として万人におすすめしたい一冊。

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2026年04月05日

Posted by ブクログ

小説を書くためのテクニック以前の思考とのことで読んでみたが、小説はビジネス書などと違い、情報だけで成り立たないと感じた。

あと、小説は読者とのコミュニケーションということ、順番が大事ということが斬新だった。

コミュニケーションとしてどう意識していくかについては、どんなジャンルにも通ずるし、本を考えるにあたり大事なことと感じる。

価値観が広がったと思う。

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2026年04月02日

Posted by ブクログ

おもしろすぎ!!!
恋愛リアリティーショーを面白いと思う人間は、赤の他人の人間関係を楽しむ下品な人間で、品性が歪んでいるに違いない、と思うのは、そう思う人にそれを楽しむ何らかの価値観が欠落しているからかもしれない、みたいなことがいっぱい書かれてます。うそです。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

文章を書くような仕事をしてないけど、小説が好きで読んでみたが、面白かったです。ほんの少し書き方を変えるだけで、元の文章からこんなに意味を持つ文章になるのか!と驚きました。読者にストレスなく、しかし必要な情報を伝える考え方を学べました。実際に自分にできるかどうかは分からないが。でも、とにかく面白い。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

小川先生は自分の著作を読む人のルーツや手に取ったきっかけを知りたい、そのために感想もエゴサしている、といったことを書かれていたのでここに残しますが(本当に見ているかは別として)、私は下手の横好きで小説を書き自費出版することに人生の半分ほどを費やしており、そのために吸収できるものはなんでも頭と心に染み込ませたい、という思いで拝読いたしました。

と、こんなことを書いた癖に本の形態や売り方には全く固執していないので、読み始めて半分ほどでようやく「あ、これビジネス書とか新書じゃないんだ」と気づくという有様なので、やはり私にはまだ小説の道は険しいのかもしれません。ぐぬぬ・・・

ただ、自分の目に映らない世界、そこにある間隙にこそ物語や「小説」がある、という視点は面白いし、思えば私もそうやって自分の中の創作への熱を形にしてきたな、と自分を振り返れた。

伏線の捉え方やストーリーの構造論をみても、エンターテインメントや学問としての小説以前に「構造」としての小説を愛し、信じているのだな、というのが文章の節々から伝わってきた。そして当たり前のことですが文章がうますぎる。小説にとどまらず、仕事のメールとか、SNSの投稿とか、伝える文章を書く行為、あるいはそういう心掛けというのは一朝一夕で身につくものではないよな、、、と実感した。

まあ別に私は自分のためにしか書いてないからいいんだけどね!
でも、こういう風に書けたらいいな、という理想に近づくための道案内をしてもらえたので嬉しかったです。

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2026年04月23日

Posted by ブクログ

小説を書く上で小川哲氏なりのモットーというか、大切にしていることを学んだ。特に印象的だったのは、読者を置いてけぼりにしないための書き方や補足説明にも気を配っている点。具体的には、専門性の高い題材を選んだとしても、大多数の読者がついてこれるのか。さらに【小説の「勝利条件」】についても、最初の切り出し方がどこ目線なのかによって、読者の解釈度合いが試されるのは盲点だった!

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2026年04月22日

Posted by ブクログ

読み始め「…ん? フザケてんのかな?」と思った。
読者をおちょくってんのかな? と。
著者自身の作品を批判されることへの意趣返し、他の「わかりやすい」作家への皮肉かしら、と。
だって、そんな言い方があるのかわからないけど、「メタ論文」って感じだから。
最後まで読むと、あぁ真面目に書いてたんだ、と。
感覚派ではない著者としては、きちんと理屈を通して考え書く、その思考を誠実に書き記している。

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2026年04月19日

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小説に限らず、文章で発信するにあたっての思考法を語ってくれている。作者の中でもこれらはあくまで「問い」であり、一緒に考えていく参加型授業のようで楽しく読めた。
巻末の『エデンの東』という小説が、この新書の小説版という形になっていてわかりやすかったし、読後には自然と小説思考を取り入れて生活してみようという気になった。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

