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いま、最果タヒにより、文字が、言葉が、物語が躍り出す。
「好き、それだけがすべてです」――最果タヒがすべての少女に贈る、本当に本当の「生」の物語!
[収録作・冒頭]
○姉は、愛に満ちている。やわらかなまつ毛に包まれた頑なな瞳、太陽を頬張ったような頬ももう見えないほどに、愛に埋もれている。(「きみは透明性」)
○きみがご存じなくったって、きみを殺せば、私はきみを身ごもるんだ。可愛く育ててあげる。そうしていつか、きみが私に殺された日のこと、思い出してくれたなら、殺してくれたっていい。きみの恋人になりたいと思ったぐらいに、きみの子供になってみたいと、思った日もあるよ。(「わたしたちは永遠の裸」)
○「きみは自分のことを生き物って思っているかもしれないけれど、ぼくらが保護したい、いのちとは別物で、(きみが思っているよりずっと)たいしたことないからね」(「宇宙以前」)
○愛は、薬品によって生成されるものと学びました。モルヒネに似た麻薬成分を調合して、わたしたちの脳に快楽と麻痺をあたえるその薬品は、無垢なわたしたちに青色の水として認識されていた。(「きみ、孤独は孤独は孤独」)
Posted by ブクログ 2017年03月09日
タヒさんはお若い方だからその人がさらに遡って描く少女の世界は我らオッサンにとってそれこそ最果に縁遠い物で入手するには本と本の間に挟みカウンターに持って行くような苦労を強いられるw。
そんな秘匿の中身と言えば愛や恋やは忘れてしまったけどやはりその感性と言葉選びが素晴らしい。
「体育館の床で上履の塩基が...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月30日
愛ってなんだろう。かつては、恋人という人がわたしにもいましたが、愛しているという感覚はもう忘れました。確か、いろいろな感情にかられたような気はします。ひとりでいては、覚えることもないような感情です。あの日々は錯覚だったのかな、と思うくらい遠いところに来ました。最果さんの紡ぐ言葉に、かつてを少し思った...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月09日
著者作品初読。さすが詩人…!という詩的な表現が多くて、
想像力をフル動員して読んだ。
過激でシビアな表現が多いのが意外だった。
各話に登場する少女達はいろんな意味でぶっ飛んでるな、
という印象。
一番最初のお話が一番好きで。
「好きな人を殺すとその人を産むことが出来る」
という都市伝説が強烈だなー...続きを読む
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