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Posted by ブクログ
小説の形態をとっているけれど
内容は複雑怪奇なバリ島的人間探求のドキュメントである
二元論とか無限とかこの世の始まりとか意識などに
好奇の目を光らせている人達には捨てがたい本である
一般にはバリ・ヒンドゥーと呼ばれているが
その真髄には大乗仏教とアミニズムが流れている
中でもアグン残のベサキ寺院は大乗仏教に傾倒しているという
過去生から現在などの占いや個人に向けたお守りも創るらしい
ベサキ寺院のテジャ師は三という数を完璧として大事にする
祈りとともに涙が出だして怒りの涙から始まり
哀しみの色に変わり最後は無色透明になる
一般にバリの音楽をガムランと言う
鉄琴やドラによる強いリズムとメロディーで陶酔へと導く
この鉄琴は新しいもので
その昔はジェゴグという音楽で竹琴を使ったのだそうだ
大きいものだと四メートルもあるという
それを復興したのがサンカンアグン村のスウェントラさんだという
スウェントラさんの連れ合いはニホン人だそうで
普段はデンパサールに住んでいる
聖なる右手で湖水をすくい汚れた左手にふりかける
人生の汚物を拭くために余土してしまった左手
すべてのガラクタじみた奴らのために何度でも重なる汚辱で
棍棒のように固くなってしまった左手
その左手のために涙を流していたのではないかと〜
三+六で九・三✕三が九・三✕四が十二・一と二で三・三✕五で十五
一と五で六・三✕六で十八・一と八で九・三✕七で二十一・二と一で三
三✕八で二十四・二と四で六・三✕九で二十七・二と七で九・・・
数字で位階(ヒエラルキー)があるように色でもあるだろう
金色から白・水色・ブルー・赤・緑・土色・黄色・黒と並ぶと著者は言う
無色というのはこの世にない
人間は島だとテジャ師は言う
水が引けば島は繋がる
そこでは島と島が繋がって一つになっている
人間も同じかもしれない
一人ひとりも全体の底では繋がって一つになれる
人間は時間軸と空間軸に沿って点在している
皮膚によってお互いが外界と遮断し合っているけれど
全体観を取り戻せばシェアによる共生感覚を得られるのではないだろうか
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