【感想・ネタバレ】君が手にするはずだった黄金についてのレビュー

あらすじ

認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの? 青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。彼らはどこまで嘘をついているのか? いま注目を集める直木賞作家が、成功と承認を渇望する人々の虚実を描く話題作!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

初小川哲。
他の方の感想にもあるとおり、村上春樹っぽさもありつつ、現代的なテーマの短編で非常に読みやすく、
他の作品も読んでみたいと思った。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

小川哲さんのこと、とても好きになってしまった。
このフィクションとノンフィクションの境目がない感じ(もしかしたら全て作られたもの?)たまらない、、

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2025年11月30日

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なんだこれ!おもしろい!小説なのかエッセイなのか。作品全体の曖昧さと怪しさ、哲学的思考に好奇心を刺激され静かな興奮が止まらない。読むのも止まらない。私の3月10日とアイデンティティは一体···。もう1回言わせて、おもしろい!

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

おもしろーい!君のクイズの人か!君のクイズは正直そこまで刺さらなかったが、この作品は淡々とした語り口の中にあるユーモアと物事の見方、日常にある違和感と共感の切り出しが面白くてのめり込むように読めた。

主人公の人間ぽくなくて人間ぽい、等身大だけど客観的な視点が入りやすいのだと思う。

初めはエリート感強めの、学歴高い人が書いてるのがひしひし感じられる本だなと思ったが、友人からの小説をレビューするくだりでは面白くてニヤニヤしてしまった。

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

紙書籍がもつ独自の神秘性を教えてくれる本でした!

電子書籍という便利な媒体が登場してもなお、紙の書籍がその存在意義を発揮し続けていることに興味があった私にとって、一つの回答を見た感覚。

本(紙書籍)と読者は1対1。
誰かとそれを共有できるわけではなく、孤独。
映画やTVのように受動的に話が進むのではなく、
本は読者の「能動性」にかかっているのだ。
私には、本というものがたまらなく我儘な恋人のように見える。
「私だけを見て」と。

この著者は、哲学的感覚の持ち主なんだろう
共感できて所々笑える

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2025年09月02日

Posted by ブクログ

主人公の思考が好きすぎてこんな人が身近にいたらいいのにと思った。
まず就活の、人生を円グラフに描くことでクリプキを出してくるところが好きだし、彼女が『谷崎の初版本を渡されて喜ばない人とは付き合う価値がないよ』と本好きの好きだった先輩に言われた話をしたことでなんとなく付き合ったのも好きだし、3月10日に何をしていたか思い出そうとするのも好きだし、自分も含め記憶を改竄していることに気づくのも好きだし、気になっている人にアピールするために本の内容や映画の予約状況を脚色するのも、それをあとから認めるのも好きだし、占い師を詐欺師と言い切るところも、策を練って占い師を暴こうとするところもそのくせ『その瞬間』に触れてしまうところも好きだし、いやーもう各話無限に好きなところを挙げられるくらい主人公のことが好き。付き合いたい。とても良かった。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

小説家としての「私小説」を連ねた短編集で、それぞれの短編が響き合い、リンクしていく構成がとても面白い。自分の歩みや創作への葛藤を率直に書き出すことで、まるで決意表明のようにも受け取れて、その誠実さが印象に残った。

以前読んだ『君のクイズ』に続いて二冊目。どこか肌に合う感覚があって、もっと他の作品も手に取りたくなった。積読中の『ゲームの王国』もそろそろ読み始めたい。

小説家という存在に興味がある人には特におすすめの一冊。

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2025年08月27日

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小川哲の小説は読み始めると作者の観察眼の鋭さや題材に対する丁寧な下調べを感じる作品が多く、そのエネルギーの分だけ読み手も体力が必要なものが多いのだが、これはもっと気楽に読み進められる短編ばかりで数日でサラッと読むことができた。
SF作家としての小川哲が好きな人だとあまり高評価にならないかもしれないが、拘らず気軽に短編集を読みたい人にはちょうどいい一冊だと思う。

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近イチオシの作者。
これまでの印象は「よく下調べをして史実に虚構を織り交ぜるのが上手」という感じだったが、いよいよ自らを主人公にすることで自分自身を隠れ蓑にしてフィクションを作り出すという荒技に出ていて新鮮だった。

