小説 - 怖い作品一覧

  • 角の生えた帽子
    3.5
    何度も同じような夢を見る。それはさまざまな女をいたぶり殺すことでエクスタシーを覚えるという夢だ。その夢はまるで自分が手を下したかのような錯覚に陥るほど、リアルなのだ。ある日、自分が見た夢と同じ殺人事件が起こっていると知る。犯人逮捕のニュースには、自分と同じ顔をした違う名前の男が映っていた―ー。運命の残酷さに翻弄される悲劇を描いた「悪魔の帽子」ほか、植物に取りつかれた男を描いた「花うつけ」、主人公が犬嫌いになった理由があかされる衝撃のラスト「犬嫌い」、著者の出身地である松山が舞台の正統派ゴーストストーリーの「城山界隈奇譚」などの他、文庫化にあたり雑誌掲載原稿を2篇、文庫版書下ろしも収録した充実の十二篇。登場人物たちの心の昏闇や地獄は、自分の中にもあると気付いたとき、すでに著者の術中にはまっている。一度読み始めたら、止められない語り口、一気読み必須の正統派怪談。
  • 文庫版 厭な小説
    3.8
    厭なのに、ページを捲らずにはいられない―― 「厭で厭で厭で堪らなくって、それでみんな逃げ出したんだ。会社から、人生から、日常から、人間から――」 職場と家庭の人間関係に苦悩する私の家に現れた、巨大な顔に山羊のような瞳を持つ子供らしきもの。 永遠の幸福をくれるというホテルで、安全な殺人を行うこととなったホームレスの男。 何故か僕が厭だと思うことだけを繰り返す、異常な彼女――。 あなたに擦り寄る戦慄と驚愕。世にも奇怪な、7つの物語。 解説・平山夢明 「京極夏彦が都会と現代を部品にして組み立てた妖怪譚なのではないか」
  • リベンジ
    3.7
    十二発の銃弾を雨宮リカに撃ち込んだ事件から約二年――懲戒免職になった元刑事の青木孝子は浮気調査専門の興信所に勤めていた。リカの復讐に怯える日々を過ごすなか、リカらしき女の目撃情報が届く。事件に決着をつけるため京都へ向かった孝子は、リカの異常な逃亡生活の足取りを摑むが......。憎悪に塗まみれた二人が再び対峙する、シリーズ第八弾。
  • こどもの頃のこわい話 きみのわるい話
    3.8
    記憶の底にこびりつく、忘れたほうがいい「何か」 追憶の怪異体験45篇 幼少期に目撃した奇妙な光景、いま思い出してもぞっとする体験。 それぞれが己の胸にあれは何かの勘違いか夢であったと封印してきた記憶を静かに呼び覚まし、丹念に聴き集めた怪異取材録。 公園から聞こえる太鼓の音。そこには見えない猿をつれた猿面の男がいて…「猿なし猿まわし」 友人家族と行った異形の集う焼肉屋。そこで食べた定番メニューにないものとは…「焼肉ハナ」 新興宗教に入信していると噂の同級生の家。そこでは信者たちがスイカのようなものを撫でながら唱え言を…「くびぞろえ」 小学校の学級文庫にあった不気味な挿絵付きの児童書。誰もがそんな本はなかったと言うのだが…「首のない女の子の話」 両親以外の男女と暮らしていた謎の記憶。そこで繰り返される不気味な儀式とは…「家族こっくりさん」 祖父母の家に泊まった夜。仏間の明かりに誘われ中を覗くと、そこには異形と男女二人の淫靡な光景が…「餓鬼ねぶり」 母の化粧台の引き出しから出てきた烏帽子姿の男。家のトイレから繋がる異界の先に見たもの…「おばけの世界」 母が亡くなって以来、部屋に閉じ籠もるようになった父。部屋には母と娘二人を模したマネキンがいて…「人形地獄」 他、追憶の45話収録。 猿面の人物は相変わらず、タタタン、タタタン、と同じリズムで太鼓を叩き続けている。 よく見れば、ジャングルジムの下のほうに犬用のリードみたいなものが結びつけてあり、その先にはこれもまた真っ赤な革製の首輪がつながっていた。 猿なし猿まわし。 そんな言葉を当時の康介さんが思い浮かべたかどうかは定かでないが、気味が悪いと感じたのは事実だ。 おまけに、その太鼓の音を聞いていると、不思議と不安な気持ちになってくる。 心拍数が増え、腋の下から汗がにじむ。 腰から下の力が抜けて、体温が奪われていくようだ。 「……あれ、ちょっとダメなやつかも。もう行こうぜ」 ――「猿なし猿まわし」より
