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祝・直木賞受賞! これぞ荻原浩の真骨頂! 受賞第一作となる最新長編小説。
富士山麓の苺農家を舞台に、新たな人生を模索する家族の物語。
突然、父親が倒れ帰省した望月恵介が手渡されたのは『農業相続人の手引き』と『いちご白書』(苺栽培の教本)。音信不通の間に、野菜農家である父親は多額の設備投資をし、苺栽培を始めていたのだ!
後を継ぐことを迫る母親。しかし、恵介は東京の生活、グラフィックデザイナーとしての夢を捨てられない。何より農業なんてかっこ悪い。
37歳。人生の岐路に立たされた恵介は、試しに父親のハウスに生った苺を囓る。 「あ。何これ。うまい。」
採れたての苺はいままで食べた苺のなかで一番甘くて、おいしかった。
父親の苺に心を動かされ、恵介はしばらく実家を手伝うことを決意する。
ところが、今度は東京にいる妻・美月との間にスキマができ始め......
甘い苺づくりに夢をかける望月農園の“甘くな~い”お仕事小説。
Posted by ブクログ 2019年01月11日
会社を辞め、独立した人間は誰しも、一度ならず思う。
電話は怖い。
グラフィックデザイナーの恵介は、独立した今思う。
もっと怖い物がある。
それは、鳴らない電話だ。
腕には自信があった。
だが、仕事がない。
起業には向いていなかったのだろうか?
フリーランスは自由ではなかった。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月02日
親父が倒れた。あまり興味がない実家の農業。
不平不満だらけの姉3人にかこまれた末っ子の恵介は、親父が退院するまで、実家の農業をなんとかしなければならない。
うまくいってない本業のフリーのグラフィックデザイナーの仕事。田舎暮らしを嫌がる妻との関係。
最後は、さすがの萩原浩ワールドで、暖かでホッコリとし...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月02日
ストロベリーライフ (毎日文庫 お 1-1)
作者:荻原 浩
出版社/メーカー: 毎日新聞出版
発売日: 2019/11/18
メディア: 文庫
デザイナーとして独立したが、家族の関係で農業(苺づくり)に足を突っ込む事となった主人公。
苺づくりに取り組んでいくことによって、家族と...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月02日
カメラマンから
急に 静岡の実家で いちご農家の仕事を手伝い始めた主人公 恵介
実際に仕事してみると 大変さにヘトヘトでボロボロになる。
僕も 会社員としての定年を真近に控え 実家のみかん農家を手伝っている現状と重ねて あるある認識を共有しつつ
楽しく なるほどと思いながら読み終えました。
恵介はハ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月21日
青臭いと野菜を嫌がる子どもに「本当の味を知らないから野菜が嫌いなんだ」と語るシーンが『美味しんぼ』にあった。農業従事者の減少については、あちこちで取り沙汰されている。じゃあどうするという問いに、一つの答えを示した作品。
綿密に勉強をして執筆されたことが伝わるリアルな農業の実態と、育てた生き物への愛情...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年07月21日
独立したグラフィックデザイナーが、父親の病気を機に、実家のいちご栽培を手伝う羽目になり、いつの間にかのめり込んでいく・・・。いちご栽培のノウハウ、農家の実情、作物に向き合う時の心情などがリアルで面白くて・・・・あれ?どこかで聞いたような話と思ったら、萩原さんの初エッセイ「極小農園日記」だった。(←こ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月23日
‹内容紹介より›
農業なんてかっこ悪い!そう思っていたけど…
つぶれかけたイチゴ農家と家族の再生を賭けて、ど素人の長男がイチゴづくりに挑む。
果たして、その味は⁉
第63回青少年読書感想文全国コンクール高等学校の部、課題図書。
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主人公の望月恵介は、広告代理店から独立したフリーのグラフィッ...続きを読む
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