この人の賢いのは「自らの物語すら演出を加える」という前提を最初の章で言い切ってしまうことでのちに続く話が全部「嘘でも面白ければ構わないだろう」というスタンスを明示しているところ。

短編のうち、個人的に好みだったのは「三月十日」。同じ丸一日でも、3.11はみんな何をしてたか記憶をしているのにその前日は何をしていたか覚えていられない、という一見くだらない雑談の一部を面白おかしく広げられる作者の力量に脱帽。

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2025年08月15日

QM

購入済み

読みやすい

ふーーーむ。小説家って普段こんなこと考えてるんだなぁという気づきと、小説家だからなのか日常の些細な出来事をきっかけにして物語を作っていくのがすごく上手いと思った。作中に出てくる80億を回してるとかいう見栄っ張りの元同級生や、真偽は謎だけど偽物ブランドを身に着けてるだとか作品のネタ等すべて他人から盗んだものだとか言われてる漫画家など、本当にいそうだよなこういう人って感じで普通に話としては面白かった。それに対する主人公(作者?)の見方も面白い。

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2024年05月25日

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エッセイなの?創作なの?と浮遊しているような感覚で、怖いものみたさで早く最後まで読みたくなるような本でした。全部終わり方もいいですよね。
小川さんの著書初めて読んだけど、すごい好きだな!他のももっと読みたい

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2025年11月24日

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作者小川さんが主人公の短編集。高校時代の思い出がたくさん出てくる。その一つ一つが、面白いし、よー覚えてるなぁ(創作かもしれん)と思う。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

いくつかの短編集からなる小説。どの話も著者がモデルなのではないかと感じた。
この中でもひとつ目の話がものすごく面白かった。

『僕はときどき、本というものが、わがままな子どもや、面倒臭い恋人のように見える。』

これはその話の中の一節だが、はっとさせられた言葉だ。ドラマや音楽のように受動的では楽しめない。自分からわざわざ読もうと本を開かないと始まらない。つまり能動的に楽しまないといけない。考えたこともなかったが確かにそうだと思った。ミステリーのような怒涛の展開はないが、小川さんらしい少しずれたところからの気づきがたくさんある、読んでて飽きない作品だった。

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2025年11月22日

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冒頭の数ページで作者の頭の良さ(教養、思考の深さ的な意味で)をめちゃくちゃ感じた。
私が気にもしなかったところに、ぐるぐる考えを巡らせてて、全くサクサク読めなかった!!でもそれが面白かった!!

短編集だけど、少し接点があって、エッセイのような寓話のような、読み終わった時には不思議な気持ちになった。
見た目で人を判断せずに、自分の思考の結果を軸にして生きている主人公がカッコ良い。
他の作品も読んでみたい!!

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2025年11月20日

Posted by ブクログ

タイトルからして,「手にする」しかない作品だったのだけど,「大事に読みたい」と思ったばかりに9ヶ月も「積ん読」にしてしまったという…
僕にもねえ,「気になる」事が日常的に多すぎたんだよ,つまり・・・な?

まず・・・これは,小説なの?エッセイなの?(笑)
読み始めた時は,“ちょっと変わった哲学者崩れの学生ニートの話なんだろうな”くらいに読んでいたのに,章を追うごとに「え?これ本人?本人のことなの??」ってなっていく.だって途中で堂々と「小川」って書いちゃってるし!
最後なんてもう,山本周五郎賞だとか,新潮社からの電話がどうだとか…「これ本人だよね?絶対本人でしょ?笑」ってとこまで来る.

作中の主人公がフィクションなのか,本人なのか,その境界線なんてどうでもよくなるほど圧倒的に面白くて,小川哲という作家さんの思考が,ぐるぐるとめぐり,理屈を積み重ね,自己分析を通して浮かび上がってくる情景とか物語と平行して,自分の中にも「思考」が次々芽生えていく.
そのひっきりなしの出入りが,今まで味わったことのない読みごたえだった.

