【感想・ネタバレ】君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

「あなたの人生を円グラフで表現してください」大学院生の僕は、エントリーシートを書くのをやめて、小説というフィクションを書き始める。青山の占い師、80億円を運用する自称凄腕トレーダー、偽ロレックスを腕に巻く漫画家。小説家・小川哲が遭遇する怪しげな人物たちの末路……。成功への渇望と満たされぬ承認欲求の果ての嘘と真実を描いた、傑作連作短編集。後日譚「革命前夜」を収録。(解説・大森時生)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

おそらく好き嫌いが別れる本だろう。自分は、語り手の「僕」、つまり可能世界の小川哲に共感できる部分が多く、面白くて一気に読み切ってしまった。小川節にもっと浸かりたい。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

表題作品について、読み終わった後に改めてタイトルを見直すと、なぜ著者がこのタイトルをつけたのかがよく分かると同時に、そのタイトルセンスの良さに脱帽させられる。人間存在の多面性について軽快に切り込んだ、著者らしい短編。

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2026年08月16日

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大好きな朝井リョウが帯を書いていたので手に取ったのだけれど、おもしろすぎた
これから小川哲を読み漁ります

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2026年08月15日

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読むのが得意でない私にも、小川哲さんの書く文章はすっと身体に馴染む感覚があります。
主人公が「小川さん」、著者の実体験かと思いきやフィクション。楽しく読めます。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初は難しいなと思ったけど、静かな環境でじっくり読むと味わい深いというか、ほうと感心しながら読めた。
占い師の話めっちゃ好き。占いは面白いというか、もし自分が地の底まで辛かったら占いを信じられたならばいくらか救われるだろうと思うけど、絶対に詐欺だし信じていないので、コテンパンに言っていて面白かった。
詐欺師の友達の話。見栄というか、理想と現実のギャップって辛いよなぁと。自分のして欲しいことは相手にもする、自分のして欲しくないことは相手にしないを大切に生きているので、確かにそれって人それぞれだなと考えさせられた。
ホメホメカードは気持ち悪いと思った。でも、私も小学生の時にそんなカードあったな。自分が書かれたら嬉しかったな。と思い出した。懐かしい。

面白かったので他の作品も読みたい。

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2026年08月05日

Posted by ブクログ

小説ではあるものの本著は小説家が主人公であり小川哲自身が主人公としか思えないような構成。どこまで事実でどこまでがフィクションなのか最後までずっと分からなかったが、世の中にある小説は著者のなかにある視点だからこういう形もありだし面白いなと思った

エッセイ読んだ時の感覚に近いけどこの人の考え方や世の中の捉え方の角度は好きだなと思う。半ば諦めを感じる部分とどうしても許せない部分の線引きが上手でこういう人を自他の境界線がはっきりしているというのだろうなと思う

最後に好きな文章を引用で


「人生にはかけがえのない 奇跡的な瞬間というものがいくつも存在する。誰かを好きになったり、美しい景色を見たり、美味しい料理を食べたりそういったものだ。
小説家はそれらを文章にしようとする。
文章にした瞬間それらの軌跡が陳腐でありふれた偽物の黄金に変わってしまうことを知りながら」

言語化に対する世の中の評価が上がり、自分が「言語化」というものに向き合おうとするたび自分の思いや感情がこんなにさっぱりしたものだったのだろうかと落胆することが多い

もっと湿度を持った感情のほうが多いはずなのに言葉にそれを乗せきれなくてこれは私のスキル不足によるものだと思っていた。
でも、この文章を読んでプロの小説家でも言葉にした瞬間「偽物の黄金」になる感覚があるんだという事実に安堵した

もちろんレベルは違うけど、言語化ってそこまで美化されるべきものでもないし言語化できない部分があっていいんだよなって思えた

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2026年08月03日

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著者と同名の“小川哲”を主人公とする短編集。

“はず”という語彙について。
はず、ということは、
それを手に入れた未来を想像し、
手に入らなかかった現実が訪れた、ということ。

とある動画で見たところでは、
文字を読めない人間は見たことのない風景について
何かを推定する、ということをしないという。

自分にとっては現実は情報量が多すぎて、
うまくとらえきれない。
それを文字として描写することで、
一部づつでも確実にとらえていくことができているような感覚がある。

