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Posted by ブクログ
とても面白かったです。競技クイズのストイックな世界をうまく物語で興味を惹きながら紹介してもらいました。
設定が素晴らしくよくて、謎・疑問の残るクイズ判定に悔しさをいだく主人公が、その事態を乗り越えようと、対戦相手の人と為り(なり)に踏み込みながら紐解いていく、という風変わりなミステリー仕立てです。
君のクイズ、というタイトルも深くて、対戦相手のクイズへの向き合い方への相いれなさを感じました。本当は2人は超近いところにいる気もしますが…。
世界をクイズで見る人たちは、無意識に情報を身体に染み込ませるのかもしれませんね。生きているあいだ出会うすべてのものが知識に、またクイズの問題になり得る。そして知識教養が増えれば増えるほど、またわからないこと(=問題や知識となる)が広がっていく。まぁ果てしない。。
この主題とは違うけれど、教養や趣味があればあるだけ、世界は面白く、楽しく感じられることが多いんだなぁ、ということも感じました。私は歴史とスポーツ分野を知りたいなぁ。興味もったらちょっとでいいから見たり調べたりしたほうがいいですね。すぐ忘れるんやけどね。
Posted by ブクログ
1文字も読まれていない問題に、人は正解できるのか?
クイズ番組の決勝で起きたゼロ文字正答。なぜそんなことが可能だったのかを、ロジックで突き詰めていくお話。
そして読み始めてまず気になったのが、タイトルの『君のクイズ』この「君の」って何?君のためのクイズ?君の得意なクイズ?それとも、君自身についてのクイズ?そんなことを考えながら読み進めるのも楽しかった。
ゼロ文字正答の謎はもちろん気になるけれど、それ以上に面白かったのが、競技クイズという世界の奥深さ。知識量だけで勝負するのかと思いきや、問題文の傾向、出題者の癖、これまでの流れ、押すタイミング。クイズプレイヤーが何を考えてボタンを押しているのか、その思考を覗けて面白い。
なぜ、その問題に答えられるのか。
それは単に知っていたからではなく、その答えにつながる何かを、それまでの人生で見たり、聞いたり、経験したりしてきたから。
そう考えると、クイズとは知識を競うだけのものではなく、その人がこれまで生きてきた人生そのものなのかもしれない。君のクイズとは、つまり、君の人生なのかな。
問題を一文字も読み上げていないのに、クイズに正解してしまったのは何故?というシンプルな謎を解いていく。
ミステリーというよりはクイズのことを深く知れる面白い作品でした。
昔友達にクイズをしてる人がいたので主人公とその友達を重ねて読みましたが、本当に似ているところがたくさんあり、特にクイズをやっていると恥ずかしくなくなるというのはなるほどな〜と思いました。
クイズ番組を見る目が変わる作品でした。
Posted by ブクログ
テレビのクイズ番組は好きでたまに見る程度で、テレビの前で答えていて、出演者より先に正解すると嬉しい。私のクイズ愛はその程度です。
テレビで伊沢くんとかQuizKnockの人とかが東大王として出ていた頃、すごいなー、なんでこんなこと知ってるんだろう!なんで問題全部読まないのにわかったんだろう!とか、思っていました。
この小説は、一般人のそんな疑問に忠実に答えてくれます。早押しクイズに特化しています。クイズ問題の読み手の吐く息、読む前の飲み込む息を聞いているっていうのは、百人一首を題材にした漫画「ちはやふる」でもありました。だから勝つためには、耳を鍛えると。クイズでもそうなんだな、と知りました。
小川哲さんのご著書は初めて読みましたが、読みやすく入り込みやすい。主人公が調べたり、考えたりしていくことだけなのですが、引き込まれました。
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