人が気がつかないような物事の矛盾だったり,起源だったり,意味だったり…そういうものがいちいち気になって,「気になり出したら止まらない!」というあの感じが,一行一行からあふれてくるようで,読みながらずっとニヤニヤしてしまった.

そして,昔の出来事や失敗をふと思い出して,ひどく恥ずかしくなったり,苦しくなったりして身もだえるあの感じを,ここまで正直に書く作家さんに出会えたことも嬉しかった.
いや,“ひどく”どころじゃないよね.
あの恥ずかしさと,どうしようもない歯がゆさ.
もう,「穴があったら入りたい,できればそのまま埋めてくれ」ってレベルのヤツ.
これを文章で書いてくれた作家さん…僕ははじめて出会ったよ.あの恥ずかしさ,僕だけじゃなかったんだ,味方,みっけ!笑

この作家さんが「地図と拳」を書き上げたと思うと,その事実自体がツボすぎて,感心するやら可笑しいやら.
だよね,こういう人じゃなかったら,あの変態的に圧倒的な作品は書けないよね!と.

主人公が作家さん本人でも,創作でも,まぁそれを紡いでいる張本人は“変わってる人”だよね,きっと笑
僕に言われたくはないだろうけど,同じ種類の「変わってる」人だという予感がある.いや,僕より絶対変わってるはずだ!

でもさ,“変わってる”って誰の視点で決まるんだろうね.
別に「おかしい」とか「悪い」とかとは全然違うし,ましてや「変わってる」と「ヘン」は全然違う.
誰かを擁護してる訳じゃないけど…結果的に僕を擁護してるのか?これ笑.

そう,こういう“思考のぐるぐる”に巻き込んでくれる作品なんて,そう多くはない.
この本は,読みながらも読み終わった後も,その「ぐるぐるに巻き込まれる楽しさ」を味わえる作品.
1冊で2度美味しい,そんな感じの1冊.
いいね!さて,次は何を読もう?

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2025年11月16日

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友人、同級生、彼女、仕事相手など他人を描写、こんな人なのではないかと憶測しながらの工程が、そのまま自分の内面、外面考察になる。それをなん度も繰り返しつつまるで螺旋階段を登るように話しが展開していくイメージをもった。
端々にでてくる知識話が好きだったし読み進める機動力にもなった。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

連作短編と知らずに読み始めたが、気づくとあっという間に読み終えてしまった。取り立ててどこがどう、という感じではなかったんだが、読み進めていくうち、なんか段々と人の薄気味悪さみたいなのがきて、ババさんの話でマックスに。日常の切り取り方、話の作り方がうまい。

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2025年10月30日

Posted by ブクログ

作者のノンフィクションなのかな?とにかく頭のいい人間なのだなということはとてもよくわかったし、思考の動き方が面白くて引き込まれた。

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2025年10月29日

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小川哲さんの小説は作中に哲学的な考えが散りばめられているところが好きですが、特に本作はその要素が強いように感じました。

本作中で特に好きな考え方は、自分がやられて嫌なことは他人にしない、逆に自分がしてほしいことを他人に積極的にするという道徳の黄金律に対する反証。この黄金律は多くの小中学校の道徳の授業や普段の生活で教わるものだと思う。
この黄金律の落とし穴は、自分がしてほしいこと/されたくないことは他人とは異なることも多く、それを理解していないとただの押しつけやおせっかいになってしまうという点。
他にも、ストーリーを読みながら面白いと思う視点や哲学的な考え方が度々出てくる作品でした。

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

期待値が高すぎてしまった。
そもそも短編集だと知らずに読んだ。

自分が何者なのか。この人はどんな人なのか。

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

『自分』はどのような人間なのだろう。
短編集だけど、根底にあるテーマは恐らく同じ。私にとっては今自覚している性格を性格とは言わせなくする本。
人には多面性があり、突出したものは状況下で変化する。それは『突出すべき』と判断した、又はされたものに思う。
人の内面はとても複雑で、『自分』でさえ己の把握が難しい。『他者』だとすれば尚のこと。
突出した一面だけで、自分や他者を決めつけず、対話の姿勢を忘れないようにしたい。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