文字で、虚構を綴る、小説世界で、小川哲が、虚構に出合う、物語。

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2026年08月01日

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読んだ後にじわじわ良かったなって思った。
特に短編『君が手にするはずだった黄金について』が印象に残った。他人に対してこんな風に思っていたい。

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2026年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公「僕」の思考が分かりやすくてとても読みやすかったです。「プロローグ」〜「小説家の鏡」までが好みの題材で、他は共感性羞恥で寒気がしたり知らない感覚過ぎたりでお話は面白いのですがテイストが違うように感じました。
適当に手に取ったので著者をしっかり認識していなかったのですが、途中から「小川さん」と苗字が出てきたのでブックカバーを外して著者の確認をしたときに気持ちが良かったです。

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2026年07月26日

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頭の中で行ったり来たりして考えながら自分なりの結論に辿り着いて行動するという、その繰り返しで少しずつ前進していくのが人生なんだなと感じる作品でした。特に序盤の2つのお話が好きでした。

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2026年07月25日

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最初は『?』が自分の頭にあったが、読み進める中で物語同士が結びつき、最終的にとても面白い物語でした!

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2026年08月15日

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 現実はそんな整えられたものでもないのに、辻褄合わせに必死になる。
 エピソードを話したり思い出したりすればするほど、色んなことが上書きされて本当から遠ざかっていく。あったものがなくなったり、なかったものがでてきたり。言語化するほど気持ちが上書きされるし、実際の感情の大きさより小さくなったり、ズレてしまう気がする。模写や風景画を描くとき、写真を撮る時と似てる。私に見えているものはこうじゃないのにって現実と表現したものの乖離にもどかしくなる。

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2026年08月15日

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小川哲さんにしか書けない空気感の作品だなとしみじみ思う。
語り口や温度感、思考回路など、どれもが小川哲の中の世界の話であり、同じ現実のはずなのに違う世界線の虚構の世界の話に思えた。

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2026年08月13日

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初めて小川哲先生の小説を読みました。正直最初は気持ち悪い?というかゾワゾワしてあまり気乗りしませんでしたが、「小説家の鏡」くらいからあれ?面白いかも、と思い始めて一気に読みました。理由はまだよく整理できていません。1番最後の解説?を読んでいて、ああ、そういうことかと腹落ちはしました。あの頃の自分の記憶を引っ張り出す感じが、ちょっと抵抗あって、気持ち悪くて、それでいて痛いんだなと思いました。他の作品も読んでみようと思います。

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2026年08月11日

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初めて短編集で面白いと思った一冊。エッセイと思って読むとかなり面白いと思う。作者の知識が凄いと思った。頭のいい人の話を聞いているような感覚に近い。難しいことを言っているがスッと頭に入ってくる感覚。

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2026年08月10日

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いろんな嘘や欲望についてクスって笑えて、何故か自分にも当てはめれるような客観視して恥ずかしくなったりする面白い本だった

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2026年08月10日

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氏のSiFi小説は、読みたいと思いつつ、なかなか手が出ないのだか、この作品は気楽に読めるところがまずいい。

学生時代の思い出話のようなものから、小説家になってからの話など、それなりに繋がりがあり、どの程度本当のエピソードなのかわからないけど、個性的な人たちが多いなぁ。

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2026年08月09日

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著者と同じ名前の作家が登場する、ノンフィクションエッセイのような小説。出てくる人物は他人をだましたり、あるいは自分をだましたりして、それぞれ何らかの承認欲求のようなものを満たそうとするが、そういった者たちとは一線を画しながらも、自分の作家という職業にふと思いいたる、そんな著者の内面を推し量ることのできる作品だった。

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2026年08月02日

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本当にありそうなエッセイ集みたいな小説。
主人公の理屈っぽいところが面白い。
プロローグの「可能世界の自分」や、「局所的に進歩して大局的に退化して生きている」話が好きだった。
理屈っぽいけど共感できるというか、言っている意味が分かるから読んでいて楽しかった。

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2026年08月01日

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穿った見方が面白い。といってもかけ離れた視点ではなく自分が言語化出来なかった世界の見方を言葉にしてくれているような。
投資詐欺の男も、人の人生を無断引用して生きている男も、「嫌だなぁ」とも思うがそれは、ともすれば自分もそうなりかねない、割と真隣にある存在だと感じたからだろう。
自伝、エッセイともとれるような、小説家の日常を垣間見るような感覚を愉しんだ。