  • ねじの回転
    3.8
    両親を亡くし、英国エセックスの伯父の屋敷に身を寄せる美しい兄妹。奇妙な条件のもと、その家庭教師として雇われた「わたし」は、邪悪な亡霊を目撃する。子供たちを守るべく勇気を振り絞ってその正体を探ろうとするが――登場人物の複雑な心理描写、巧緻きわまる構造から紡ぎ出される戦慄の物語。ラストの怖さに息を呑む、文学史上もっとも恐ろしい小説、新訳で登場。
  • 怪談小説という名の小説怪談(新潮文庫)
    3.9
    “小説”ならではの企みに満ちた“怪談”全7編。深夜、疾走する車内を戦慄させた「高速怪談」、呪われた大ヒットホラー映画「苦々陀の仮面」、禁忌を犯してしまった夫婦と「こうとげい」、正体不明の殺戮犯「うらみせんせい」、作者不明の恐怖譚「涸れ井戸の声」他。謎めいた語りが恐怖と驚愕を生み、奇妙で不穏な空気と意外な結末に嫌な汗が滲みだす。著者真髄の大どんでん返し恐怖短編集!(解説・大森望)
  • さかさま少女のためのピアノソナタ
    4.3
    痺れる余韻。 ピアノの調べは戦慄のはじまりだった……。 ミステリの面白さが詰まった5つの物語。 大ヒット作『私たちが星座を盗んだ理由』の驚愕、再び! 古書店にあった「絶対に弾いてはならない!」と記された謎の楽譜。その旋律をピアノで奏でた高校生を襲う戦慄の出来事とは。TVドラマ化された表題作をはじめ、世にも奇妙な5つの物語を収録。美しくも切ない世界が一瞬にして変わる結末、心ざわつく余韻。これぞミステリの醍醐味。〈『千年図書館』を改題〉 【あなたの予想を超えるどんでん返し! 5つの短編ミステリ】 死後の世界と禁忌の谷に心を囚われた少女の物語 「見返り谷から呼ぶ声」 村で凶兆があるたび若者が捧げられる図書館の秘密「千年図書館」 地球侵略中の異星人に遭遇した大学生の奇妙な日々「今夜の月はしましま模様?」 巨大で奇怪な墓を村のあちこちに建てる男爵の謎 「終末硝子(ストームグラス)」 呪われた曲を奏でた傷心の高校生におこる不可思議「さかさま少女のためのピアノソナタ」
  • 謎の毒親(新潮文庫)
    4.2
    命の危険はなかった。けれどいちばん恐ろしい場所は〈我が家〉でした――。母の一周忌があった週末、光世は数十年ぶりに文容堂書店を訪れた。大学時代に通ったその書店には、当時と同じ店番の男性が。帰宅後、光世は店にいつも貼られていた「城北新報」宛に手紙を書く。幼い頃から繰り返された、両親の理解不能な罵倒、無視、接触について――。親という難題を抱える全ての人へ贈る相談小説。
  • 鴉

    3.7
    弟・襾鈴(あべる)の失踪と死の謎を追って地図にない異郷の村に潜入した兄・珂允(かいん)。襲いかかる鴉の大群。四つの祭りと薪能。蔵の奥の人形。錬金術。嫉妬と憎悪と偽善。五行思想。足跡なき連続殺害現場。盲点衝く大トリック。支配者・大鏡の正体。再び襲う鴉。そしてメルカトル鮎が導く逆転と驚愕の大結末。一九九七年のNo.1ミステリに輝く神話的最高傑作。
  • 恐怖の構造
    3.9
    サーカスのピエロを、たまらなく恐ろしく感じる症状を「クラウンフォビア」という。また本来なら愛玩される対象であるはずの市松人形やフランス人形は、怪談やホラー映画のモチーフとして数多く登場する。なぜ人間は、“人間の形をした人間ではないモノ"を恐れるのか。また、日本人が「幽霊」を恐れ、アメリカ人が「悪魔」を恐れるのはなぜか。稀代のホラー作家が、「エクソシスト」や「サイコ」など、ホラーの名作を例に取りながら、人間が恐怖や不安を抱き、それに引き込まれていく心理メカニズムについて徹底考察。精神科医の春日武彦氏との対談も特別収録!
