あらすじ
クイズ番組の決勝で、僕の対戦相手は1文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たす。彼はなぜ正答できたのか? 推理作家協会賞受賞&本屋大賞6位、圧巻のエンターテインメント。文庫化に際し短編小説「僕のクイズ」を収録! 解説は田村正資氏。
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テレビのクイズ大会『Q−1グランプリ』の決勝で行われた早押しクイズに負けた主人公。優勝した選手が見せた『ゼロ文字押し』は、ヤラセだったのか、それともクイズだったのか。
クイズプレイヤーに焦点を当てた作品であり、クイズに対する哲学が非常に興味深かった。クイズプレイヤーは、たった数文字を聞いただけで回答する姿を見るが、それなりの理論があって納得のいくものであった。
早押しクイズってただ膨大にある知識を素早く答え検索するだけではなく、そこに経験なんかのエピソードを絡めて答えを導いている。これってAIだとどうなるんだろう、とちょっと気になった。世の中にはAIを使ってクイズを研究している人もいるみたいだけど、1文字とか数文字で答えるようなAIは作れるのだろうか?
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ゼロ文字正答がなぜ可能だったのか?という素人からすると「ヤラセ」しか疑うことができないような命題。
トップクイズプレイヤーが競技クイズの思考パターンを駆使しながら答えに辿り着く過程が本当にワクワクした。こんなミステリー読んだのは初めて
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クイズも言う素材を上手く小説にしていて面白かったしクイズに対する理解も深まった。
人生において人はどんなクイズと向き合っているのか。
母は自分から沢山のクイズを作ってくれどれも正解だなとか、そんな母の気遣いや優しさを少しは学べたかな? とか思ったな。
色んな問いを立てて真摯に向き合いたい気持ちにさせられました。
問題を一文字も読み上げていないのに、クイズに正解してしまったのは何故?というシンプルな謎を解いていく。
ミステリーというよりはクイズのことを深く知れる面白い作品でした。
昔友達にクイズをしてる人がいたので主人公とその友達を重ねて読みましたが、本当に似ているところがたくさんあり、特にクイズをやっていると恥ずかしくなくなるというのはなるほどな〜と思いました。
クイズ番組を見る目が変わる作品でした。
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面白過ぎる
緻密に描写されたクイズの世界
ともに展開されていくドラマ
この二つが交わり、芯のある魅力的な物語が素晴らしい
結末はそこまで予想を上回るような物ではなかったが、出題されるより先に正答した。という謎だけでここまでやれるのは天晴としか言いようがない
実際に存在する物の名前は物語のリアリティという面に大きく影響しますが、一切揺るがさなかった...
僕のクイズを問うている
僕の頭は藤川球児のストレートくらい回転している。
最序盤のこの文章から俄然引き込まれた。
すごく筋の通った展開で、タイトルとラストもリンクしていて読後感の良い作品。
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クイズの問題文を予想する答えを予想するその過程が一つ一つ丁寧に言語化されていて描写が繊細。自分の思考の構造もこんなに言語化できないのにすごいすごすぎる!!!読みながら勝手に頭の中映像出てきた。調べたら映画化らしいので映画も観てみたい!!
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クイズ番組の決勝で、僕の対戦相手は1文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たす。彼はなぜ正答できたのか?
この謎に、「ヤラセでした」以外の納得感のある結末が用意できることに、まずびっくり!クイズとはどうやって解くものなのか、というクイズの世界についても知ることが出来てとても面白かったです!※作者の友人に競技クイズプレイヤーが何人かいるらしく、リアリティが素晴らしかったです。
結末も良かったです。読み終わった時はモヤモヤする結末にやや微妙な気分になりました。他人に勝手なイメージを重ねてくる人を煩わしいと思っていた主人公でさえ、自分自身も対戦相手に勝手なイメージを抱いていて、それが裏切られてモヤモヤ…。そのモヤモヤがそのまま読後感になってしまうのですが、そのモヤモヤこそが作者が突き付けたかったことなんだろうなぁ。冷静になると納得の結末です!
