浪漫的恋愛

浪漫的恋愛

869円 (税込)

4pt

禁断の恋の果てに自殺した母。その記憶に囚われる46歳の編集者・千津は、編纂中のアンソロジーに「月狂ひ」という幻想短編を収録する許可を得るため、作者の遺族である倉田柊介のもとを訪れる。その日から、身も心も灼きつくすような恋に堕ちていくとも知らずに……。作中小説の世界をなぞるかのように、狂気にも似た恋へと誘われていく男女の、静謐なる激情の物語。『月狂ひ』改題。

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浪漫的恋愛 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    恋愛小説の傑作。以前に読んで印象深かったので取り寄せての再読。
    恋愛小説といっても若い男女のものではなく、40代半ばを過ぎた女性、千津の恋愛。恋は狂気に似ている。月明かりの美しさと妖しさと狂気。意図してなかったのに、あがらうことのできない激しい恋。
    物語は千津と柊介の恋、千津の母と久保山の恋、そして

    0
    2016年08月31日

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)
    禁断の恋の果てに自殺した母。
    その記憶に因われる46歳の編集者・千津は、編纂中のアンソロジーに「月狂ひ」という幻想短編を収録する許可を得るため、作者の遺族である倉田柊介のもとを訪れる。
    その日から、身も心も灼きつくすような恋に堕ちていくとも知らずに…。
    作中小説

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    話自体は古い印象。年配同士の不倫話のはずが、意外と透明感があり、純粋に切ない気持ちになった。最後がなんとも言えない終わり方で、モヤモヤ感は消えない。

    0
    2016年12月22日

    Posted by ブクログ

    「月狂ひ」の男女と重なるような母と千津の恋愛。どんなに用心していても恋に陥ってしまったら、どうしようもない。

    0
    2016年01月22日

    Posted by ブクログ

    やっぱり重い小池さん。連続して何冊も読めないなあ。月に1冊かな。それにしても、会った瞬間に同時に相手に恋をするとは!なんて確率だろうか。日本だけでも1億人以上の人が生きているので、そんな幸せな出会いもどこかにあるんだろが。この作品の場合幸せと言えるのかは本人しだい。ラストは失楽園のように単純じゃなく

    0
    2012年09月04日

    Posted by ブクログ

    このお話は、月がどのように女の人の体や恋愛に 影響を及ぼしていくのか…という、退廃的な浪漫を題材にした、素敵なお話です。
    もともとは、月狂いという題名だったそう。
    満月の月の光を浴びた男女がたどる、せつない恋のお話。
    小池真理子さんの書く恋愛は、色々な揺らぎがすごくよく表現されていて、うなってしまい

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    時代による倫ならぬ恋愛の結末の相違が面白い。月の魔物、母の幻想から逃れて、生きることを選んだ千津は潔くて格好いい。

    恋は魔物。いくつになっても結婚してようが子供がいようが恋は落ちるもの。落ちたら最後後戻りできない情熱的な狂気の世界が待っている。でも理性的な大人の恋の結末を迎えなさいと、小池真理子は

    0
    2010年08月29日

    Posted by ブクログ

    小池真理子の小説を読んでいると粘度の高い生暖かい水の中に沈み込んでいるような気がしてくる。回りの音が何も聞こえなくてほのかな幸福感に満ちた孤独な暗闇にいるような そんな気がしてくる。そして 息が出来なくなる。互いに家庭を持つ40代半ばの男と女の狂おしいほどの恋。同じように許されない恋に堕ちた結果自ら

    0
    2011年08月01日

    Posted by ブクログ

    小池作品を読んだ事がない人には「なんじゃこれ?」的な作品ではないかと…。40代の激しい恋愛を「月狂い」という小説内小説に絡めて淡々と綴った作品。06.05.25

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    恋愛小説が嫌いな方へ。

    違う視点での読み方。
    家族の交通事故死と自殺という2つの事象に立ち会った女性が、どう生きて行くか。

    自殺した母と同じ年代になり、当時の母の感じたことをなぞる。
    違いは子供がいるかどうかだけ。

    主人公に子供がいたら、これほど冷静な描写にはならなかったのかもしれない。

    0
    2012年10月13日

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