  • ふたたび嗤う淑女
    3.7
    この悪女、制御不能!  シリーズ累計12万部突破の大ヒット作、待望の文庫化! 巧みな話術で唆し、餌食となった者の人生を狂わせる――稀代の悪女・蒲生美智留が世間を震撼させた凶悪事件から三年。 「野々宮恭子」と名乗る美貌の投資アドバイザーが現れた。国会議員・柳井耕一郎の資金団体で事務局長を務める藤沢優美は、 恭子の指南を受け、不正運用に手を染めるが……金と欲望にまみれた人々を弄ぶ恭子の目的とは!? どんでん返しの帝王が放つ、戦慄のミステリー!  人気漫画家・松田洋子氏による、文庫版限定「あとがき漫画」も、シリーズ第1作『嗤う淑女』につづけて、ふたたび収録!
  • 秋雨物語
    3.6
    失踪した作家・青山黎明が遺した原稿。それは彼を長年悩ませる謎の転移現象の記録だった。転移に抵抗する青山だったが、更なる悪夢に引きずり込まれていく(「フーグ」)。至高のホラー4編による連作集。
  • 処刑列車
    3.7
    朝のラッシュアワーを過ぎた頃、東海道本線、小田原始発・東京行きの『快速アクティー』が、茅ヶ崎・平塚間の鉄橋で突如停止した。何者かによって乗っ取られたのだ。『この電車は彼らが占拠した』。自らを彼らと名乗る犯人グループは運転手と車掌を射殺し、すべての乗客を一部の車両に閉じこめた。そして、殺戮が始まった──。無差別な悪意が暴走する戦慄のホラー!
  • 緋色の囁き 〈新装改訂版〉
    4.0
    1~3巻902~1,078円 (税込)
    本当の「魔女」誰――? 名門・聖真女学園高校の「開かずの間」で、少女が死んだ。「魔女」という謎の言葉を残して――。 美しくも残酷な連続殺人劇の、それが幕開けとなる。転入生・冴子の心にひそむ「赤い記憶」の秘密。 夜ごとに少女たちを襲う殺人者の正体は?  鮮血と狂気に彩られた「囁き」シリーズ第一弾、待望の新装改訂版。
  • 人間じゃない 〈完全版〉
    3.8
    「あの家のこの部屋は……密室、だったんです」 持ち主が悲惨な死を遂げ、今では廃屋同然の別荘〈星月荘〉。 訪れた四人の若者を襲った凄まじい殺人事件の真相は? 表題作「人間じゃない――B〇四号室の患者――」ほか、 『人形館の殺人』の後日譚「赤いマント」、 『どんどん橋、落ちた』の番外編「洗礼」など、 自作とさまざまにリンクする五編に加えて、 『7人の名探偵』の「仮題・ぬえの密室」を完全収録。
  • 誘拐遊戯
    3.9
    戦慄し、驚愕する?? 極限のサスペンス×ミステリー! 愛する人を救えるのか?? 東京・白金で暮らす女子高生が誘拐された。身代金は5000万円。犯人を名乗るのは、4年前の女子中学生誘拐事件の犯人「ゲームマスター」。交渉役には元警視庁刑事・上原真悟を指名。ゲームマスターのミッションを果たすべく、上原は池袋、豊洲、押上など、東京中を駆け回るが……。衝撃の結末が待つ犯罪サスペンス!(『あなたのための誘拐』改題・改稿)
  • うるはしみにくし あなたのともだち
    4.3
    四ツ角高校三年二組で一番美しく人気もあった羽村更紗が突如自殺した。遺書もなくいじめもなかったが、告別式で家族はかたくなに娘の顔を見せようとしなかった。彼女の死をきっかけに、次々と女生徒が見えない力によって容姿を傷付けられていく。クラスの誰かが“あの力”を行使している――生徒達は疑心暗鬼に陥った。担任の小谷舞香は、この異変の真相を探るうちに地域に伝わる人の見た目を変えるおまじない「ユアフレンド」の存在を知り犯人を捜し出そうとする。戦慄の学園ホラーミステリー!