タイトルから気になり、購入。新書で読んでいて笑ったのは初めて。読む側として、創作する側として読み応えがあった。「伏線」が苦手なので何度も頷いた。同著者の人柄も文章からよく伝わり、小説作品も気になった(クイズの本ら本屋でみたことあるな〜という感覚)。9章以降が特に面白かった。電車の往復で読み終えるくらいサクサク読み進められた。

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2026年04月15日

Posted by ブクログ

著者の、小説を生み出す過程での思考を辿ることで、良い小説を生み出すことについて考える内容でした。
会話におけるエピソードトークの組み立てなど色々な所に活かせそう。

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

最近、言語化するコツのようなことを学びたいと思い購読。「火星の女王」「地図と拳」の小川さんが、小説の書き方、読み方講座のような形式で、思考の言語化や表現について解説してくれている。本を少しでも読む人であれば、小説の描かれ方や批評の仕方、解釈の仕方の解説を通じての説明なので、とてもわかりやすいと思う。読書というだけでなく、コミュニケーションの一形態であると考えると、今後の本の読み方だけでなく、普段の生活や仕事での伝え方にも参考になる一冊。

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

小説書いてる時の頭の中を見せてもらっちゃった
という感じ

面白かった!
いろんなところで納得

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

良書。
小説は作家と読者のコミュニケーション、読者一人ひとりが解釈することで成立する。
東大の学者らしく理論的に独自の視線で小説を分析している。ユニーク。
誰を対象にするかで説明が必要になるし、なるべく説明は省きたい。
書きたいものを書くのが良いそうだ。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

君のクイズなどを書いた小川さんによる小説思考を語った一冊.どんなものでも小説のように捉えてしまうと語る小川さん.どのような思考で小説ができていくかを覗くことができ,組みあがっていく感じを追体験することができる.個人的に最も感心した部分が,読者に考えを伝えるための書き方である.自分の常識で物事を捉えて表現しても,それは読者と共通認識を持っているわけではない.そこを調節できるのが小説家であり,普段の仕事でも意識しないといけないなと思えた.
面白さと役立ちが両立した一冊.

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2026年04月22日

Posted by ブクログ

#言語化するための小説思考
#小川哲

「◯◯思考」という言葉に誘われて、ビジネス書的な志向を期待して読んだら少し違った。人に何かを伝えるときの心がまえという点では通底していてためになるが、雑誌連載時の「小説を探しにいく」というタイトルの方が個人的にはしっくりくる。
ただ、小川さんの思考の切れ味の鋭さが現れていて少々怯むほど。

#読書好きな人と繋がりたい

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

小説の作り方とは違って、小説の作られ方が書かれた本だなと思った。
小川哲の小説に対する考え方とかが書かれていて、小説についてのエッセイとしても面白くて楽しめた。
ずっと本の中で言っている小説とは読者とのコミュニケーションだということはすごく納得したし、本で言っている内容は現実のコミュニケーションでも使えるのではと思う。
小説はコミュニケーションを強く主張しているので、やっぱり現実のコミュ力も高くないと駄目で、こんな伝わる文章を書ける作者もきっと現実でのコミュニケーション能力に長けた人なんだろうなと思って読み進めていたら、美容師との会話が嫌いって書かれていて嬉しかった。
現実でのコミュ力と文章のコミュ力はあんまり関係なくて、読者とのコミュニケーションっていうのは姿勢の問題なんだなという気がする。
現実でも、同じことがいえるかもしれない。
何か人に伝える時は常にコミュニケーション、相手あってのものだということを忘れないようにしたい。
東のエデンは、本の内容を凝縮した小説という感じで面白く読んだが、読者のことを考えなければならないという伝えたいことがちょっと強すぎて説教くさく感じるところがなくもなかった。

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

本書は、作者が小説を書くときに考えていることを可能な限り言葉にしてみようと言う試みの軌跡が記されているものである。
何気なく小説を読んで面白いとか感動したとか、読者が感じるその裏側に小説家がどのようなことを考えているのかを知ることができて(もちろん作家によってそれぞれのところはあるだろうけれども)興味深い。ただそのタイトルから私が当初想像したものとは違うのもあって、あまり内容的にピンとこなかった部分もある。著者はとても論理的で客観性に優れていると思う。小説家ってみんなそうなのかしら?

