国内小説の検索結果

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  • 存在しない小説
    3.8
    アメリカ、ペルー、マレーシア、日本、香港、クロアチア……。世界のさまざまな場所から『存在しない小説』というウェブサイトに届いた小説は、それぞれ見知らぬ土地の風土が匂い立つような文体で、そこに生きる人々のドラマを鮮やかに描き出していく。「存在しない作家」たちによる、魅力あふれる世界文学。
  • 礼讃
    値引きあり
    3.8
    早すぎる初潮、母との確執、最愛の人との出会いと初めて犯した罪…婚活連続殺人事件(首都圏連続不審死事件)の被告人が拘置所で書いた衝撃の自伝的小説!
  • あの子の考えることは変
    3.8
    Gカップの「おっぱい」を自分のアイデンティティとする23歳フリーター・巡谷。同居人は、「自分は臭い」と信じる23歳処女・日田。ゴミ処理場から出るダイオキシンと自分の臭いに異常な執着を見せ、外見にまったく気を遣わぬ日田のことを、巡谷はどうしても放っておけない。日田だけが巡谷の「気が触れそうになる瞬間」を分かってくれるのだ。二人一緒なら、どうしようもなく孤独な毎日もなんとかやっていける――。
  • 愛には少し足りない
    3.8
    結婚をして家庭をもち、夫のために食事を作る、そんな平凡な生き方が、自分の求める幸せの形だと早映は思っていた。恋人・卓之の叔母の結婚パーティで、麻紗子と再会するまでは……。麻紗子の奔放で自由な生き方に、反感を覚えながらも、自分の中に同じ欲望があることに気づく早映。卓之、彼の叔母・優子、優子の夫……。それぞれが幸せを求めて、模索していく様を描く長編恋愛小説。
  • ベター・ハーフ
    3.8
    日本が未曾有の好景気に沸いていた時代、2年ごしの交際をへて広告代理店勤務の文彦と派手な結婚式をあげた永遠子。その日が人生最高の日だった。順調にスタートをきったはずの結婚生活は、バブルがはじけたことから、下降線の一途をたどる。不倫、リストラ、親の介護……。諍いと後悔にあけくれる日々から、夫婦はどう再生してゆくのか。結婚の真実を描く長編小説。
  • ココ・マッカリーナの机
    3.8
    「要するに私は、人生を変えたかったのだ」。日本文化を紹介する教師交換プログラムの教育実習生としてアメリカに渡ったミス・キョウコ。赴任先には、3歳から14歳まで150人のコドモたちが待っていた。折り紙で手裏剣を作り、俳句やヒロシマを紹介しながら彼らと過ごした一年間が、彼女の運命を開いていく――。『FUTON』『イトウの恋』の注目作家がユーモアたっぷりに綴る、「作家以前」の日々。
  • 私の嫌いな探偵
    3.8
    男が真夜中の駐車場を全力疾走し、そのままビルの壁に激突して重傷を負った。探偵の鵜飼杜夫は、不可解な行動の裏に隠された、重大な秘密を解き明かしてゆく。(「死に至る全力疾走の謎」)烏賊神神社の祠で発見された女性の他殺死体が、いったん消失した後、再び出現した! その驚きの真相とは?(「烏賊神家の一族の殺人」)何遍読んでも面白い、烏賊川市シリーズ傑作集!
  • きまぐれ砂絵 かげろう砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(三)~
    3.8
    「長屋の花見」「舟徳」「野ざらし」と落語に材をとった作品で構成した、さながら“都筑寄席”ともいえる『きまぐれ砂絵』、水に浸すと花開く酒中花、南蛮渡来の燈籠、かいやぐらの太刀など、珍奇な風物を巧みに織り込んだ、江戸情緒溢れる『かげろう砂絵』の2冊を合本。砂絵書きのセンセーを中心に貧乏長屋のおかしな連中が繰り広げる人気捕物帳シリーズ第3弾!きまぐれ砂絵かげろう砂絵
  • 体は全部知っている
    3.8
    「アロエが、切らないで、って言ってるの。」 ひとり暮らしだった祖母は死の直前、そう言った。植物の生命と交感しあう優しさの持ち主だった祖母から「私」が受け継いだ力を描く「みどりのゆび」など。日常に慣れることで忘れていた、ささやかだけれど、とても大切な感情――。心と体、風景までもがひとつになって癒される13篇を収録。
  • 不動産男子のワケあり物件
    値引きあり
    3.8
    「不動産屋を見たら、まずは詐欺師だと疑え」 俺はそう断言できる。ウチの社長は平気で客を事故物件とか悪条件の部屋にぶち込もうとする。でも、本当に幸せになれる物件を宛てがうことが俺たちの仕事じゃないのか? お客さんが本当に満足できる物件がほかにもあったかもしれないのに、不動産屋の都合で部屋を押しつけるなんて……。 そんな想いを抱えるものの、自分も身元を偽って面接を受けた研修中の身。就職活動がうまく行かなかったとはいえ、本当にこんな不動産屋に就職して良いのだろうか? 物件探しにも役立つ、不動産業界の裏を描いた青春物語。
  • 白の鳥と黒の鳥
    値引きあり
    3.8
    はつかねずみとやくざ者の淫靡な恋。山奥の村で繰り広げられる天国に似た数日間のできごと――など、奇妙なひとたちがうたいあげる、ファニーで切実な愛の賛歌!
  • 黙示
    3.8
    1巻825円 (税込)
    農薬散布中のラジコンヘリが小学生の集団に墜落する事故が発生。重い中毒症状に苦しむ子どもたちを目の当たりにした世論は、農薬の是非のはざまで揺れることに。その間隙を縫い、農薬を必要としない遺伝子組み換え食品を推進するアメリカの巨大企業と、日本の食品の買い占めを目論む中国。私たちは何を選び、何を捨てるのか。日本の食のあり方を厳しく問う社会派メガ・エンタメ!
  • 尼僧とキューピッドの弓
    3.8
    ドイツの田舎町に千年以上も前からある尼僧修道院を訪れた「わたし」は、家庭を離れて第二の人生を送る女性たちの、あまり禁欲的ではないらしい共同生活に興味が尽きない。そんな尼僧たちが噂するのは、わたしが滞在するのを許可してくれた尼僧院長の"駆け落ち"という事件だった――。紫式部文学賞受賞作。
  • 頼むから、ほっといてくれ
    3.8
    トランポリン競技でオリンピック出場を目指す五人がいた。少年の頃から勝利と敗北を繰り返してきた彼らに安直な仲間意識はない。夢舞台に立てるのは二人だけ。その現実が彼らの青春を息苦しいものに変えていく。自分との戦い、ライバルへの嫉妬、周囲の期待......選ばれるのは一体誰だ? 懸命に生きる者だけが味わう歓喜と孤独を描いた傑作長編。
  • 僕は何度でも、きみに初めての恋をする。
    3.8
    両親の不仲に悩む高1女子のセイは、ある日、カメラを構えた少年ハナに写真を撮られる。優しく不思議な雰囲気のハナに惹かれ、以来セイは毎日のように会いに行くが、実は彼の記憶が1日しかもたないことを知る――。それぞれが抱える痛みや苦しみを分かち合っていくふたり。しかし、逃れられない過酷な現実が待ち受けていて…。優しさに満ち溢れたストーリーに涙が止まらない!