  • おどろしの森
    3.6
    尼子拓真は新築一軒家を購入し幸せの絶頂だった。だが家の中でお香の匂いや女の笑い声がし出すように。なぜかそれは拓真にしか感じられず、霊能者にも異常ないと言われてしまう。この家に隠された秘密とは。
  • 南極風
    4.2
    ニュージーランドの名峰アスパイアリングで起きた遭難事故が、森尾正樹を奈落の底に突き落とした。登山ガイドの彼は悪天候のなか瀕死のツアー客を救出し一躍英雄となるが、突如、保険金殺人の容疑で逮捕されたのだ。冤罪を主張するも検察の取り調べはあまりに作為的で――眺望絶佳な山の表情と圧巻の雪山行、そして決して諦めない男の法廷対決を描く愛と奇跡の感動作。
  • トンネル
    3.8
    瞳を閉じてはいけない。女子高生がマッチ棒を目にはめ、瞳をこじ開けたまま自殺。新幹線では会社員が吠え、ジェットコースターから男が飛び出し、高速のトンネルでは大惨事が発生! 日本中で奇妙な事件が巻き起こる中、渋谷の映画館で374人が突然姿を消した。政府から依頼を受けた特命調査チームが見いだしたのは、科学の常識を根底からくつがえす特異な現象!『ボイス』の吉村達也が描く恐怖の無限トンネルから、あなたは無事に抜け出せるか?
  • 真夜中のマリオネット
    3.9
    殺した後、一晩かけて遺体をバラバラにする殺人鬼――通称「真夜中の解体魔」。婚約者を殺された救急医の秋穂は、深い悲しみを抱えながらもなんとか職場に復帰をした。そこに運ばれてきたのは、交通事故で重傷を負った美少年・涼介。無事、命を救って手術室を出た秋穂に刑事が告げた。「彼は『真夜中の解体魔』だ」。復讐しようとする秋穂に、涼介は涙ながらに無実を訴え証拠を見せた。秋穂は、ためらいながらも涼介と真犯人を探すことになるが……。涼介は真犯人に操られた哀れな人形(マリオネット)なのか、それとも周囲を操る冷酷な人形遣いなのか。知念実希人が贈る、究極のクライムサスペンス!
  • 天使と悪魔のシネマ
    4.0
    「うまいことを言ってるが、君は悪魔なんだろう?」結婚を控えた地下鉄の運転士、酔って駅のホームに立つDV男、仕事と恋人を失ったフリーター……。岐路に立つ彼らのもとにやって来るのは天使か、悪魔か? 見知らぬ隣人たちの人生が闇の奥で接近し、思いがけぬ物語へと織りなされていく――。容赦ない運命と温もりが同居する、ちょっと怖い物語。運命の裏事情、教えます!
  • 拝み屋の遠国怪奇稿 招かれざる伝承の村
    4.0
    【戦後昭和、拝み屋兼記者&心霊写真を撮ってしまうカメラマンのコンビが”因習村”の真相を探る、怪奇ミステリ―!】 戦後昭和、新人カメラマンの瑛吉は、いわゆる心霊写真のようなものしか撮れなくなってしまい困り果てていた。まともな写真が撮れず仕事も失っていたある日、胡散臭いオカルト雑誌から声が掛かる。 「月刊奇怪倶楽部」は怪しげな因習・風俗など何でも載せる下世話な雑誌で、目玉は国内の秘境をおどろおどろしく紹介する連載記事「本邦魔境紀行」。世界の秘境ブームに便乗した企画だが、取材費がないので場所を国内に絞り、曰くつきのスポットや儀式について書かれている。担当のライターは飛鳥という大学生のアルバイト記者だった。 飛鳥は瑛吉と近い年代の人当たりのいい青年であるが、実は拝み屋だという。瑛吉は不安に駆られながらも、日本全国の辺境で行われる奇祭や儀式に取材に行くことに――!?
  • あそこの席
    3.4
    1巻658円 (税込)
    転入生の瀬戸加奈は、クラス全員の冷たい視線を感じた。加奈が座ったのは“呪いの席”だったのだ。かつて、その席にいた生徒たちは、自殺したり、ノイローゼになったという。やがて始まった無言電話と、毎日送りつけられる不気味な写真。さらに、被害は加奈の妹にまで及んだ。激しさを増す嫌がらせの果てに、加奈が辿り着いた狂気の犯人とは。
  • デルタの悲劇
    3.7
    人気のない池で10歳の少年の溺死体が発見された。10年後、犯行を疑われた幼馴染み3人組の前に謎の男が現れ自白を迫った。男の登場によって彼らの日常は狂い始める。事件に隠された驚天動地の真実とは?
