あらすじ
クイズ番組の決勝で、僕の対戦相手は1文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たす。彼はなぜ正答できたのか? 推理作家協会賞受賞&本屋大賞6位、圧巻のエンターテインメント。文庫化に際し短編小説「僕のクイズ」を収録! 解説は田村正資氏。
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とにかく読みやすかった。最初に提示される結果の理由を追うミステリーではあるけれど、解説付きのクイズ番組を見ている感覚だったからかもしれない。また分かりにくい言葉が出てくることも少なかったこともあるかもしれない。
肝心なゼロ回答の理由も下手などんでん返しではなく、クイズの本質を思えばなるほどと思う「出題者の意図」というもので納得できた。最近のクイズ番組は私は全く乗れていないし、最近のクイズタレントやYouTubeも見たことのない私でも、競技クイズというジャンルについてストレスなく知ることができた。文章がとにかくうまく難しくない。そこがいいのかもしれない。頭のいい人が書く文章って分かりやすくて読みやすいなと感じたのが1番。
そして、クイズって遠くに感じていたけれど、思えばミリオネアは子供の頃見ていたし、確かに人生って重要な選択肢のクイズの連続かもしれない…誤答し続けてきたかも…笑
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クイズ番組で回答している人の思考を覗かせてもらっているような細かい描写にクイズの奥深さを感じた。物語の「一文字も問題文が読まれてないのにどうして正解したのか」という設定が面白くて、真実に迫る過程が派手な展開はないものの、とにかく読む手が止まらなかった。
“世界は知っていることと知らないことの二つで構成されています“ それは知っていることでしか世界を把握することはできないということだと思う。だからこそ、「知っていること」を少しずつ増やしていきたいと思った。
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一気読みした。
作者のエッセイだっけ?と一瞬錯覚してしまうようなリアリティがあって、自分もクイズ番組の一出場者・視聴者のような気分だった。
クイズプレーヤーの脳内が、臨場感満載で描写されてて、今後クイズ番組を見る目が変わりそう。
頭に浮かんだ一つの単語から、すぐにクイズ関連情報が連想されていく様も、人の脳みそを覗いてる感覚になって面白かった。
作中に登場するクイズのジャンルが幅広くて、自分もワクワクしながら読めた。
田村さんの解説も、腑に落ちるところが多くて良かった。
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クイズ大会の出題形式に沿って一問ずつ丁寧に描かれる背景と心理描写がとても読ませる物語になっていて良かった。正解に至るまでの過程は丁寧に言語化され、問いに対する答えを導出する人間の思考回路を早押しクイズで表現したのはまさに正解だと思う。
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面白かったです。いやー面白かった。正直に言うとクイズ自体にあまり親しみがなく、途中までスラーと呼んでいたのですが、後半の展開を全く予想できなかった、だからこそ面白さが跳ねました。最後に2人が一旦はシンクロしたように見えて、あっという間に突き放されていくラストがよかったなぁ。それでいて、ふと思い返すと、あれ、彼ほんとに泣いてなかった?と気づいて、もちろんそれは演技かもしれないんだけど、そうじゃない可能性もあるわけで、どちらにしても面白いなぁと。楽しませてくれて、ありがとうございました。
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設定や文章が分かりやすく、結末が気になってどんどん読み進めてしまった。クイズと人生が交錯していく展開が面白い!自分自身、クイズ動画をよく見るので分かるところも多く、クイズプレイヤーがどんな思考をたどっているのかを少し知れた気がして楽しめた。
問題を一文字も読み上げていないのに、クイズに正解してしまったのは何故?というシンプルな謎を解いていく。
ミステリーというよりはクイズのことを深く知れる面白い作品でした。
昔友達にクイズをしてる人がいたので主人公とその友達を重ねて読みましたが、本当に似ているところがたくさんあり、特にクイズをやっていると恥ずかしくなくなるというのはなるほどな〜と思いました。
クイズ番組を見る目が変わる作品でした。
僕のクイズを問うている
僕の頭は藤川球児のストレートくらい回転している。
最序盤のこの文章から俄然引き込まれた。
すごく筋の通った展開で、タイトルとラストもリンクしていて読後感の良い作品。
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シンプルに面白かった。
クイズ大会の決勝でクイズの問読みの前に正解を導き出し、優勝したライバルの秘密を解き明かそうとするストーリー。
なにかあるはずだと思って読み進めて、結局結論はあっけないものだったが、
その裏切りがなんとも言えずよい。
ミステリーだ伏線だと期待して読めば読むほど、こちらが勝手に妄想した結末を良くも悪くも裏切られる。なかなかない興味深い作品
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映画化されると聞いてネタバレされる前に。
