首輪型の嘘発見器をつけることが義務になった世界。自分の今住んでいるここがこんな世界になったら嫌だな、と思いつつ接客業をしていたことがあるので、これはこれで接客も楽そうだなと思うことも、、笑
作中に「嘘は嘘だとわかったときに傷つく」(うる覚えです、、)とあって確かになあと。嘘自体が悪い訳じゃなく、悪意
...続きを読むある嘘(これもまた主観になってしまうけれど)がダメなのかなと考えた。
作品自体は主人公フラノの視点で描かれる。16歳と18歳の時のフラノの体験が交互に書かれていくので、読み進めながら、18歳の時に言ってたアレはこの時の話なのか、、や16歳最後のストーリーと18歳最初のストーリーが繋がっていたり、、、そういう伏線?が回収されてく感じに感動しました。(再読だけど絶対同じところで感動してる笑)
フラノがどんどんピンチに陥っていく時。
首輪があるのにも関わらず、誰を信じたらいいのかわからない状態になってしまう。首輪はあってもなくても人間の本能的に嘘はついてしまうものなんだろうなと改めて認識。
最後の最後、フラノは愛する人も救えず、自分自身も救えずに生きたいと願いながら首を絞められてしまう。
嘘に振り回された少年の無念さがなんともいえない作品でした。