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認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの? 青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。彼らはどこまで嘘をついているのか? いま注目を集める直木賞作家が、成功と承認を渇望する人々の虚実を描く話題作!
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Posted by ブクログ
著者の本は初めて読んだが、面白くて一気に読んでしまった。短編と思っていなかったから二作目に入ったときに、あれ?ってなってしまったが。 他の著作も読んでみようと思う。
小川さんは嘘が上手い。 もちろん褒め言葉。 嘘という言い方は少し違うかもしれない。 事実ではないことも、まるで本当に体験したことのように書いてしまう想像力がすごい。 作品の中には、フィクションとエッセイ的なことが絶妙に混ざり合っている。どこまでがフィクションなのかはわからない。 頭ではフィクショ...続きを読むンだとわかっているのに、思わず検索したくなってしまうのは、登場人物の心理状態や思考の流れがあまりにもリアルだからだと思う。 作家はどうやって一から物語を作っているのか不思議だったけど、この本を読んで自分なりのヒントが少し見えた気がした。 エッセイ的な事実を骨組みにして、そこへ本物みたいな肉をつけ、最後に美味しそうな魔法の香りまで吹きかける。 骨しかないはずなのに、気づけば「本当に存在する料理」に見えてしまう。 しかも本来なら隠すであろう、その工程まで見せてしまう。 『言語化するための小説思考』よりも、自分はこの本のほうが小川さんの頭の中をより覗けた気がする。 今回もページが付箋だらけになるくらい共感ポイントが多く、噛み締めて読みたくなる言葉がたくさんあった。 自分は物事を正面から素直に見ることができず、裏側や斜め、隠されている底の方ばかりが気になってしまう性格。 そんなひねくれた捉え方や、頭の中のぐるぐるとした分析を、これまでは否定的に思っていた。 でも、小川さんのぐるぐるを見事に言語化したものを読んでいると、ものすごく気持ちよくて深く共感し、自分のこの考え方も悪くもないのかもと思えてきて救われた。 SF作家さんだと思うけど、犯人の頭の中の「ぐるぐる」がリアルに言語化された倒叙作品もきっととんでもなく面白いと思う。
同じ主人公(作者本人)の短編集で、文章もわかりやすく、展開も早くスラスラ読めた。特に後半は声を出して笑ってしまうくらい面白かった。起承転結がはっきりしていて、展開も予想外のものばかりだった。この作者の他の作品も読んでみたいと思った。ちなみに私は占いを信じるタイプだったが、「小説家の鏡」を読んで、一気...続きを読むにその熱が冷めてしまった。今後占いに行く機会はないと思う。
創作物の価値について、クリエイティブへの憧れについて、みんながごまかしているところを鋭くついてて面白かった
あまりにも良かった。 まず、個人的には帯と小説の中身は180度印象が違った。 本屋で何度も見かけていたけど、帯の販促文言が唆られず、その度に見送ったがもっと早くに読めば良かった…と思うほど魅力的だった。 どの話も刺さったけど、個人的には『三月十日』だけでもかなり満足度が高い。どの話も変に煽ったり感情...続きを読む的ではなし、淡々としている中に論理的かつ人間味があって、好きな言い回しも多く面白かった。
主人公が知性的かつ内省的で魅力的だった。「真贋」が本作のテーマだと思われる。「私」とは一体誰なのだろうか?読後、壮大な哲学的問いが私を頭から足先まで包み込んで離さなかった。
読みやすい
ふーーーむ。小説家って普段こんなこと考えてるんだなぁという気づきと、小説家だからなのか日常の些細な出来事をきっかけにして物語を作っていくのがすごく上手いと思った。作中に出てくる80億を回してるとかいう見栄っ張りの元同級生や、真偽は謎だけど偽物ブランドを身に着けてるだとか作品のネタ等すべて他人から盗ん...続きを読むだものだとか言われてる漫画家など、本当にいそうだよなこういう人って感じで普通に話としては面白かった。それに対する主人公(作者?)の見方も面白い。
人間の承認欲求や真贋がテーマの短編集。 主人公が小川という名の小説家で…あれ?これって実話なの?フィクションなの?私は勝手に「実話だろう」と思いながら読みました。 面白かったです。語り口が知的で独特で痛快。 すんごい賢い方なんだろうな〜。
2024 本屋大賞10位 2023本屋大賞6位 君のクイズ と同じ著者 短編小説5話 著者と同名の「小川哲」という小説家が主人公の連作短編集で、人間の「承認欲求」や「嘘と真実」をテーマに書かれている。 短編集なのでサクっと読める! 小説家として生活している高校の時の同級生片桐はネット上で投資家ブ...続きを読むロガーとして世間でも有名人、、、の話が面白かった。読後スッキリ、痛快!
タイトルに惹かれ読んでみた。 小川哲さんの作品の初読みでした。 なかなかハマれず一歩引いた感じで読み進めるも、 次第に作者の実は温かな部分が心地よく後半は一気に読み終えた。 タイトル作と「偽物」の二作が絶品。
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