  • 朝顔の日
    3.8
    1巻1,232円 (税込)
    その日に死んでしまふ気がするのです──。昭和十六年、青森。凜太はTB(テーベ)を患い隔離病棟で療養する妻を足繁く見舞っている。しかし病状は悪化、ついには喉の安静のため、若い夫婦は会話を禁じられてしまう。静かに蝕まれる命と濃密で静謐な時。『指の骨』で新潮新人賞を受賞した大注目作家のデビュー第二作。芥川賞候補作。
  • ママ、ごはんまだ?
    3.8
    1巻1,463円 (税込)
    母の人生に派手な物語はありませんでした。でも、母は料理によって彼女の深い愛情を娘たちに伝えようとしていたのでしょう。偶然見つかったレシピにとっておきの家族愛と想い出がつまっていた。若くしてこの世を去った母が料理に込めた優しさとは。
  • セカンドウィンド 1
    3.8
    1~3巻781~803円 (税込)
    傑作青春スポーツ小説が改訂新装版で登場! スポーツ青春小説の第一人者・川西蘭が満を持して放った長編自転車小説の傑作が、改訂新装版で登場! 競売で手に入れた元郵便配達用の自転車をこよなく愛する鳴滝村の中学生・溝口洋。春休みの一日、雲見峠でロードバイクの集団に出会い、その速さに圧倒された瞬間から、洋の青春のギヤは回り始めた。 初めての自転車レースに出場し、名門・南雲デンキ自転車部ジュニアクラブの練習に通い始めた洋。そこで自転車に青春をかける仲間たちとの出会い、反目、初めての熾烈な競争、そして別れを経験する。 夏休み、気ままな自転車乗りに戻った洋は、清姫峠で天才的なヒルクライマー・田村岳と出会った。岳の父の経営する自転車店でバイトしつつ、いつしか友情と自転車への思いを深めていく。そして夏の終わり、洋は岳とともに伝説の激坂「メデューサの一瞥」「天狗の蹴落とし」に挑戦する。 自転車のように、時に加速し減速し、壁にぶつかり、でも着実に前進していく少年たち。峠の先に待つ未来を夢見る少年たちの輝くような一瞬一瞬を描いたこの作品は、スポーツ小説の枠を遠く超えて、読む者の心をとらえて離さない。溝口洋の青春の第一章、今スタート!

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  • 明日につづくリズム
    3.8
    瀬戸内海に浮かぶ因島。 千波は、造船所で働く父親、明るく世話好きな母親、血のつながらない弟・大地と暮らす中学三年生。 親友の恵と一緒に、同じ島出身の人気ロックバンド・ポルノグラフィティにあこがれている。 島を出るか、残るか――高校受験を前に心を悩ませていた頃、ある事件が起こり・・・・・・。
  • 純潔ブルースプリング
    値引きあり
    3.8
    過去のトラウマから世の中を醒めた目で俯瞰する真南了、時代遅れのリーゼントが自慢の熱き男・番場公威、支離滅裂で破滅的な紅一点・七瀬林檎をはじめとする、淡い団結で結ばれた六人のクラスメート。刻一刻と“終わり”が迫る世の中で、不格好ながらも曇りのない正義感と友情、そして不器用な恋に生きる彼らのひと夏を綴った、とびきりポップな青春グラフィティ──。十文字青、幻の受賞作が電子書籍版で登場!
  • やがて哀しき外国語
    3.8
    F・スコット・フィッツジェラルドの母校プリンストン大学に招かれ、アメリカでの暮らしが始まった。独自の大学村スノビズム、スティーブン・キング的アメリカ郊外事情、本場でジャズについて思うこと、フェミニズムをめぐる考察、海外で深く悩まされる床屋問題――。『国境の南、太陽の西』と『ねじまき鳥クロニクル』を執筆した二年あまりをつづった、十六通のプリンストン便り。
  • リターン
    3.8
    高尾で発見された手足と顔がない死体は、十年前ストーカー・リカに拉致された本間だった。警察官を殺し、雲隠れしていたリカを追い続けてきたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と捜査に加わる。捜査が難航する中、孝子の恋人、捜査一課の奥山の連絡が途絶えた。彼の自宅に向かった二人が発見したのは……。『リカ』を超える衝撃の結末。
  • 田中英光傑作選 オリンポスの果実/さようなら 他
    値引きあり
    3.8
    オリンピックに参加した自身の体験を描いた「オリンポスの果実」、晩年作の「さようなら」ほか、珠玉の6篇を厳選。太宰治の墓前で散った無頼派私小説家・田中英光。その文学に傾倒する西村賢太が編集、解題。
  • ジェームズ・ボンドは来ない
    3.8
    瀬戸内海の小さな島が挑む、映画『007』ロケ誘致活動に女子高生の遥香も加わった。島が少しでも発展すればとの思いからだった。署名運動や“ボンドガール・コンテスト”、記念館設立など、プレハブ小屋の直島町観光協会が主導する活動はすべて手作り。だが、やがて署名数は8万を越え香川県庁も本格的に動き出す。ついには映画会社から前向きな返事が届き島は熱狂するが……。2003年以降、直島を揺るがした知られざる感動の実話。単行本にはなかったロケ誘致運動当時の報道など数多くの画像に加え、著者による序文「まえがきにかえて」も初掲載!追加取材によって明らかになった事実も組み込んだ改訂版!! 【※本作品は紙版の書籍から写真の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。】
  • 化鳥・三尺角 他六篇
    3.8
    1巻924円 (税込)
    「犬も猫も人間もおんなじだって。……いまに皆分るんだね」(「化鳥」)。思いや痛みが境界を溶かし、草木鳥獣、死者と人とが結びあう――鮮やかに目の前の世界を読み換える鏡花の物語たち。表題作の他「清心庵」「木霊」「朱日記」「第二菎蒻本」「皮鞄の怪」「茸の舞姫」を収録、詳細な注を付す。(注・解説=松村友視)

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  • 余命1年のスタリオン(上)
    3.8
    1~2巻621円 (税込)
    命が尽きるまでに、世界に何が残せるだろう 芸能界に颯爽とデビューし、種馬(スタリオン)王子の異名をもつ小早川当馬。公私ともに絶好調の中がん宣告を受けるのだが……。
  • 空より高く
    3.8
    1巻704円 (税込)
    廃校が決まった高校の最後の生徒として入学した僕らの、「終わり」だらけの平凡な毎日は、特命を受けて赴任した非常勤講師との出会いで一変した――。  「レッツ・ビギン!」と叫ぶ熱血中年オヤジ・ジン先生の「始めるウイルス」に、いつの間にか感染するイマドキの高校生たち。 省エネを第一とし、面倒事からは極力距離を置こうとしていた主人公・ネタローも、通学路で見かけたピエロさんのジャグリングに魅せられ、ついに「始め」の一歩を踏み出すことに……。  今を生きる全ての人に贈る、直球ど真ん中の青春賛歌。
  • 僕の行く道
    3.8
    離れて暮らす母に会うため、小学3年生の沖田大志はひとり、旅に出る。途中、さまざまなトラブルが大志に降りかかるが、行く先で出会う人々の優しさに助けられ乗り切っていく。心細い思いをしながらも健気に旅を続ける大志は、果たして母に会えるのか? 「涙でページがめくれませんでした」という読者が続出した、親子愛溢れるハートフルストーリー。
  • 都会のエデン~天才刑事 姉崎サリオ~
    3.8
    夕刻の池袋。一人の男がビルの屋上から突き落とされて死んだ。その妻をさらなる悲劇が襲う。3歳の息子が突然姿を消したのだ! 父親の死と関係が? 女装の巨漢で毒舌――捜査一課きっての名物刑事・姉崎サリオと相棒の孝太郎が捜査に乗り出す。その背後には、引退した「伝説の警察官」の姿が見え隠れするのだが……。あまりにも切ない「家族の事件」の真相とは?