でも、クイズを通して世界をより知ることができる、というのは本当かな〜?と思いました。作中でも触れていたように、ある程度以上のマニアックな知識は問われないそうなので、本気で本気のクイズプレイヤーになるなら、どんなに興味のある事も、ある程度の深度までクイズに答えられる範囲で知ったら、それ以上は調べない、という人生になってしまいそう。そういう意味では、(最近ジョージ・オーウェルの絶版になった本ばっかり執拗に読んでる)自分はクイズの世界は性に合わなそうだなぁ、とは思いました。
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クイズ、それも早押しをテーマにしたミステリーという珍しさで手に取る。演出側が生放送として成立させるため、ヤラセではなく実は解答者が答え得るギリギリの問題を出すという考えはリアルさがあった。スラムドッグ程の偶然の奇跡ではないのが良い。結局ラスト0文字解答も、本庄は正解でなくともよかったという覚悟が競技者vsエンタメタレントの違いで真相か。人生の分岐点も全てクイズ。頭フル回転させ、勇気を持ってマイウェイで押すしかない。
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小川哲さんの本を初めて読んだ。
先にこの本の全体像をわかりやすく示し、その中で群像劇を展開していく…かと思いきや最後には。
小川さんの小説に対する試行錯誤が垣間見えた気がした、気がする。
QuizKnockを若干知っているので「これはあの人がモチーフかな?」とか想像を膨らませられたのも読みやすかった理由の一部かも。
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クイズ番組はあんまり興味がなかったけど、答える側があの一瞬でここまで考えてるのかと思って、実際にクイズ番組見たくなった。
人生のクイズは正解がなくて難しいけど、自分なりの正解を持って生きようと思った。
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クイズの決勝戦で相手がゼロ文字正当した謎に迫るミステリー作品である。
主人公がクイズに対する向き合い方から番組に出る際の細かい仕草や相手の過去まで振り返りつつ、謎の核心に迫っていく構成は鮮やかだった。
文章も無駄が少なく、すぐに読めるのでおすすめです。
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2026年1冊目は「君のクイズ」
「ママ、クリーニング小野寺よ」って何だよ?クイズ問題読まれる前に正解って何だよ?ストーリー展開はそれだけなんだけど、読み終わると「クイズは人生だ」と納得。
さらりと読めるのは小川哲さんの力量のなせる技。クイズ問題に散りばめられた知識量も小川さんだからこそ。
なんだか、ちょっと賢くなった気分だ!
クイ研の息子にまわし読み。
クイ研のことも少しだけ理解できて、母は満足じゃ。
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クイズとの向き合い方ってこんな感じなんだなーと思った。宇垣さんがおすすめしてた、熊の場所が出てきた。ちょうど読みたいなーとおもってたのでタイムリーでびっくり。
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クイズの世界は作成者との駆け引きの世界だった
クイズ愛好家の葛藤が一貫して描かれていて、それがリアルだから読んでいて苦しかった。
何も生まないことは自分達が1番知っているけど、それ以外に人生を肯定するものが無いから、続けるしか無い憂鬱が漂っている。それは作者がこの世界を考えて導き出したひとつの見方なのだろう。
作者が描く他の世界も見たくなった。
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面白かった、そしてクイズプレイヤーの考え方と答え方の説明がわかりやすかった
自分は普段クイズを見ていないしそういう番組を見ない人間ですが、なるほどこんな世界なのか…と学びあり満足感ありな一冊でした
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スラムドッグミリオネア
内容少し忘れたので年末にもう一度読みます
2回目 26/1/12
やっぱり構成がとっても面白くていいよなあ
確定ポイントで押す美しさと、生放送という特殊状況をうまく活用する狡猾さ、どっちも正解だよな
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クイズ大会決勝で、問題が読まれる前に早押しして正解し優勝した対戦相手が、なぜ問題と答えが分かったかの謎を決勝に敗れた主人公が解いていく。
クイズの世界についての解説と登場人物たちの過去や心情の動きが交差してあきさせない。
小川哲さん、なんだか小難しそうと敬遠してたところがありましたが、良い意味で大きく裏切られました。
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遊び・趣味のカテゴリであったクイズ。
それを”競技”として、人生を捧げている人たちのお話でした。
三島も本庄も、どちらが正解という訳でもなく、スタンスの違いなだけで、やっていることは同じ。
三島はクイズというものの美しさに取りつかれているような気がします。
生活や仕事もそうだよね~と思ったりしました。目的は利益の最大化だとししても、達成手法の美醜にこだわるかどうか。
私は三島の気持ちがわかる側だけど、世間的に成功するのは本庄よな。
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題材から想像する話とはだいぶ違っていて好みだった。頭がいい人はこんなふうに物事を関連づけながら覚えているのか、と勉強が苦手なわたしはただただ関心した。クイズはじぶんの生きてきた足跡。「ピンポン」と正解の音が人生を肯定してくれる。なにげなく、でも夢中で生きてきた過去に意味を見出す感覚。(なぜかオセロをひっくり返していく感覚に感じた。)失恋後の話で人間味のある三島を好きになった。じぶんで選び歩んできた道を肯定していくためにこれからも三島は一途にクイズを続けていく。最後の本庄との会話で「え?」と三島が反応したとき、わたしも「え?」と狐につままれたようになり…この感覚こそ著者の目論み通りなのだろう。面白かったので、他の作品も読みたい。
Posted by ブクログ
テレビのクイズ番組で、問題が読まれる前にボタンを押して正解し、優勝をさらった男がいる。
一文字も聞かないで正答を導くことなど果たして可能なのか。ヤラセなのではないか。敗れた三島は、調査を始める。
読む前は勝手に、哲学的であまりストーリーらしきものはないようなお話なのかなと思っていたのだけれど、そんなことなかった。
『ゼロ文字押し』の真相を考えていく中で、三島のクイズへの取り組み方やクイズとの関わり、クイズへの想いなどが見えてくる。
クイズを究める人たちはこんなに一瞬でいろいろ考えているんだと知って驚いた。どこまで聞けば複数の候補の中からクイズの答えが確定するのか、そんな風に考えたことはなかった。
多岐に渡る知識だけあっても勝ちきれない。工夫や直感力、読み上げの声からの予想、経験から答えを引っ張ってくる力、そういうものをすべて味方につけてクイズに挑んでいくんだね。
『クイズに正解するということは、その正解と何らかの形で関わってきたことの証だ。』っていうのは、本当にそうだなあと思った。クイズに限らずだけど、問いに対する答えは自分の中からしか出てこないってこと私も知ってる。
物語にものすごいアップダウンがあるというわけではなく、文章も淡々としているのだけれど、読みながらじわじわ気持ちが盛り上がった。面白かった。
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君と僕の、小規模なスラムドックミリオネア
OTPPとPPAPについての話
◯読みやすい文章と読みやすい展開
他作品も読みたくなる
◯展開
絶対的な難題からの、丁寧な謎解き展開
◯クイズについての考察解説
出題と早押。についてのアレコレ。
頭の中で居合のような読み合い
◯敵役の一文字押し
ちょいダサの専門用語?必殺技?
