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Posted by ブクログ
audible☆再読
1年前にaudibleで聴いた物語の感想を書きたくて再読している中、フッと思った!
2回目はちょこちょこ覚えている場面もあるから、より物語に入りやすいなぁ〜っと♡
色々な家族の形を表した物語が8話書かれている。
その中でも2話の"乾いた声でも"が印象に残った。
「攻める気持ちや疑う気持ちはすぐ手の届く棚にあるのに、思いやりや楽しかった記憶は特別な踏み台を使わなければ届かないような棚の上にいつの間にか追いやってしまっていたのかもしれない。」
この言葉の表現が好き‼︎夫に対して特に…心がこんな風になっていると強く思った…無意識に。
家族でもちょっとした誤解やズレが関係を悪くするきっかけになる。
Posted by ブクログ
やや複雑な家庭の人間関係や心の絆を、ことば巧みに表現し、最後は人間って捨てたもんじゃないな、家族はやはりいいもんだ、と思わせてくれた。涙腺が緩みっぱなしになってしまった。
ホタルの熱
乾いた声でも
星空への寄り道
カレーの匂い
柿の代わり
おかあちゃんの口紅
イブのクレヨン
粉雪のキャッチボール
の全部で8つの短編。
幼い子どもと一緒に、人生の最後となる旅に出かける母親。
しかし思いがけず、民宿に泊まることになり、そこで優しい女将と出会い、過去の悪い想い出を涙と共に洗い流してくれるという、ホタルの熱。
悪いことが重なり、どうしようかと悩んでいる主人公。たまたま乗ったタクシーの運転手さんの話しのなかで、妻と娘が星になったと信じていることを聞き、東京から星の見える八ヶ岳の麓まで行ってもらうという、星空への寄り道。
「妻が言っていたように、人は亡くなって星になるのなら、それは空へ昇るということですものね。空には天国しかありません、それに⋯⋯過ちをしたとはいえ、娘が地獄に堕ちたと思うのは、親として忍びないです。たとえどんな小さな
星だとしても、すべてを許され、光っていると信じたいですから⋯⋯」
親とはそう言うものなんだよな。
この小説は、ある程度の大人が読んで共感するものかな。
Posted by ブクログ
森浩美の『家族の言い訳』は、8編それぞれに異なる主人公が登場する短編集ながら、どの物語にも“家族”という逃れられない関係が静かに息づいています。
どの主人公も、日々の中で抱え込んだ事情ややるせなさを胸にしまい込み、どこかで自分自身に言い訳を重ねて生きている。
そのひたむきさや弱さがとても人間らしく、読みながら何度も胸をつかまれました。
森浩美らしい細やかな筆致によって、登場人物たちが長いあいだ「気づかないふり」をしてきた感情が、ふとした瞬間にじわりと輪郭を帯びていく過程が丁寧に描かれています。
読者であるこちらも、自分の中の“見て見ぬふり”をしてきた思いに触れさせられるような感覚があります。
全編を通して強く印象に残るのは、どんなにこじれた関係や複雑な思いを抱えていても、人は小さなきっかけで再び前を向く力を持っている、ということです。
主人公たちが自分の内側の言い訳と向き合い、新たな一歩を踏み出す瞬間は、決して派手ではないのに深い余韻を残します。
家族という最も身近であやうい存在を描きながら、読後にはどこか静かな温度が残る。
そんな、やさしくも痛みをともなう短編集でした。
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