  • 杉原千畝
    3.8
    今年最高の感動超大作映画を完全ノベライズ。  杉原千畝は1900年、岐阜に生まれた。父親からは医者になるよう命じられていたが、語学への志高く、家出同然で上京する。外務省の留学生募集に見事合格、杉原は満洲の地ハルピンでロシア語を学ぶことになる。そのまま彼の地で外交官としてのキャリアをスタートさせた杉原だが、堪能な語学力と独自の情報収集能力でソ連との北満鉄道譲渡の交渉を成功させる。しかしソ連からは「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」とされ、杉原はリトアニア行き命じられる。  リトアニアでも日本政府のために重要な情報収集を続けていた杉原だったが、1939年、ドイツがポーランドへ侵攻を開始し第二次世界大戦が始まると、ナチスの迫害を受けたユタヤ人の人々が、彼のもとへと日本の通過ビザを求めて集まってくる。政府に了承を得ようとする杉原だったが、もはや一刻の猶予もならず、自らの判断でビザを発給することを決意するのだった。  第二次世界大戦開戦直後、、軍靴の響き高鳴るヨーロッパ・リトアニアの地で、ユダヤ難民の人々にビザを発給し続け、6000人の命を救ったとされる日本人外交官、杉原千畝。彼の真実に迫る感動の超大作映画を完全ノベライズ。
  • うちのネコが訴えられました!? ―実録ネコ裁判―
    値引きあり
    3.8
    「あなたのネコを訴えます」-ある日、舞い込んだ内容証明書。平和な毎日が一変、突如「被告」になって裁判所へ。ネコの逃走経路、証拠隠滅、車のキズは・・・・。本当にあった奇想天外な笑えぬ裁判の結末は?
  • 非情銀行
    3.8
    企業と癒着する上司、不透明な融資、無慈悲な貸し剥がし。大栄銀行に勤める竹内は腐敗していく組織に嫌気を感じていた。そんな折、出世頭だった同期が自殺する。役員はその死に対し「君たちはコスト」だと言い放った。目前に迫る財閥行との合併を前に、プライドをかけた戦いが始まる。リアル銀行小説の原点。
  • 10 -ten- 俺たちのキックオフ 堂場瞬一スポーツ小説コレクション
    3.8
    理想のラグビーとは何か。頂点に挑む男たちの熱き闘い! 大学リーグ四連覇を目指す強豪・城陽大ラグビー部が初戦に大勝した夜、名監督の誉れ高い進藤元が急死。チームは、ヘッドコーチから昇格した七瀬龍司に引き継がれた。七瀬は城陽OBではなく、進藤監督の高校時代の教え子で、半年前にヘッドコーチに就任したばかりだったが、亡き監督が生前、七瀬を後継者にしたいという意向を伝えていたのだ。動揺する選手たちに対して七瀬は、従来の城陽の「型に縛られた」プレースタイルにとらわれず、選手の自主性を促し、相反する戦術を試みようとしていた。そのことに、亡き監督の息子でもあるキャプテンの進藤直哉は反発。OBも介入し、チーム内には不協和音が……。新たな戦術にこだわる七瀬の真意とは。そして、最後に栄冠をつかむのは誰か!?
  • 虚ろまんてぃっく
    3.8
    1巻1,527円 (税込)
    「日本社会の現状に対する鋭い洞察と、異議申し立て」(佐藤優氏)「近年の日本文学におけるもっとも高次な、また豊饒な果実の1つ」(若松英輔氏)と絶賛された傑作「ボラード病」で新境地を切り拓いた吉村萬壱氏。あれから一年、吉村氏の2005年以降の10の短篇・中篇を一挙収録した作品集。シュールな近未来ものあり、不条理な家族小説あり、不気味で、不穏で、グロテスク、吹き荒れる嵐のように暴走する想像力が、読者を真実の深淵へといざなう。鬼才の筆が炸裂する、圧倒的作品集。
  • 小説 心が叫びたがってるんだ。
    3.8
    『あの花』チームが贈る、青春アニメ小説版。 言葉は人を傷つける――幼いころ、何気なく口にした言葉がきっかけで家族がバラバラになってしまった成瀬順は、突如現れた“玉子の妖精”にお喋りを封印する呪いをかけられてしまう。それ以来、トラウマを抱え目立たないように生きてきたのだが、クラスメイトの拓実、菜月、大樹と共に「地域ふれあい交流会」の実行委員に選ばれてしまった。さらには出し物に決まったミュージカルの主役にまで抜擢されて……。優しさゆえに本音を口にしない拓実、不器用だった過去の恋愛に悩み続ける菜月、甲子園を期待されながら肘を壊した大樹、それぞれが葛藤と苦悩を抱えながら成長への一歩を踏み出す、感動の青春群像劇。大ヒット映画「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を生み出したスタッフが再び集結し、秩父を舞台に感動のドラマを繰り広げる劇場作品「心が叫びたがってるんだ。」を完全小説化。原画&劇中カットを収録したスペシャルカラー16ページ付き。
  • 星空のコンシェルジュ
    値引きあり
    3.8
    星空が綺麗なペンション・ファーストライト。一見(いちげん)さんでも「おかえりなさい」と迎える、温かい「第二の家」がコンセプトのこの宿には、心が疲れた人たちが集まる――傷心旅行の女性客、熟年離婚危機の夫婦……そして、このペンションの元オーナー。  天文家の夢を諦め、旅行雑誌社で働く編集者・宇田川昴太(うたがわこうた)もそんな一人。彼は妄想企画「夢が叶う星降るペンション」の取材のため、期間限定「星空案内人」として働くことに。自身の星座の知識を活かして問題を抱えた客と接することになるのだが……!? 思わず星空を見上げたくなる天文ペンションストーリー。
  • 残念ねーちゃんの捜索願い
    値引きあり
    3.8
    美人だけど趣味も性格もどうにもオッサン臭い女、利津。彼氏に振られた夜に赤提灯で一人酒。冷酒になめろう、愚痴をわめきながら酔いつぶれ、弟に介抱されて家に帰る。 「……これが実の姉かと思うとかなりフクザツだな」  そうして二日酔いで目覚めた朝、姉の中には本当に「オッサン」が棲んでいた!  姉の身体に触れれば、確かに野太い男性の声がテレパシーのように聞こえてくる。幻覚? 二重人格? それとも悪霊が取り憑いた? その声の正体を調査していく中で、とある殺人事件との関連が見えてくるのだが……。非日常的コメディサスペンス!