2時間で読み終わると解説には書いてあったが、なかなか進まず1ヶ月はかかってしまった。
リアルなクイズネタも沢山出てきていつか使えそうな蘊蓄もちらほら。
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参考書のような本だった。
至る所で、この状態で出題されるクイズは何かと自分自身に説いて、自らそれに答えることの繰り返しが行われ、正解不正解だけでなく、芸術点のようなものも回答者にはこだわりがあるということを知った。
助詞の使い方で答えが絞られたり、テレビでみる機会があったら、本当なのかを今後はそれにも注目したいと思った。
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クイズプレイヤーの思考が論理的に書かれていて面白かったし、作中のクイズが勉強になり知的好奇心がくすぐられる。
クイズに自分の人生を肯定される感覚というのは本気でクイズに取り組んだ人にしか分からないことだが、三島の思考を通してそのような感覚を知り、理解できるのが面白い。
ただ、最後は感動のまま終わる方が自分の好みだと思った。
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あるクイズ大会の優勝を決める最後の問題で、問題文が読まれる前に回答して正解し優勝したという事が起きた。
ヤラセなのか否か?
準優勝だった主人公が真実を探すミステリー作品。
ミステリーとしては、最初に想像した通りの結末でしたが、文体や語り口が軽妙で楽しく読みやすい作品で一気に読みました。
題名の「君のクイズ」とは、即ちクイズプレーヤーである主人公にとっては「君の生き方」であり、「僕のクイズ」(生き方)ではない。
その点に清々しさがあり、良い作品でした。
これからも「僕の読書」をしていきたいと思う。
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解説まで読みやすくて、感動を覚えた。スルスルと読めてしまうとても面白い本でした!
オチは良くも悪くも釈然としないですが。。。
本題とはズレますが、生身の人間を偶像化する文化について、対象にされる側の気持ちとともに文字化され、語られていたところが個人的に刺さったというか、考えさせられました。
主人公視点で語られる「君」のクイズに対して、無意識に「僕」の前提を元に謎を解こうとしてしまっていた自分に気づきました。視点を意識すると物の見方や捉え方、前提まで変わることがあるのだと改めて気付かされた一冊でした!
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物語というよりクイズ論を読んでいるような感覚だった。クイズ一問一問を丁寧に掘り下げながらそこに自分の過去や記憶を重ねていく語りが印象的だった。
今まで知らなかったクイズの世界を知れたことが嬉しい。
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ページ数も少なく小難しい表現もないから読みやすい。
本庄絆の過去がどこまで本当なのかは結局わからなかった。全て本当な気もするが、嘘な気もする。
クイズ番組の回答者の方々はあれだけの知識をどうやって脳に貯めているのかずっと不思議だったのが三島玲央の視点から理解できた気がする。
クイズへの向き合い方が違う2人は永遠に分かり合えないんだろうな。本庄にとってのクイズは道具、三島にとってのクイズは人生なんだろうと。
もしクイズが人生だとするなら、そのクイズにとっての正解とは何かを考えさせられる。
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半年前に買ってから途中まで読んでずっと放置してしまっていたが、本日ようやく読破。
話の流れが分かりやすく(最初に話の中枢となるクイズ大会の描写があり、その後はひたすら主人公が、相手の男がどうしてクイズに0文字で回答できたのか、ヤラセなのかを考えるというもの)、何より結局ヤラセなのか、なにかタネがあるのかと展開が気になってサクサクと読むことができた。
結果として、ヤラセではなく、ディレクターの作問の傾向と問題を読む人の口元を見て、0文字で回答を導き出したという答えに、心底驚いた。予想できた答えではあったけれど、ある意味だからこそ予想できなかった。
それから、途中の主人公のお金が貰えるかもしれないからSNSに何も投稿しない、とか、そういう心情描写から人間らしさが沢山感じられて面白かった。
ただ、この作品が映画化すると聞き、一体どのように映像に起こすのだろうかと、読めば読むほど考えてしまって、とても興味深いと感じた。
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ちょっと表現が違うかもしれないけど
主人公が考えてた以上にその出来事は小さなことで本人にとってはただの踏み台でしかなかったって言う虚無感みたいなものがすごいリアルだなと思った
最初から最後までずっと主人公の分析が書かれてて正直このままそーとーすごい真実が待ってるのかなと思って期待感が膨らんだところに、えっそういうこと?って結末で、自分も主人公になった気分だった
普段生活してても確かに、自分にとっては人生と言えるくらい大切なことがあいつにとっては踏み台だったってわかってすごい悔しいことあるけど、結局そう言う事象って忘れ去るしか解決策ないんだよね
おもしろかった!