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2026年07月30日

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フィクションとノンフィクションの境目。この境界が意図的にぼやかされていると気づいたのは、60ページほど読み進めてからであった。
作者と同姓同名の小川哲を語り手として展開される短編集。小説でありエッセイでありSFなのかもしれない。いずれの話も嫌なリアルさがあり、おそらくモデルがいるのだろうが、構造上そのモデルすらいないのかもしれない。

ただ決してそれが不快というわけではなく、文章の読みやすさも相まって自分の体験との共通項が読み進む手を加速させてくれた。
この著者の本は本作が初めてだったが、他の著作も読みたいと思った。

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2026年07月27日

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同性同名の主人公、小川哲が出会った人々を描いた短編集。小説だからフィクションと分かっていても主人公が小川さんそのまんまの様に見えてしまう。メディアで見る機会が増えたことを逆手に取った様な設定で、上手いなと感じた。

人に見せるのが憚られる虚栄心や嘘を前面に押し出した人を、普通は馬鹿にしたくなるが誰しも似た様な事は経験ある筈なので簡単には卑下できない。

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2026年07月25日

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3.3

『エントリーシートに小説を書けばいい。就職活動はフィクションです』は正にだなーと思ってしまった。

ただ人生も変わらず自分が主人公の小説と変わらないと思った。

自分で描く自分の人生を脚色して大きく見せる人を登場人物として出してて、今も昔も変わらなそうだなと思った。

読みやすく、三日で読めた。



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2026年08月11日

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エッセイかと思ったけど、エッセイ風の短編小説だったらしい。
「小説家」と名乗るのに抵抗があるって話を読んで、頭の良い友人が思い浮かんだ。
その人も、昔野球をやってたことを「野球の真似事のようなことをやってました」って言うような人。言葉の意味の深さを理解してるから、本人はただ言葉を正確に使いたいだけかもしれないけど、周りから見ると謙遜してるように見える。頭良い人あるあるなのかな〜って読んでて思った。(小川さんが東大卒という前情報ありで読んだので。)
考えてることは理解できるし、共感できる部分もあるんだけど、感情が揺さぶられるようなお話ではない。そのなかで、「君が手にするはずだった黄金について」と「偽物」が一番面白くて、私はどうせ人の転落を見て楽しむような卑しい人間なんだなと改めて自覚した。

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2026年08月11日

Posted by ブクログ

後半のほうが面白かった。
前半は、似たような別れ話が2回続けて出てきて辟易としてしまった。
投資詐欺をしてしまった元友人の話や、他人のエピソードを盗作していたマンガ家の話、小学校の教室で宗教をつくりあげた元担任の話、のほうが面白かったので、構成としてもそちらを優先すればよかったのにな〜。

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2026年08月09日

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文庫化したら読もうと思っていた作品。
フィクション?エッセイ?何やろ…
読んだことのないタイプの本でした。
地味に何か分かるって感覚があって、サクッと読めましたが、もう少しワクワクする系かなと思っていたので、今の私とはミスマッチだったみたいです。

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2026年08月06日

Posted by ブクログ

著者自身が主人公として登場するエッセイと小説の間の今まで読んだことのないスタイルの本だった。プロローグで書かれたクリプキの可能世界の考え方がこの本全体の話に用いられていると感じた。私自身勉強不足で哲学の知識が全くなかったが、そのような人でも異なるそれぞれの論理をわかりやすく書かれていて面白く感じた。もう少し人生経験を重ね、多くの人と関わっていった後にこの本を読み直すとまた違った考えや感想を得ることができるのかなと思っている。

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2026年08月03日

Posted by ブクログ

読みながら、「これはノンフィクション…?いや、違うよな、いやしかし…」と思わせる。

そもそもに立ち返って哲学的に考えがちなところが面白い。けど、こう感じた!みたいな感想がうまく湧いてこないなあ。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

エッセイなのか小説なのか?曖昧なまま読み進めて曖昧なまま終わった。
この作者、君のクイズの方かぁ。
すごく素敵な文章なんだが私の頭がついてけない。

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2026年07月30日

Posted by ブクログ

端々に
ああ、、この書き手は頭のいい人なんだな。ってわかる文体
タイトルから想像していたのとは違ったな。

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2026年07月27日

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