  • 君が電話をかけていた場所
    値引きあり
    3.8
    「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。しかし、当時のあなたにとって、彼女はあまりに遠い存在でした。『自分には、彼女に恋をする資格はない』。そう考えることで、あなたは初鹿野さんへの想いを抑えつけていたのです。……ですが、同時にこうも考えていました。『この痣さえなければ、ひょっとしたら』と。では、実際に痣を消してみましょう。その結果、初鹿野さんの心を射止めることができれば、賭けはあなたの勝ちです。初鹿野さんの気持ちに変化が起きなければ、賭けは私の勝ちです」
  • でーれーガールズ
    3.8
    1980年、岡山。佐々岡鮎子は東京から引っ越してきたばかり。無理に「でーれー(すごい)」と方言を連発して同じクラスの武美に馬鹿にされていた。ところが、恋人との恋愛を自ら描いた漫画を偶然、武美に読まれたことから、二人は急速に仲良しに。漫画に夢中になる武美に鮎子はどうしても言えないことがあって……。大切な友だちに会いたくなる、感涙の青春小説。
  • 花の佳音
    3.8
    知っていますか? あなたが笑ったり泣いたりしているときに、すぐ横に寄り添って、一緒に微笑んだり涙を流してくれる存在がいることを。 それは……美しくも儚い 「花」 たち。彼らは、いつでも人間を温かく見守り、心の底から祈っています。 あなたが幸せでありますように―― と。 これは、そんな花たちの声を聞くことができる不思議な青年・草介と、心優しい花たちの、切なくも心温まる物語。 ほら、花たちに耳を近づけてみてください。思いがけない、嬉しい囁きが聞こえてくるかもしれませんよ?
  • 黄泉醜女
    3.8
    婚活連続殺人事件で死刑判決を受けた「さくら」は、稀代の醜女として世の注目を浴びた。 そんなさくらはなぜ男たちに「女神」と崇められ、求められたのか? 事件のノンフィクションを書こうと周辺取材を始めた42歳の女流官能作家と36歳の美人フリーライター。 さくらが男たちを殺めた真相を探っていくなかで、どす黒くほとばしっていく嫉妬と劣等感。 日本神話に登場する黄泉の国の鬼女「黄泉醜女」はさくらのような女なのか、それとも自分なのか。
  • 明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち
    3.8
    ひとつの家族となるべく、東京郊外の一軒家に移り住んだ二組の親子。それは幸せな人生作りの、完璧な再出発かと思われた。しかし、落雷とともに訪れた長男の死をきっかけに、母がアルコール依存症となり、一家の姿は激変する。「人生よ、私を楽しませてくれてありがとう」。絶望から再生した温かい家族たちが語りだす、喪失から始まる愛惜の物語。
  • シャロン 死者は神を語らない
    3.8
    ガス灯が光り輝く19世紀末のパリ。華やかなその街で、若い女性が次々と姿を消す連続失踪事件が起こっていた。 警察の捜査が難航するなか、パリ随一の腕を持つ遺体修復師シャロンのもとに美しい少女の死体が運び込まれてきた。他殺と思しき無残な亡骸に語りかけ、処置を始めようとしたその時、シャロンはある異常に気がつく。 少女と失踪事件の謎。それに意図せぬ形で挑むことになったシャロンの行く手に、パリを蝕む漆黒の闇が立ち塞がる。 過酷な運命と共に神の奇跡を宿した青年が、辿り着いた真実とは……。
  • 隔離島―フェーズ0―
    3.8
    1巻737円 (税込)
    若き医師・一ノ瀬希世は、伊豆諸島の小さな島の診療所に赴任してきた。人口四百人弱の同地には、健康増進運動が浸透している。住民たちは皆いきいきと暮らしており、長患いする者もいないという。だが、その運動に関心を抱いていた旧友の女性新聞記者が突然失踪。希世は不審な死や陰鬱な事件に次第に包囲されてゆく。この島で、一体何が起きているのか――。戦慄の医療サスペンス。
  • 衆 1968 夏
    3.8
    贖罪の刻、来たれり―― 1968年、機動隊との衝突の最中、一人の高校生が命を落とした。事件の真相を探求する大学教授が恩讐の彼方に見出したものとは?