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総合評価4.5にしたい。
面白かったです!
一千万円をかけた生放送クイズ優勝戦。主人公、三島玲央は対戦相手の本庄絆との最後の一問!
本庄絆が『ママ、クリーニング小野寺よ』と解答し見事正解!?
なんとそれは出題文を一文字も聞かない“ゼロ文字正答”だった。
生放送で主人公は本庄絆に優勝されてしまう。
誰もが納得いかない事態に。生放送で物議を醸した優勝劇から三島玲央は真相に迫るべく考察調査する。
読み進めると次第にミステリーへとハマっていく。
クイズ推理に浸れる一冊。著者小川哲の“君のクイズ”是非早押し、正答に辿り着いて欲しいです。結末は…
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ミステリーなのか?知的興奮を感じるのは最後のタネの部分ではなく、クイズそのものとそこに行き着く過程だった。ボタンを押してから回答するまでの僅かな時間でプレイヤーの頭の中でどのようなロジックが展開されているのか。時間感覚の操り方が巧みなおかげで終始スピード感と緊張感を持って読むことができた。
クイズの答えとなる情報の雑学とそれに結びつく原体験で少しずつ三島のキャラクターが掴めていく過程が、就活の面接官に近いなと感じた。
読み手は面接官のような立場で三島自身を深堀りしていくが、
一方で、あくまで本作品の主体は三島のみで、彼の知り得る情報しかないので、結局本庄がどういった人間なのか、どういう背景を持っているのかわからない。ここがこの本のミソなのかなと思う。
三島や視聴者、そして私たちが少ない情報のみで本庄のキャラクターを勝手に飾り付けて膨張させていく様子は今の日本で流行する「考察文化」に似ている。一方的な視点や情報のみで一方通行の答え合わせをする。ワンピースとかアベンジャーズ考察とかに似てるなと思った。本作の場合面白いのは、本庄自身がその考察文化を逆手に取っているところである。またそれは作者に踊らされて結末に肩透かしを食らった自分にもいえるかも。
クイズって面白いの究極の言語化
ちょうど少し前からQuizKnockさんの動画見るようになってクイズの奥深さに触れているところで、この作品に出会いました。
動画を見ながら、なるほどそういうふうに考えるのか、そういう部分で勝負するのか、と感覚的に捉えていた部分が明確に言語化されており、「クイズの解答」をもらった気持ちでした。
そういう風に、全編を通してテストの答え合わせをしているような感覚だったので、あまりミステリー感は感じず。どちらかというと三島の人生を追体験するようなヒューマンドラマを見ている気分でした。
作中では多くのクイズプレーヤーを敵に回す本庄ですが、私は悪だとは思えなかったです。戦ってる土俵が違っただけ。立場が違えば物事の捉え方も変わる、価値観はそれぞれ。ということを改めて感じました。それこそ多様性ですね。
この作品を読んだクイズプレーヤーのみなさんの感想も聞いてみたいです。
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職場の先輩が「面白くて2時間でよみおわった」と言っていたので買ってみた。
私は数ヶ月かけてちまちま読んだ。
クイズに関することとか、いろいろな知識とか書いてあって初めて知ることは多かったし、
最後まで読めたからそれなりに自分の中で面白かったのだと思う。
「紙で本を読む」という体験が好きだなーと、思った。