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2026年04月07日

Posted by ブクログ

『君のクイズ』等で知られる小説家である著者が、小説を書くときに考えていることを可能な限り言語化しようという試みの本。小説は読者とのコミュニケーションであるという考えが、全体に通底している。最後に、小説家が編集者とやり取りしながら小説をブラッシュアップしていくという内容のメタ的なミニ小説もついている。
流石、人気小説家の軽妙な文体ですいすい読め、本文で例として挙げられる小説の一部のような文章も続きが気になる読ませるもので面白かった。
ただ、肝心の中身があまり頭に残らず、自分にはそんなにピンとくる内容ではなかった。その中でも、「文体」においてもっとも重要な要素は「情報の順番」という話や、小説とは伏線そのものであり、回収されない伏線があってはいけないという話が印象的だった。

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2026年04月05日

Posted by ブクログ

小説を書く以外の表現にも当てはまることがたくさんで読んでよかった。仕事で分析をしていると思っていたけれど、分析風だったんだ。偶然の目の前の出来事をどのように認知できるかで同じ現象でも表現の幅が変わるんだ。
これは小説ではないけれど、この本が自分のものになって忘れられる日が来るといいな。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

小説家を目指している方だけでなく、誰が読んでも楽しめる一冊だと感じました。
小説家が、読者にとって読みやすい作品になるようにさまざまな工夫を重ねていることがよく分かります。

また、小説の面白さは、受け取る側である読者の認知や背景によって大きく変わるものだと実感しました。すべての語句に説明を付けることは現実的ではなく、かえって読みづらくなってしまうため、読者自身の知識や経験も重要なのだと思います。

同じ本であっても、読む時期によって感じ方が大きく変わるものです。作者の意図から大きく離れた読書体験にならないように、これからも多くの本を読み、さまざまな経験を重ねながら、自分自身の受け取る力を育てていきたいと感じました。

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2026年04月03日

Posted by ブクログ

文章の濃度というか密度に対するこだわりが知れて興味ぶかい。
平易でありながら必要な情報を十二分に伝える試みという点では、俳句など短文の詩作にも通じるところがあるように思った。

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2026年04月02日

Posted by ブクログ

・小川哲は、小説を書く技術を「言語化の訓練」と捉え、曖昧な感情や思考を的確な言葉に変換する力こそが創作の本質だと説く。

・人は日常的に多くの感情や印象を抱くが、それらは未整理のままでは他者と共有できず、小説はそれを他者に伝達可能な形に翻訳する装置である。

・「面白い」と感じる直感を放置せず、なぜそう感じたのかを分解し、構造として捉えることが重要である。

・小説思考とは、出来事・感情・背景を因果関係や文脈として整理し、読者に理解可能なストーリーへ再構築するプロセスである。

・具体と抽象の往復運動が鍵であり、具体的な描写から普遍的な意味を抽出し、再び具体へ落とし込むことで説得力が生まれる。

・優れた表現は語彙の豊富さだけでなく、視点の選択や情報の配置によって成立する。

・書くことは思考の外在化であり、書きながら考えることで初めて自分の認識の曖昧さや偏りに気づける。

・小説は事実の記録ではなく、「どう見るか」という解釈の技術であり、同じ出来事でも切り取り方で全く異なる意味を持つ。

・読者の想像力を前提に余白を残すことも重要で、すべてを説明しないことで、かえって豊かな理解を促す。

・言語化能力は創作に限らず、仕事や対人関係においても重要であり、自分の考えを精度高く伝える力として応用できる。

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2026年03月29日

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