  • わけありの方、歓迎します。 斎藤さん家の五ツ星アパート
    3.8
    「入居者募集中 ご相談は斎藤家(大家)まで ※わけありの方も大歓迎です」という貼り紙のある、少々年季の入った〈斎藤ハイツ〉。一階と二階に二部屋ずつしかないこの小さなアパートには、変わった住人たちがひっそりと暮らしている。 近くにあるマンションを見張っている、犬連れの老人。漫才の練習に明け暮れている怪しげな二人組。押入れの奥に三千万円を隠している若者。一緒に暮らす少年に人の殺し方を教えている殺し屋……。 彼らは教えてくれる。 生きていくのは難しく、苦しいことばかり。けれど、人生は捨てたもんじゃない。
  • 赤の他人だったら、どんなによかったか。
    3.8
    1巻1,265円 (税込)
    ●朝日中高生新聞の大人気連載が待望の出版化!●「うつのみやこども賞」受賞作家の最新作●犯罪者と血がつながっていたら、どうしますか?隣町で、連続殺人事件が発生!中学2年生の風雅は、自分はその容疑者と親戚だと親から聞かされて、ひどく動揺する……。ある日、容疑者の娘が同じクラスに転校してくる。
  • 三人のゴーストハンター 国枝特殊警備ファイル
    3.8
    普通の警備会社が恐れをなした怪異現象がらみの事件ばかりを扱う国枝特殊警備保障。生臭坊主・洞蛙坊、美貌の霊媒師・比嘉、反オカルト科学者・山県の三人が個々の特殊能力を発揮して、都市の魑魅魍魎に挑んでいく――。やがて彼らは、自分たちを結びつけた四年前の幽霊屋敷事件の真相に……! 異才、鬼才、天才の集結が生み出す三通りのマルチエンディング付きセッション・ノベル。
  • あやかし草子
    3.8
    古い都の南、朽ちた楼門の袂で、男は笛を吹いていた。笛を吹いてさえいれば、男は幸せだった。ある春の夜、笛を吹く男の前に、黒い大きな影が立っていた。鬼だ。笛の音を気に入った鬼は、男に絶世の美女を与え、百日の間は絶対に触れてはならぬと告げるが……(「鬼の笛」)。人ならざるものを描くことで浮き上がる、人間の業や感情。民話や伝承をベースに紡がれた六編を収録した短編集。
  • ニガヨモギ
    3.8
    人として、女としての「業」を表現する新感覚アーティストのデビュー作。紙一重の鋭さで、あなたのココロの隙間を埋めましょう。’94GOMES賞を受賞したザッツ先見ゼミ、人類の霊的救済に尽力するGIVO&AIKO、さらにフランスの魔性を学ぶファムファタルレッスン…。めくるめく妄想ワールドに、虚をつかれてハッ!とすることうけ合い。
  • 夜想曲
    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    オルゴール修復師・雪永鋼のもとに、遺産相続の話が舞い込む。いちど修理を引き受けたことはあるものの、直接会ったこともない洋服量販店の創業者が、所有しているオルゴールすべてを遺贈する、というのだ。理由がわからず、戸惑う鋼のもとに、相続放棄を唆す脅迫状が届く――。壊れたオルゴールが、鋼の手によって失われた音楽を取り戻したとき、奏でられた真実とは? 清廉な筆致で静かな感動を呼ぶ、傑作本格推理。
  • 夜明け前に会いたい
    3.8
    1巻662円 (税込)
    金沢で生まれ育ち、もと芸者の母と二人暮らしの希和子二十四歳。 新進の友禅作家・瀬尾との穏やかな恋が始まったかに思えた東京出張の夜、思いがけない事実に打ちのめされた希和子は最終の新幹線に飛び乗った――。 純粋な恋がもたらす歓びと哀しみ、親子の情愛が雪の古都を舞台に美しく描かれる長編恋愛小説。
  • プライド
    3.8
    1巻605円 (税込)
    電子書籍版オリジナル特典! 書き下ろし最新刊『当確師』の試し読み付き! 確信犯的に期限切れ食材を使った菓子職人の胸中に迫る表題作、変人官僚が事業仕分け人と対決する「一俵の重み」。逆境を支えるのがプライドなら、人を狂わせるのもまたプライド。現代を生き抜くために、絶対に譲れないものは何か。社会問題の深層に潜む、現場の人々の一筋縄ではいかない思いに光を当て、深層心理まで描きこんだ極上フィクション六編と掌編「歴史的瞬間」を収録。 ※当電子版には新潮文庫『プライド』所収の作品のほか、巻末に真山仁『当確師』(2015年秋刊行・中央公論新社)の試読版を収録しています。
  • 「好き」
    3.8
    結婚式を明日にひかえ、かつて恋人と過ごした激しい恋愛の日々を思い出す曜子。その相手とは、従兄の俊だった。自由奔放で気まぐれだが、自分の気持ちに正直な俊を愛すれば愛するほど、孤独は深まっていった。傷つけあい結ばれることもなく終わってしまったこの恋が、曜子の心にもたらしたものは……。哀しみと孤独のトンネルを抜けて知った、明日への希望と切ない恋の喜びを謳い上げた、極上の恋愛小説。
  • なりたい二人
    3.8
    1巻1,200円 (税込)
    シリーズ300万部ベストセラー『若おかみは小学生!』の令丈ヒロ子先生の最新作! 中学で同じクラスになったのに、お互いをさけている幼なじみのちえり(女子)とムギ(男子)が、「将来の夢・なりたい職業研究」という課題の自由研究を二人でしなければならなくなって。背が高く手足が長すぎてくせっ毛、中学1年なのに「奥さん」と呼ばれてしまうちえりは、コンプレックスのかたまりだけど憧れの職業はモデル。一方、ムギはちえりよりも背が低く、ほっぺとおでこがつやつや、おなかぽっこりの料理好きで、なりたい職業は江戸料理研究家。無邪気なクラスメートとちがい、自分の容姿を気にしてなりたい職業が口にできない二人だけれど、エステティシャンのムギの母と管理栄養士のちえりの母を取材するうちに、夢を実現したい気持ちが高まって……。お互いのダメなところを知っているからこそ、相手の夢も応援したくなった二人。胸きゅんの成長物語です。

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  • MEMORY
    3.8
    葬儀店のひとり娘に産まれた森野、そして文房具店の息子である神田。同じ商店街で幼馴染みとしてふたりは育った。中学三年のとき、森野が教師に怪我を負わせて学校に来なくなった。事件の真相はどうだったのか。ふたりと関わった人たちの眼差しを通じて、次第に明らかになる。ふたりの間に流れた時間、共有した想い出、すれ違った思い……。大切な記憶と素敵な未来を優しく包みこんだ珠玉の連作集。
  • セピア色の凄惨
    3.8
    「親友を探してほしい」。探偵は、古ぼけた四枚の写真を手がかりに、一人の女性の行方を追い始める。写真に一緒に写っている人々を訪ねていくが、彼らの人生は、あまりにも捩くれた奇妙なものだった。病的な怠惰ゆえに、家族を破滅させてゆく女。極度の心配性から、おぞましい実験を繰り返す女……。求める女性はどこに? 強烈なビジョンが渦巻く、悪夢のような連作集。
  • 夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場
    3.8
    森瑤子復刊第二弾は大人の官能を描く衝撃作。 小説家の私は、末娘の夜尿症などの問題行動を機に、半年ほどセラピストとの対話を続けていた。「母がしてくれなかったことを、自分の子供たちにしてあげよう」。そう思いながら子育てをしてきたがうまくいかず、家族との不協和音に自身の精神状態も追い詰められていた。夫との関係もずいぶん前から冷え切っていた私は、夫婦の再和合を目的に、南国の地へ旅に出かけるが、その旅先で夫と「情事」や女性の「性」について問答してしまう。セラピストとの会話を反芻し、現地の男とのエロティックな対話を経て、私は家庭内の問題や自身が抱える心の暗闇の原因に、幼少期の体験があったと気づき……。妻、母、そしてひとりの女として「性」と向き合い、自己を解放していく姿を大胆に描く。また1980年代当時にあたり前として認識されていた「あるべき母親の姿」を、真っ向から破壊した本書。既成の価値観にとらわれず、女の本能に切り込んだ革新的小説!