  • 南方署強行犯係 黄泉路の犬 〈新装版〉
    4.0
    「ビストロ・パ・マル」シリーズ 『ホテルピーベリー』 大注目著者が挑んだ初の警察小説シリーズ! 新装版第二弾! アニマルホーダー (劣悪多頭飼育者) × 殺人事件!? 異色の刑事バディが 「愛犬誘拐事件」の謎に挑む 東中島で強盗傷害事件が発生。 家にいた姉妹は刃物をつきつけられ、 現金二万円、愛犬のチワワも奪われたという。 南方署に配属されて三ヶ月。 新米刑事の會川圭司は、 変わり者の先輩女性刑事、 黒岩とともに事件を追うことになった。 捜査を進めるうちに見えてきた 動物虐待の実態。 さらには、ある女性の死体を 発見することになり――。 異色刑事バディの活躍を描く 警察小説シリーズ、第二弾!
  • 怪談のテープ起こし
    3.8
    自殺する間際にメッセージを録音して残す人がいる。それを集めて記事にしないか? 編集者時代の三津田に企画を提案したライターが突然失踪。後日、三津田の元に届いた1本のテープには何が。カセットやMDに録音された体験談に材を取った6つの怪異譚と、それらを連載し本になるまでの、担当編集者との裏話的なエピソードから成る作品集。この物語を読むあなたは恐怖を「体感」することになる。
  • 送り火
    3.3
    第159回芥川賞受賞作。単行本未収録の2篇を加えて、待望の文庫化。 春休み、東京から東北の山間の町に引っ越した、中学3年生の少年・歩。 通うことになった中学校は、クラスの人数も少なく、翌年には統合される予定。クラスの中心で花札を使い物事を決める晃、いつも負けてみんなに飲み物を買ってくる稔。転校を繰り返してきた歩は、この小さな集団に自分はなじんでいる、と信じていた。 夏休み、歩は晃から、河へ火を流す地元の習わしに誘われる。しかし、約束の場所にいたのは数人のクラスメートと、見知らぬ作業着の男だった――。少年たちは、暴力の果てに何を見たのか――。 「圧倒的な文章力がある」「完成度の高い作品」と高く評価された芥川賞受賞作。 「あなたのなかの忘れた海」(「群像」2016年8月号)、「湯治」(「文學界」2020年6月号)の、2篇を文庫化にあたり収録。 ※この電子書籍は2018年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 火の粉
    4.2
    累計55万部突破のミステリー。「私は殺人鬼を解き放ってしまったのか?」元裁判官・梶間勲の隣家に、二年前に無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い……。武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴む。しかし梶間家の周辺で次々と不可解な事件が起こり……。最後まで読者の予想を裏切り続ける驚愕の犯罪小説!
  • 北縁怪談 札幌編
    3.5
    夜の街から心霊スポットまで! 札幌のプロ怪談師・匠平が蒐集した地元のリアルガチ実話! 「明治の初めくらいまで、札幌にも処刑場があったって言われているの」 このホテルの場所はもともと――「すすきのホテルR」より 北海道発! メディアで大人気のプロ怪談師・匠平が、札幌の恐怖譚を纏めた実話怪談本! ◎廃墟でヤンキーを襲う恐ろしい怪異…「厚別区の団地」 ◎夜の学校に出没する日本兵の噂と真実…「札幌D高等学校」・YouTube撮影用に借りた部屋で今も起きている怪奇現象…「事故物件スタジオ Nマンション」 ◎最恐心霊スポット・支笏湖で体験したリアル異界譚…「迷子」 ◎現役北大生が語るキャンパス内で本当にあった恐怖…「北海道大学」 ◎執筆中にリアルタイムで起きた著者自身の実体験…「邪魔をするな。」 ――など札幌界隈の怖い話26話収録! 大都会・札幌は最恐魔界都市!?
