今回の矢坂も、ヤクザに組することなく、
数億円のお金を溜め込み、自分で使うこともなく、
妻でもなく、金にからんだニンゲンでもなく、次に託す。
まぁ。数億円では 個人レベルなんでしょうね。
Posted by ブクログ 2016年06月03日
作中人物各々が、各々の事情で現在の人生を歩んでいる訳で、それが活写されている作品が面白いというのも在るのだが…私は何か「余命幾許も無い状況下、纏まった金…金は“死後の世界”に持ち去ることが出来るでもない…そういう訳で、多少の縁が在る人達が何やら現れ…」という物語の状況に、「哲学めいたモノ」を感じずに...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月16日
末期癌で死の淵に立つアウトローの金貸しの矢坂の大金を何とか手に入れようと、矢坂のもとに群がるするやくざ、別居中の妻、チンピラ…
金に群がる人間の浅ましさ、そして、この小説の中の唯一の救いとの対比。途中で結末に気付いてしまったが…
裏表紙の紹介文にあるピカレスク・ロマンとはちょっと違う。傑作『灰...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月12日
読んで、残念な気がした。
なんだろうね。
結局 『お金の使い方が よくわからない』ので
先送りする ということなんですね。
侠飯の第3巻で 闇金で稼いだお金を
卓磨は 自分の子供の頃を思い出し
キラキラネームの柔斗 に500万円を渡して 贖罪する。
今回の矢坂も、ヤクザに組することなく、
数億...続きを読む