  • その日東京駅五時二十五分発
    3.8
    ぼくは何も考えてない。ぼくは、何も何もできない。頑張って、モールス信号を覚えたって、まだ、空は燃えている――。終戦の日の朝、19歳のぼくは東京から故郷・広島へ向かう。通信兵としての任務は戦場の過酷さからは程遠く、故郷の悲劇からも断絶され、ただ虚しく時代に流されて生きるばかりだった。淡々と、だがありありと「あの戦争」が蘇る。広島出身の著者が挑んだ入魂の物語。
  • 鋼の魂―僕僕先生―
    3.8
    唐、吐蕃、南詔の三国が支配を狙う雲南の国境地帯。この地を訪れた一行は、孤児を引き取って暮らす男女、宋格之と呉紫蘭に出会う。やがて大国の争いは激化し、子ども達に危機が迫る中、僕僕らは村に伝わる守り神「鋼人」の封印を解くため、湖底へと向かう。迫りくる軍勢。進まぬ国家間の和解。裏で糸を引く「胡蝶」。戦争前夜の狂騒を前に、王弁は何を思う? 緊迫のシリーズ第六弾!
  • 遠野物語拾遺retold
    3.8
    『遠野物語』が世に出てから二十余年の後――。柳田國男のもとには多くの説話が届けられた。明治から大正、昭和へ、近代化の波の狭間に集められた二百九十九の物語を京極夏彦がその感性を生かして語り直す。
  • 時の罠
    3.8
    辻村深月、万城目学、湊かなえ、米澤穂信――。 綺羅、星のごとく輝く人気作家たちによる、“時”をテーマにしたアンソロジー。 小学校時代に埋めたタイムカプセルがほどくこじれた関係、配置換えになった「縁結び」の神様の新たな仕事、人類には想像もつかない悠久なる物語……。 “時間”が築いたきらびやかな迷宮へ、ようこそ――。
  • 失恋探偵の調査ノート ~放課後の探偵と迷える見習い助手~
    値引きあり
    3.8
    この道立宇田路中央高校にまことしやかに伝えられる、「不思議な噂」がある。 失恋探偵。それは、正しく終われなかった恋を終わらせてくれる探偵なのだという。 幼馴染への失恋をきっかけに「恋する気持ち」をなくしてしまった少女・零は、失恋探偵を名乗る優しい少年と出会う。彼の見習い助手となった零は、いくつかの恋の終わりに立ち会い、そして……。 「……どんな気持ちも、いつかは消えてしまうの?」 「恋は、終わり際が肝心なんですよ」 青春のいたみを優しく、しかしあざやかに描き出す、青春“失恋”物語。
  • 少女のための秘密の聖書
    3.8
    1巻1,408円 (税込)
    楽園を追放されたアダムとエヴァ、兄弟殺しのカインとアベル、ノアの箱舟、神に滅ぼされた悪徳の町・ソドムとゴモラ、父と娘が子をなすロトとその娘――少女がお兄さんに誘われて扉を開いたのは近親相姦、殺人、男色、何でもありの世にも奇妙な聖なる書物。鬼才の芥川賞作家が描く、残酷でみだらで魅惑的な旧約聖書の世界。
  • わたしがいなかった街で
    3.8
    離婚して1年、夫と暮らしていたマンションから引っ越した36歳の砂羽。昼は契約社員として働く砂羽は、夜毎、戦争や紛争のドキュメンタリーを見続ける。凄惨な映像の中で、怯え、逃げ惑う人々。何故そこにいるのが、わたしではなくて彼らなのか。サラエヴォで、大阪、広島、東京で、わたしは誰かが生きた場所を生きている――。生の確かさと不可思議さを描き、世界の希望に到達する傑作。
  • P+D BOOKS おバカさん
    3.8
    1巻880円 (税込)
    純なナポレオンの末裔が珍事を巻き起こす。  春のある日、銀行員隆盛の妹、巴絵に一通の手紙がシンガポールから届く。姿を現したのは、フランス人、ガストン・ボナパルト。ナポレオンの末裔と称する見事に馬面の青年は、臆病で無類のお人好し。一見ただのうすら“おバカ”だが、犬と子どもに寄せる関心は只事ではない。  変質者か? だが、すれっからしの売春婦をたちまち懐柔したり、ピストルの弾丸を相手の知らぬ間に抜き取るなど、はかりしれない能力も垣間見える。 そして行く先々でその生真面目さから珍事を巻き起こしていく。日本に来た目的は?その正体は?そんな“おバカ”な一方で、彼は出会った人々の心を不思議な温かさで満たしていく。  遠藤周作、得意の明朗軽快なタッチながら、内に「キリスト受難」の現代的再現を意図した心優しき野心作。
  • ライオンハート
    3.8
    1巻935円 (税込)
    いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ……。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って――。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。
  • 史上最強の内閣
    3.8
    1~2巻759~792円 (税込)
    国家の危機に、真の内閣が立ち上がった! 北朝鮮が、日本にむけた中距離弾道ミサイルに燃料注入の報が! 中身は核なのか? それとも……。 支持率低迷と経済問題で打つ手なしの政権与党・自由民権党の浅尾総理は、本物の危機に直面し「本当の内閣」に政権を譲ることを決意した。 アメリカですら「あないな歴史の浅い国」と一蹴する京都の公家出身の二条首相は、京都駅から3輛連結ののぞみを東京駅までノンストップで走らせたかと思えば、その足で皇居に挨拶へ。何ともド派手な登場の二条内閣は、早速暴力団の組長を彷彿とさせる広島出身の防衛大臣のもと「鉄砲玉作戦」を発動する。果たしてその結末やいかに? 「こんな内閣があったら……」書店員さんたちの圧倒的支持を受けた痛快作が待望の文庫版を電子化。 笑って笑って、涙する、史上初の内閣エンタテインメント!!
  • 秘密は日記に隠すもの
    3.8
    父親の秘密を見つけた女子高生の日記「トロフィー」、母の死を引きずる43歳独身男性の日記「道化師」、姉妹で同居している結婚を控えた姉の日記「サムシング・ブルー」、熟年夫婦の日常を記した夫の日記「夫婦」。まったく無関係な4人だが、本人たちも気づかぬところで、実は不思議な繋がりがあった……。急逝した著者の絶筆となった最後の作品。著者は一体、どんな秘密を作品の中に隠したのか……。
  • 花嫁
    3.8
    長男が結婚することになった若松家には、不穏な空気が流れている。妹は反対し、父は息子を殴り、母は花嫁に宛てて手紙を書き始めた。花嫁の訪れをきっかけに、仲良し家族の仮面が次第に剥がれていく。愛が契約に、兄妹が男女に、家族が単なる集団に反転し、最後に残るものとは? 信じていたものに裏切られ衝撃に襲われる、恐るべき暴走家族小説。
  • ABC! 曙第二中学校放送部
    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    主人公・みさとはアナウンス経験ゼロの、放送部員。しかも2人しかいない零細クラブだ。能天気な顧問と厳しい担任のせいで、毎週火曜日の昼の放送を行うこと、しかも部員を増やさなければならなくなって…。超美少女転校生・葉月の出現で、放送部が大きく変わる。気になる同級生との関係も、目が離せない。温かな描写と、キャラクターたちが美しく輝く、心優しい青春小説!