◯クイズで人生を肯定。証を見せ合う。
(でも、スラムドックのがおもろい。)
●スラムドックのがおもろい
●最大の謎が流石に淡白すぎる
謎に重きを置きすぎ?
納得はいくけども、、、
予告の仕方が良くない説?
●物量が半端?
2人の人生が流石に浅すぎる?
エピソードの一つ一つが、
面白いけど何気ない日常が過ぎる?
そこが良い所でもあるけども、
もう少し重めの話とかコントラストが欲しいかも
人生の証、という割に軽いかも。
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対戦相手本庄は、クイズの大会をちゃんと「クイズ番組」とみていて、それはつまり純粋な競技ではなく、しいていうなら「ビジネス」と、主人公の三島はいった。
ビジネスの構造の中で、翻弄されず、その構造を理解した上で、逆手にとって、利用して、誰も知り得ない、教えてくれない、自分だけの道を作り上げ、活躍する次の舞台を整えた、そういう生き方をしていた本庄という生き方がわかったとき、私は拍手をした(心で)
ビジネスとして利用してくる側の構造を見抜き、自分の踏み台に逆に利用してやる。この強さと自立心と頭の良さと、計算高さ。ここにカタルシスを得た。
だって最近わたしは、仕事やビジネスの構造にうんざりしていたから。でも、ビジネスという手法を身につけて、ビジネスの世界で生きて行こうとは思わなかった。そこに「楽しさは」感じない。
どちらかといえば、本庄に出会っても、クイズ番組 とはなんぞやとわかっても、「僕にとってクイズは人生」と位置付けた三島に私は似ている。
似ている というか、本庄の生き方に、なるほどと思い、それは彼のこれまでの人生や経験やエピソードや、そもそもの気質を考えたら、ビジネスをビジネスで利用するという生き方は、本庄にとって最適解だ。
でも、三島にとっては最適解じゃない。三島は新しい世界観や、人生観を見つつ、そこに境界線をひいた。
本庄の生き方はなるほど!
でも、僕(三島)の生き方は、やっぱりこう。本庄の生き方に傾倒することはない。と軸をぶらすことなく「取り込めた」三島の、最後が、私を勇気づけてくれた終わり方だった。だからよかった。
Posted by ブクログ
クイズ番組がテーマなのが新鮮だった。ゼロ文字押しの真相は思ったよりあっさりしていて拍子抜けだった。かなりの労力を費やして謎を追っていた三島が可哀想。
答えの導き方や早押しのテクニックなど競技クイズの世界を知ることができたのは面白かった。
Posted by ブクログ
クイズ番組が舞台となり競技クイズそのものを掘り下げるストーリーが珍しく、また、誰もが好きな謎解きで夢中に読ませてくれました。意外性はやや弱かったように思います。
Posted by ブクログ
テレビやYouTubeで観るクイズの達人たちはそういう思考でやってるんだというのが、分かって今後のクイズを見る視点が少し変わった。
クイズ小説だけど、「出題者のことを考える」=『相手のことを考える』というのはいろんな場面でも大事な事だと改めて思いなおした物語でした
Posted by ブクログ
巻末の解説によるとクイズ界の描写はかなりのリアリティがあるそうなので、そうであるならば物語の真相そのものやそこに至る推理?はとてもよく作り込まれていると思った。本庄の真意は若干拍子抜け感もあったが、よくよく考えれば人間心理としてはあり得るものだし、拍子抜け感あってこその本書のタイトルだと考えるとこれもまた作り込まれている点の一つなのかもと自分で勝手に納得。
Posted by ブクログ
帯の伊坂幸太郎の推薦文を読んで手に取った。クイズプレイヤーたちの闘いを心理描写を中心にした作品。クイズとはそういう世界なのかと、なかなかにリアルではある。ただ、延々と同じようなシチュエーションの繰り返しで、読んでいて途中で飽きてきた。本庄の0秒押しが成立するというクイズ番組がそもそもあり得ないわけだから、リアルなんだけど、そこがどうにも引っかかってしまった。