面白かった!著者がどんなふうに何を考えて小説を組み立てているのかが分かったような気になれるのが面白い。主人公は著者と同じ名前だし著者を彷彿とさせるけれども実際にあったことを書いているのではなくて、文中の言葉を借りれば「可能世界の僕」の物語を書いたのかなと思った。

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2025年09月01日

Posted by ブクログ

ハッキリと書かれていないが、作者の人生が元になっていることを匂わせる短編集だった。

どの話も始まりからは全く予想も出来ない着地点で、段々と物語に引き込まれていった。

この本の凄さは、構成にもあった。短編同士、話は繋がっていないのに、次の話を読むと前の話の見え方が変わることがある。

特に表題である「君が手にするはずだった黄金について」と「嘘」

ここの構成が見事だった。

片桐とババは虚構を追い求めていたという点では同じなのに、本質は全く違う。片桐が追い求めたのは虚構だけど、芯には本物があった。似ているようで全く違う、このコントラストが面白い。

物事を深く深く考えたい時におすすめの本です。

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2025年08月05日

Posted by ブクログ

装丁がカッコいい。作者の前作も面白かったので読んでみた、読みやすく、新鮮な内容で、冒頭からひきこまれた。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

冒頭に登場する形而学的な
と言う言葉の意味を優しく教えてくれる
そんな短編集てした
思考がとても深く
嘘と真の狭間で生きる
小説家の頭の中を垣間見た気がします

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

主人公は筆者自身なのか?小説のようでエッセイのようで浮遊感のある読み心地だった。
嫌味ではなく、本当に頭の良い人なんだなと思った。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

ちょうど続けて小川哲さんの作品を読んだ。読み終えることはできるけどそんなにこの型の作品は自分には刺さらないのかなあと感じた。

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2025年10月25日

Posted by ブクログ

途中、なんか不思議な感覚になった。
主人公は作者で、プロローグが妙に長くて、(読みたいと思った)名作がたくさん出てきて、話は淡々と進んで、途中、コレは作者のエッセイなのか?と不思議に思って、でも話は進んで、静かに終了した。
小説家になった経緯と当たり障りのない友人の話や仕事上の知人の話、、やっぱりエッセイに感じるが、やっぱり違うんだろうなぁ、と思いながらの作品だった。なんか不思議。

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2025年09月16日

Posted by ブクログ

作者の小川哲が主人公だけど、友達の片桐や漫画家のババは架空の人物だと思う
実在したとしたらこんな小説書けないだろうし
一見作者が「こんな事があったんですよ」的な体で書かれてはいるけど全ては
フィクション作品と言う事だろう
これはそう言う小説

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

なんだか面白かった。けれどなんだか分からないこともたくさんあった気がする。作者さんのエッセイ的小説みたいだけれど、考え方がはじめから最後まで何かに囚われずにただ自分の中になだれ込んでくる思考の渦の中に囚われている感じで作者さんの頭の中を覗き見てるみたいでなんだかバツが悪いのと嬉しいのと面白いのとで変な感覚に陥った。理解できない人がいることは理解できる、という言葉にとても共感。なんでそんなことするの?とかなんでそんなことできるの?とかそれを皮肉と嫌味で使うこともあれば、称賛や嘆き、感嘆の意味合いで使うこともあると思うけど、本作に出てきたのは前者。だけど、誰もその人の本質なんて知らないし、知らなくてもその人をおかしな人だと断じることはできる。多面的で複雑で一口に悪い人だと言えないような人だけど、自分はこんな人横にいたら絶対ヤダなと小説読んでて思ったので冷たい人間なんだろう。冷たいことが悪いことだとも思わないけれど、擁護するわけでもなく、淡々とその人の性質を語ることのできる作者さんに感動した。そんな風に冷静に人の事を見るブレなさが自分も欲しい。

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

哲学的思考やマインドスクリプト、黄金律、エリオット波動理論……興味深い論文や学説を題材に小説っぽく書かれたナニカでした。

元となる理論が面白いので読めちゃうけど、主人公のなんともいえない偉そうさと屁理屈王ぶりが鼻についてキツい。

頭いい人はそれを隠さないと逆に馬鹿に見えるぞーと作者に言いたい。

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2025年09月07日

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