  • 国道沿いのファミレス
    3.8
    【第23回小説すばる新人賞受賞作】佐藤善幸、外食チェーンの正社員。身に覚えのない女性問題が原因で左遷された先は、6年半一度も帰っていなかった故郷の町にある店舗だった。淡々と過ごそうとする善幸だが、癖のある同僚たち、女にだらしない父親、恋人の過去、親友の結婚問題など、面倒な人間関係とトラブルが次々に降りかかり……。ちょっとひねくれた25歳男子の日常と人生。
  • 見知らぬ遊戯 鑑定医シャルル(鑑定医シャルル・シリーズ)
    3.8
    満月の夜、亜麻色の髪の被害者。遺留品は、焼いた胡桃と林檎。そして霧――これが、ノルマンディのレミ村で起きた強姦事件と、パリの連続殺人事件の共通点だった。女性憲兵隊員アニエスの要請に応え、分裂気質で人嫌いの鑑定医シャルルが、犯罪心理学を駆使して、犯人の心の暗闇に分け入る……。戦慄のサイコ・サスペンス、〈鑑定医シャルル・シリーズ〉第1弾。
  • ラビット病
    3.8
    天涯孤独で大金持ちのわがまま娘・ゆりと、横田基地に勤めるアメリカ軍人・ロバートは、何もかもまるっきり違っているけれど、心も体もぴったり馴染んだ恋人同士。怖がりで涙もろい純情青年のロバちゃんは、気分屋で素っ頓狂なゆりちゃんに翻弄されてばかり。周囲に呆れられてもへっちゃらで、いつもうさぎみたいに寄り添ってくっついている二人の日々を描いた、スイートでハッピーな連作集。
  • 罪の余白
    3.8
    1巻660円 (税込)
    高校のベランダから転落した加奈の死を、父親の安藤は受け止められずにいた。娘はなぜ死んだのか。自分を責める日々を送る安藤の前に現れた、加奈のクラスメートの協力で、娘の悩みを知った安藤は。
  • 子羊は金曜の食卓で
    値引きあり
    3.8
    1巻286円 (税込)
    母の死に涙する未紘の前に突然現れ求婚してきたのは、なんと日本一有名な男だった。彼とその選りすぐりの三人の息子が、平凡な未紘の人生を激変させる! 愛と官能のスキャンダラス・ストーリー!
  • 鳥辺野心中
    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    「この坂で転ぶと三年以内に死にます」京都東山・三年坂の言い伝えが現実のものに。樋口が女子校の教師になって二年目の夏、教え子・音葉の母親が自殺する。このとき放った一言、そして5年後の再会により、樋口の人生は音も立てずに崩れていく。男のずるさ、女のこわさ、エゴイズムを描き切り、生と死をあぶり出す衝撃作!
  • 殺人初心者 民間科学捜査員・桐野真衣
    3.8
    1~2巻652~680円 (税込)
    製薬会社で研究していたダニに夢中の理系女子・桐野真衣。挙式直前に婚約者に逃げられ、マンションを衝動買いした矢先にリストラされた。ドン底の真衣が、友人のツテで辿り着いたのは「民間科学捜査研究所」。警察の扱わない鑑定や調査を行うこの研究所には、一癖も二癖もある“変人”の科学捜査員たちがいた。やがて、顔に碁盤目の傷を残す「囲碁部連続殺人事件」に巻き込まれていく──。「アンフェア」シリーズ原作者が放つ、待望の文庫書き下ろし新シリーズ始動!
  • セメント樽の中の手紙
    値引きあり
    3.8
    ダム建設労働者の松戸与三が、セメント樽の中から発見した手紙には、ある凄惨な事件の顛末が書かれていた。教科書で読んだ有名な表題作他、小林多喜二にも影響を与えた幻の作家・葉山嘉樹の作品8編を収録。
  • 青春の逆説
    値引きあり
    3.8
    自意識過剰でちょっぴりウブな中学生、毛利豹一。彼の三高入学の顛末と無頼な学生生活、そして中退後の新聞記者生活を、恋愛失恋や珍奇な人たちとの交流を織り交ぜながら、痛快無比に描いた長編青春小説。
  • 【原典】『日本昔ばなし』
    3.8
    誰の心の奥底にもある、残忍性と禁断──。それは理性の力でどんなに蓋をしようとしても、隙間から漏れ出し、生き延びてしまう……。『日本昔ばなし』の中の子殺しや子捨て、山姥の子ども食いの話、そして奔放な性の匂い……表立って語るのがはばかられるような人間の暗い面を炙り出す話には、『グリム童話』同様、人間の深層心理として世界に共通する面があります。日本の風土にじっとりとしみ込んだ人間の本性の恐ろしさと巧みな知恵、その豊かな「泉」を心ゆくまで堪能してください。収録内容手なし娘人魚と八百比丘尼食わず女房蛇の婿入りかぐや姫赤い髪の娘姥捨て山天道さんの金の鎖糠福米福六部殺し俵薬師
  • 雨の温州蜜柑姫
    3.8
    榊原さんと磯村くんと木川田くんと一緒にやってきた青春大河小説「桃尻娘」シリーズもとうとう完結します。でも青春が終わったってことじゃなくて、いつだってそこにあるかもしれないってことなの。最後の主役は醒井さんねっていう橋本さんのとっても長いあとがきもあるので、ぜったい読んでくださいね。
  • 西日の町
    3.8
    名作『夏の庭』の作家の新境地 少年の日、西の町で暮らす母と僕のアパートに「てこじい」がふらりと現れた。祖父の生涯と死、母の迷いと哀しみを瑞々しく描く
  • 天鵞絨物語
    3.8
    贅沢でハイカラな学校として知られる文化学院に通う十八歳の品子。財閥の血をひく裕福な家庭で育ち、初恋の相手泰治と婚約して、とても幸せなはずだった。だが結婚後も夫の心は、気高く美しい大使令嬢の真津子に向いていた──。芸術家の夫が望む奇妙な三角関係のなかで、むくわれぬ愛をひたすらに求める品子。彼女を取り巻く人間模様を、昭和初期の上流社会を舞台に華やかに描く。
  • ミカドの淑女
    3.8
    その女の名は下田歌子。女官として宮廷に出仕するや、その才気によって皇后の寵愛を一身に集め、ついには華族子女憧れの的、学習院女学部長となった女。ところが平民新聞で、色恋沙汰を暴露する連載記事が始まり、突然の醜聞に襲われる。ここに登場するのは、伊藤博文、乃木希典、そして明治天皇……。明治の異様な宮廷風俗を描きつつ、その奇怪なスキャンダルの真相を暴く異色の長編。
  • サイドストーリーズ
    3.8
    『天地明察』『探偵はバーにいる』『鍵のかかった部屋』『さよならドビュッシー』『百瀬、こっちを向いて。』『ストロベリーナイト』『まほろ駅前多田便利軒』など、人気作のサイドストーリーが読めるアンソロジー。
  • 僕とおじさんの朝ごはん
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    ケータリング業者の水島健一は、手を抜くことばかり考えているぐうたらな40代。最近、派遣先で「死ねる薬を持っていますか?」と聞かれることが続く。ケータリングの仕事をしている男が「楽に死ねる薬」を売り歩いているという噂がネット上で囁かれているらしい。ある日、健一は13歳の少年・英樹に出会う。過去の出来事をきっかけに心を閉ざしていた健一だったが、英樹と出会ったことで徐々に本来の自分を取り戻していく。さらに、派遣先で度々尋ねられる不可解な問いが意味を持ち始め――。「生きること」の意味を問う、書き下ろし感動長篇!