  • 猫に蹂躙されたい人に贈る25のショートホラー
    3.5
    ※猫が怖い思いをする作品は、一つもございません! 猫×ホラーの書き下ろしショートショート集! 愛猫の死後、起きるようになった不思議なこととは(三津田信三「白猫と黒猫」)。 彼女の家の中に、まさか元カノの飼い猫が?(岡崎琢磨「瞳孔」) 社畜の私が、飼い猫と入れ替わった!?(上條一輝「かわりばんこ」) その女は猫を飼っていた“はず”だった(澤村伊智「りこしゃん」)。 祖母の頼みを聞いた私に、その猫はひどく怒って……(神永学「猫の箱」)。 猫の可愛さと怪異の恐怖にひれ伏す、猫×ホラー25作品!! ●執筆陣 岩井志麻子、岡崎琢磨、小田雅久仁、尾八原ジュージ、伽古屋圭市、柏てん、上條一輝、神永学、北原尚彦、貴戸湊太、久真瀬敏也、香坂鮪、佐藤青南、澤村伊智、斜線堂有紀、高里椎奈、高野結史、高橋由太、土屋うさぎ、塔山郁、猫森夏希、林由美子、松下龍之介、三日市零、三津田信三
  • 雨に消えた向日葵
    4.1
    埼玉で小五女子が失踪。県警の奈良も捜査に入る。錯綜する証言、意外な場所で出た私物、男に目を付けられていた――情報は集まるも少女は見つからない。捜査本部が縮小されるが、奈良は捜し続ける。彼を駆り立てるのは、かつて見知らぬ男に陵辱され、今も心に傷を負う妹の存在だった。奈良の執念は少女発見に繫がるのか。警察小説の新旗手、最高傑作。
  • 隻眼の少女
    3.6
    山深き寒村で、大学生の種田静馬は、少女の首切り事件に巻き込まれる。犯人の罠により殺人犯と疑われた静馬を見事な推理で救った、隻眼(せきがん)の少女探偵・御陵みかげ。静馬は助手見習いとして、みかげとともに事件の謎に挑む。みかげは父を失いながらも難事件を解決するが、18年後に同じ村で再び惨劇が……。本格ミステリ界のグラディエーターが放つ、超絶の問題作登場! 日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した、超絶ミステリの決定版!
  • リボーン
    3.7
    いくつもの死体を残し、娘と思しき少女と逃走した雨宮リカを、警視庁は改めて複数の殺人容疑で指名手配した。が、それを嘲笑うかのように女子学生の拉致誘拐事件が連続発生する。KPDC興信所の柏原と警視庁の戸田は一連のリカ事件に終止符を打つべく、小野萌香とその祖母の宇都子に協力を求めるが。「リカ・クロニクル」ついに怒濤の完結!
  • ここにひとつの□がある
    3.3
    フリマアプリで、「カシル様専用」として箱を出品すると、必ず落札される――。ある学校で流行っていたちょっとしたお小遣い稼ぎ。しかし、これにはある決まりがあった。カシル様への箱には、中に何も入れてはならない。中にうっかりメッセージカードを入れてしまった男子生徒の運命とは。(「カシル様専用」) 「すべてのことばをみつけてつなげよう!」 何の変哲もないクロスワードパズル。あなたはそれを解いていたはずだった。普通のパズルとは違うと気づいた瞬間には、もう元には戻れない。(「穴埋め作業」) 中に閉じ込められているものは何か。新進気鋭のホラー作家が描く、恐怖の連作短編集!
  • 三毛猫ホームズの懸賞金
    3.4
    会社員の男がバスの中で刺されて殺される。男は死の直前に「俺は狙われている」と言い残していた。一方、かつて一曲ヒットしたものの、今は売れていない歌手・百瀬太朗が出演するパーティで人気歌手の辻村涼が毒殺される。百瀬のマネージャー・立木ルミ子の元には「百瀬が歌に手を抜いたら殺す」という脅迫メールが届いていた。一見、関係がなさそうな二つの事件を結ぶものとは? 国民的大人気シリーズ第54弾!
  • 黒い樹海 新装版
    4.0
    新聞社の文化部で各界の著名人たちと交流し、活躍していた姉信子に憧れていた妹の笠原祥子。楽しみにしていた東北旅行に出発した信子だが、行き先の仙台ではなく浜松で踏切事故に巻き込まれ亡くなったという、衝撃の知らせを祥子は受ける。確かに遺されたトランクは姉のもの。だが仕事の手帳がなくなっていた。二人きりの姉妹で、姉は今まで祥子に嘘はつかなかった。誰か同行者がいて、社会的立場上、事故現場から姉を見捨てて逃げ出したのではないか。運よく姉と同じ職場に勤務することになった祥子は、姉の仕事相手のクセの強い著名人たちに、疑いの目を向けていく。そんな中、先輩社員の野口知枝が多摩川川畔で何者かに殺された。この事件を機に社会部の青年記者吉井の協力も得て、姉の死の真相を追いかける祥子だが、手がかりとなる関係者が次々に不審死を遂げる。祥子の見立ては正しいのか? そして姉の死の驚くべき真相とは?  巨匠松本清張の正統派ミステリー、読みやすい新装版に!