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スラムドッグ$ミリオネアみたいな構成。淡々とした文。クイズをテーマにした作品の性質上仕方ないのだろうし完全に好みの問題だけど、説明すぎる文章は少しだるかった。けどそこにクイズプレイヤーの理屈っぽさを感じて面白かった。
僕は普段ミステリーの類は読まなくて、そのジャンルのルールとかマナーみたいなのもよくわからないのだけど、本作みたいな真相でミステリーファンは納得するのか?と思うような結末だった。つまり「そういうことだったのか!」みたいな、想像していた"ミステリーの気持ちよさ"みたいなものはあまりなかった。ただ、だからこそフィクションの嘘臭さというかミステリーとしての予定調和感というか、そういうのを感じなくて個人的には納得できた。
Posted by ブクログ
んーもっと劇的な理由があるのかと期待しすぎてしまった感はある。ただ、クイズに答える人達の知識量の凄さに普通にビックリした。早押しする人達が莫大な情報量の中から選択し、もしくは予想して答えてる。しかもあんな短い時間の中で。それは本当に凄いな、と思った。
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主人公と共にゼロ文字押しのクイズを読み解きながら進めていく物語
自分自身クイズ番組自体それほど見たことがなかった為、
クイズは知識量を競う競技だと思っていたが、
「読ませ押し」や「確定ポイント」など、技術を駆使して回答している様がよくわかり今後クイズ番組を見てみたいと思わされる本だった。
クイズ参加者達は、ゼロ文字押しがヤラセだと非難する中、
主人公だけがこのゼロ文字押しを自分へのクイズと化して何故ゼロ文字押しをすることができたのかを探っていく。
そこにはテレビ番組の生放送のクイズだからこその、
クイズ番組やテレビ業界の中身を知らないからこその、カラクリというか、答えがあった。
あっと驚くような展開というよりかは、
なるほどなと納得してしまったが、
ここまで追求する主人公の探究心に感服した。
クイズ王はただの物知りではなく、探究心の塊の人たちなのだと思った。
Posted by ブクログ
クイズ番組の決勝
三島玲央の相手は問題文が読まれる前に正答し優勝を手にした
なぜ問題文が読まれる前に答えが分かったのか
その謎を解明していくお話
クイズ番組といえば高校生クイズの印象が強いせいか、爽やかさを求めてしまっていた
クイズのテクニカルな部分にほぉーっとしつつ、記憶を網で拾う作業に納得した感じ
誰かと会話する時、1つのトピックに対して関連づけて思い出して話が広がっていくことってよくあるけど、それを研ぎ澄まして協議化したのがクイズなのかな、と
Posted by ブクログ
誰も殺されないし怖い要素はゼロだけど、ミステリーのような内容だった。
ページ数も多くなく読みやすい。
私がこの物語の当事者だったら真実には辿り着けなかったと思う。
今後クイズ番組を見るときの見方が変わる気がした。きっとこの作品を思い出すんだろうな。
Posted by ブクログ
競技クイズに関する知識(読ませ押しやパラレルなど)は多少はあったため、そういえばそういうものあったよね、と思い出しながら読んでいた。競技クイズを全く知らない人でも楽しめるように丁寧に説明してあるので、誰でも安心して読める。
堅苦しい描写は少なく、文章としてはすらすらと読めた。途中、長々と説明している文章は多いなと感じてしまい、途中で飽きてしまいそうだったが、中盤以降の展開が面白かったので最後まで読みきれた。
ストーリーとしては、順を追って段々と謎が明らかになっていく構成で、こういう理由で0文字で押せたんじゃない?と推理しながら読めた。ミステリーではないが推理を楽しめるという、新感覚?に感じた。