  • 玩具店の英雄~座間味くんの推理~
    3.8
    津久井操は科学警察研究所の職員。実際に起きた事例をもとに、「警察は事件の発生を未然に防ぐことができるか」を研究している。難題を前に行き詰まった彼女に、大先輩の大迫警視正が紹介したのは、あの『月の扉』事件を解決した座間味くんだった。二人の警察官と酒と肴を前にして、座間味くんの超絶推理が繰り広げられ、事件の様相はまったく違うものになっていく!
  • 破産
    3.8
    半分以上実話?? 借金返済サスペンス! いっときは売れっ子作家となり、一千万円近くの貯蓄があった小説家の僕。しかし、諸事情により単行本の刊行が先延ばしになり、収入が激減。浪費癖も手伝って気がついたら、三百万円以上の借金を抱えていた! このまま僕は破産してしまうのか?! うろたえた僕は稀覯本を売って日銭を稼ぐものの、元カノで資産家の娘・靴乃コ(かのこ)に、お寿司を奢ってしまうような自堕落な生活を改められず、同じマンションに住む、なぜか巫女姿の要容子(かなめようこ。職業は「高利貸しで魔法使い」)には、「お金を返せる目処がつけられないのなら、死ぬべきですね」と言われる始末。 唯一の頼みの綱だったクレジットカードも使用限度額を超え、いよいよ家賃の支払いもできなくなった僕は、出版社の担当編集者たちに泣きつき、文芸誌で小説の連載をさせてもらうことになる。が、震災をテーマにした小説を引き受けたところ、まったく書けなくなってしまった。
  • 武曲
    3.8
    1巻968円 (税込)
    これが二十一世紀の剣豪小説だ! 無自覚な天才少年・羽田融とその「殺人刀」の血を恐れる剣道部コーチ矢田部研吾。反発と無視を乗り越えやがて二人は運命の対戦へ。
  • 駅物語
    3.8
    「大事なことを三つ言っとく。緊急時は非常停止ボタン。間に合わなければ走れ。線路に落ちたら退避スペースに入れ」 酔っ払う乗客、鉄道マニアの同期、全自動化を目論む副駅長に、圧倒的な個性をもつ先輩たち。毎日100万人以上が乗降する東京駅に配属された若菜は、定時発車の奇跡を目の当たりにし、鉄道員の職務に圧倒される。臨場感あふれる筆致で駅を支える人と行き交う人を描ききった、書き下ろしエンターテインメント!
  • おい! 山田 大翔製菓広報宣伝部
    3.8
    「おい山田、お前今日からゆるキャラな」大翔製菓・広報宣伝部に異動した山田は、そのままのサラリーマン姿でゆるキャラとなり、新製品「ガリチョコバー」のPRをすることに! 「わかりました。私が山田さんをプロデュースします。打合せしましょう」同僚の水嶋里美は突然立ち上がったプロジェクトに戸惑いつつも、持ち前の負けん気の強さで引き受けた。笑いと涙の、ノンストップゆるキャラスペクタクル!
  • てのひらの闇
    3.8
    著者の新たな到達点を示す長篇ハードボイルド 20年前に起きたテレビCMの事故が、二人の男の運命を変えた。男は、もう一人の男の死の謎を解くべく孤独な戦いに身を投じる……
  • 絵本たんけん隊
    3.8
    1巻836円 (税込)
    90年代に行われた連続講演会「椎名誠の絵本たんけん隊」。誰もが知る昔話や世代を超えて読み継がれてきた名作など、古今東西の絵本を語り尽くした充実の講演録。すばらしき絵本の世界へようこそ!
  • 笑えよ
    値引きあり
    3.8
    成績優秀で常に穏やかな橋立、クラスの中心にいるモテ男・仲平。高2の普通女子・柏木葉へ打ち明けられた彼の「秘密」の告白。報われない3人の奇妙な関係が、始まった。第6回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。
  • コロヨシ!!
    値引きあり
    3.8
    1~3巻330~407円 (税込)
    高校で「掃除部」に所属する樹は、誰もが認める才能を持ちながらも、どこか冷めた態度で淡々とスポーツとしての掃除を続けていた。しかし謎の美少女・偲の登場により、そんな彼に大きな転機が訪れ――。
  • 神様からひと言
    3.8
    大手広告代理店を辞め、「珠川(たまがわ)食品」に再就職した佐倉凉平(さくらりょうへい)。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや……。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。
  • 母親ウエスタン
    3.8
    いつも行く食堂で出会った女の名は、広美といった。気づけば死んだ妻に代わり、子供たちの面倒を見てくれるようになっていた広美。しかしまたある日突然、彼女は家族の前から消えてしまう。身体一つで、別の町へと去って行ったのだ――。家族から次の家族へ、全国をさすらう女。彼女は一体誰で、何が目的なのか? 痛快で爽快な、誰も読んだことのない女一代記。
  • 聖地Cs
    3.8
    1巻1,496円 (税込)
    わたしは、もう、イヤなんです。死なせるのはもう。だから、なかったことには絶対しない──。原発事故による居住制限区域内で被曝した牛たちを今も飼い続けている牧場で、東京からボランティアに来た女性が見たものは──。原発事故問題を真正面から見つめて真摯に描いた表題作と「猫の香箱を死守する党」の二篇を収録。
  • 冒険の日々(小学館文庫)
    3.8
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 昭和40年代、子供たちにとって遊ぶことがすべてだった時代の胸躍る冒険の日々―こっそり忍び込んだ空き家で見つけた藁人形が騒動を引き起こす「座敷童子の夏」。河童を生け捕りにしようと底なし沼にボートを漕ぎ出す「河童沼」。廃坑になった洞窟を探検しているうちに不気味な寒村に迷い込んでしまった「山姥の里」ほか、自然の中で生きる人間の逞しさを描いて直木賞を受賞した著者の原点ともいえる郷愁あふれる連作集。

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