蛇行する月

蛇行する月

473円 (税込)

2pt

「東京に逃げることにしたの」。高校を卒業してまもなく、同級生だった順子から清美に連絡が入る。二十も年上の男と駆け落ちするという。故郷を捨て、極貧の生活を「幸せ」と言う順子に、それぞれ苦悩や孤独を抱えた女たちは引き寄せられていく――。自分らしく生きてゆくことの難しさ、そこにある確かな希望を描いた連作長編。

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蛇行する月 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    久しぶりに心がヒリヒリするような物語でした。
    女って、女性って、人って、と。
    どうにももてあましてしまう自分の気持に何を幸せと思うのか。
    その答えを早くに見つけた相手と自分を比較し、改めて自分の幸せを気持ちを考える女性達。
    選んだ道を正解とし幸せを作っていく事が幸せになる事だと分かっていても難しい。

    0
    2024年01月14日

    Posted by ブクログ

    全体の流れがとても良かった。読中も読後も余韻が止まらない。
    一見、苦労の連続である。だけど、読むにつれて、考えが改まる。それぞれの価値観や気づきで人生は何色にも変わっていく。死ぬことにさえ希望が持てる。
    自分の人生のようだけど、大なり小なりと周りの人生からも影響は受ける。私の中にもいろんな人の人生が

    0
    2023年08月02日

    Posted by ブクログ

    自分のある環境や手にしているものに満足し、自分は幸せだと感じれる。人から見たら全然幸せそうには見えなくても、自分が幸せならこれ以上無敵なことないよね。
    「幸せ」って感じながら生きていきたいな。

    0
    2021年09月08日

    Posted by ブクログ

    やっぱり、桜木さんはざわざわしながらしっくりくる。高校の同級生の、その母の、その中の1人と旦那に逃げられた女の人のお話。
    女の子達が大人になり、1人1人が人と比べたり、引け目を感じたり。なんともあるなこんな気持ち。。こんなざわざわした思いは昭和であろうと令和であろうと一緒だ。
    そして、「幸せ」の価値

    0
    2025年08月06日

    Posted by ブクログ

    高校で同じ部活に所属していた女性たちの生き方を描く短編集。
    皆それぞれに息苦しい生活の中、父親ほどの歳の男性と駆け落ちした順子が、皆の心を波立たせていく。
    順子の生活は相当ギリギリで、苦難が多い。それでも屈託なく、しあわせと言い切れるのは一体何故なのか。
    それぞれが、自分のしあわせとは何なのかを見つ

    0
    2024年11月27日

    Posted by ブクログ

    桜木紫乃さんは五作品目
    いつもどの作品にしようか、レビューを読みながら決めるのを楽しみにしている° ✧ (*´˘`*) ✧ °

    話は暗めなのだが、初めて読んで以来、著者の凍てつく北の大地の世界に時々戻ってきたくなるようになってしまった

    著者が描く女達は、まるで極東の冷たい大地にのように逞しく芯が

    0
    2024年07月03日

    Posted by ブクログ

    連作短編集。
    それぞれの視点から書かれていて、年代も少しずつ変わっているので時代の流れも感じられてリアルだった。
    たとえお金に余裕がなくても、好きな人と一緒に逃避行した順子は1番キラキラして見えた。
    読み終わったあとの余韻がじわじわくる。

    0
    2024年05月16日

    Posted by ブクログ

    「ホテルローヤル」と同じ連作短編集ということで期待。6編どれも良かった。自分が善い人になった気がする一瞬があっただけでも読んだ甲斐がありました。

    0
    2023年09月29日

    Posted by ブクログ


    女性作家による、女性を主人公にしたオムニバス形式の小説です。各章の主人公は、仕事、パートナー、親から継いだ店、ダメ母性分など、何かを抱え、もがきながらも幸せを見つけようとします。きっかけになるのは順子という女性の過酷ながらも真っ直ぐな生き方。最終話の主人公は順子に問います、幸せなのかと。この会話に

    0
    2023年03月05日

    Posted by ブクログ

    何が幸せかは、
    自分自身で決めるものなんだなと思った。

    出来事だけに目を向けると
    幸せとは言い難い人生をだけれど、
    無理にプラス思考になろうとせず
    純粋に今を楽しみ生きている順子だからこそ
    みんなの忘れられない人になっているのだろうと思う。

    0
    2022年10月22日

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