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芦屋にある老舗百貨店で働くアラフォーの鮫島静緒は高校卒のたたき上げ契約社員。仕事が認められ、晴れて正社員になったとたん、男性しかいない外商部に配属される。実はカリスマ外商員・葉鳥の退職を控え、後任者を探すべく、全店舗から選りすぐりのメンバーが集められたのだ。一筋縄ではいかない同僚たちとともに、数十万、数百万、数千万円の商品を売る外商の世界に戸惑いつつも、静緒はお客様のところに今日も足を運ぶ――。
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Posted by ブクログ
トッカンの高殿円作。デパートの外商という特殊な男社会の職業に就く、女主人公。そしてその顧客は、関西の上流階級。おカネを持つ彼らが主人公に求めるものとは。 主人公の手本となる伝説の外商と死期の近いお客様の絆とは。
374ページ 1600円 9月6日〜9月7日 ノルマは月1500万円。バイトからのたたき上げ、バツイチ女の静緒は富久丸百貨店の外商部に異動してきた。宝飾品や化粧品、結婚式の引き出物...お客様のあらゆるご要望に応えるのが外商員。バイヤーとして働いてきた静緒は、男社会の外商部の中で自分らしさを忘れず...続きを読むに奮闘する。 始めは、外商部とは何かの説明や初期設定などが長いなと感じたけれど、真ん中を過ぎてからはおもしろさに拍車がかり、どんどん読み進めたくなった。同居することになったゲイの桝家との今後も気になる。
まず、二巻目からよんだので、登場人物と鮫島静緒の関係が紐解かれる面白さがあった。難問に立ち向かう静緒の姿と、解決方法がとても面白かった。
百貨店の外商という仕事がよく分かり、それだけでも読んでよかったと思うのですが、百貨店という場所で働く人たちの思いに触れ、胸が熱くなります。メインのストーリーに様々な人間模様が絡み合い、同僚や顧客、かつての仲間たちをも巻き込んで奮闘する主人公を、いつの間にか応援していました。
以前デパートで働いていた事もあり、デパートの外商の話だったので読んでみました。 外商の仕事はある程度は知っていますが、お金持ちとの仕事は大変そうでした。 読みやすく主人公がこれからどうなっていくか気になります。
ノルマは月1500万! バイトからのたたき上げ、バツイチ女性が 一流百貨店での外商員として 奮闘、奔走するお話。 関西のお話なので“芦屋”のリッチなそれはリッチな夢見たいな方々との外商との繋がりが描かれている。今でもこんな世界があるのかと。 高級品、名品の名前が次々と飛び出してくる。 この本を読...続きを読むむ間だけでも 夢を見せられていたような。
百貨店の外商部で奮闘する女性が主人公の物語。それはそれはセレブな世界が覗き見れてうっとり。ノルマは月に1,500万円だとか。産まれてから死ぬまでの、あらゆるイベントが百貨店と関わっている人がいるということに驚いた。
お金持ちではなく、上流階級という方々に接するデパートの外商部の色んな意味で強い女性の小説。 彼女の接する、所謂 上流階級の方たちの生活はやはり、この日本(資本主義)にも桁違いのお金持ちが実際にいらっしゃるということ、わかりました。 あ〜格差社会だなぁ。 デパートのバーゲンに喜び勇んで出かけてゆくよう...続きを読むな庶民にはイマイチ分からない部分もあるけれど、 概ね彼女のシンデレラ的な立ち位置が楽しくて読み終えました。ヒギンズ教授に対するイライザかな。 シリーズの続きも機会があれば! 展開はどの場面も予想通りですね。
これは…まさに貴方の知らない世界。(古い) 高殿円さんの作品は国税徴収官の『トッカン』の時といい、地続きの別次元へと誘ってくれる。 全くちがう業界話も魅力的。シンプルにブルジョワというだけの生活を垣間見せてくれるのも、また楽しい。 仕事柄なのか我が家は祖父の代まで外商とお付き合いがあった。孫の私は...続きを読む「なんでデパートの人が家に来るの?」くらしか分からなかった。お店に行けばいいのに。 今は毎日ECサイトとフリマアプリ巡回。人の勧める高いモノ。イコール無駄。それなのに口コミを一生懸命見てはポチポチ買い物をしている。そんなオンチな私には、外商に用が無いどころか入場お断りレベルなんだな。 無教養な人間からは、付加価値とかホスピタリティという言葉の方が逃げ出していってしまう。 ──教養とは頭の中に詰め込んだテキストではない。 教養とはふるまい。 手間暇をかけた身なりと、正しい日本語と、落ち着き。 (抜粋) あらま、すべてもってませんわ。 年収550万の主人公が貴族たちに求められる姿。教養に対する努力のしかたを少しばかりは見習いたい。 美意識は人を育てるものかもしれない。
百貨店の売上の3割〜4割を占める外商を舞台にした、エンターテインメントお仕事小説。 外商の仕事はとても幅広く、生半可な知識では到底太刀打ちできない厳しい仕事ですが、お客様に対する姿勢は、同じ接客業に携わる者として、とてもタメになる作品でした❗ 主人公の鮫島 静緒は、女性としては近寄りがたい性格...続きを読むですが、仕事に対して前向きで最後まで諦めない姿勢は、この今の物を売ることが非常に難しい時代に、何かヒントを与えてくれるように感じました❗是非とも続編を読んでみたいと思う、オススメお仕事小説です♫
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