  • 女學生奇譚
    3.7
    この本を読んではいけない―― 奇妙な警告文の挟まれた古書が オカルト雑誌の編集部に持ち込まれた。 古書の持ち主だった兄が数カ月前に失踪し、 現在も行方不明だと竹里あやめは訴える。 フリーライターの八坂駿が その本を少しずつ読み始めると、 周囲で不気味な出来事が続く。 いたずら? 狂言? それとも……。 八坂はペアを組むカメラマンの篠宮、 依頼人のあやめとともに、古書の謎を追う。 大好評「法医昆虫学捜査官」シリーズの 著者による新機軸ミステリー!
  • 懐かしい家 小池真理子怪奇幻想傑作選1
    3.8
    夫との別居を機に、幼いころから慣れ親しんだ実家へひとり移り住んだわたし。すでに他界している両親や猫との思い出を慈いつくしみながら暮らしていたある日の夜、やわらかな温もりの気配を感じる。そしてわたしの前に現れたのは…(「懐かしい家」より)。生者と死者、現実と幻想の間で繰り広げられる世界を描く7つの短編に、表題の新作短編を加えた全8編を収録。妖しくも切なく美しい、珠玉の作品集・第1弾。
  • 鸚鵡楼の惨劇
    3.7
    “イヤミスの女王”の最も危険なサスペンス。  1962年、西新宿。十二社の花街に建つ洋館「鸚鵡楼」で惨殺事件が発生する。しかし、その記録は闇の中に葬られた。  時は流れて、バブル全盛の1991年。鸚鵡楼の跡地に建った超高級マンション「ベルヴェデーレ・パロット」でセレブライフを送る人気エッセイストの蜂塚沙保里は、強い恐怖にとらわれていた。「私は将来、息子に殺される」――それは、沙保里の人生唯一の“汚点”とも言える男の呪縛だった。  そして嵐の夜、セレブママたちが集うチャリティ・バザーの最中に、第二の惨劇が幕を開ける。  2013年まで半世紀にわたり、因縁の地で繰り返し起きる忌まわしき事件。その全貌が明らかになる時、かつてない驚愕と戦慄に襲われる!!   大ベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』をはじめ、“イヤミスの女王”として女性を中心に熱狂的な支持を受ける著者が放った、最も危険なミステリー。
  • 三幕の殺意
    3.3
    その山小屋は尾瀬の名峰、燧ヶ岳が目の前にそびえ立つ尾瀬沼の湖畔にあった。昭和四十年――東京オリンピックが開催された翌年の、厳しい雪の訪れをひかえた十二月初旬。吹雪の晩、山小屋の離れに住む日田原聖太が頭を殴打されて殺された。山小屋にはそれぞれトラブルから、日田原に殺意を抱く複数の男女が宿泊していた。犯人は一体誰なのか。口々に自分のアリバイを主張する宿泊者たち。容疑者の一人でもある、刑事の津村武彦を中心に各々のアリバイを検証してゆく。最後の三行に潜む衝撃とは! 叙述トリックの名手として活躍した著者の遺作。

    試し読み

    フォロー
  • 茨の墓標 警視庁文書捜査官
    3.6
    都内で土中から見つかった身元不明の男性の変死体。その傍らには不気味な四行詩が残されていた。理沙たち文書解読班は男性の身元と詩の示唆する内容を捜査し始めるが、続々と猟奇遺体と詩が見つかり……。
  • 愚者の檻 警視庁文書捜査官
    3.6
    顔を新聞紙で包まれ口に印刷用活字を押し込まれた遺体が発見された。被害者の自宅からは謎の暗号文も見つかり、理沙たちは文書捜査を始める。一方の矢代は岩下管理官に殺人班への異動を持ち掛けられ……!?
  • 実話怪談 虚ろ坂
    5.0
    鉄塔を這い登る生首 三人連続で店長が首を吊るコンビニ 写る人が次々死んでいく家族写真 上るも地獄、下るも地獄。 薄ら寒さがとまらない恐怖譚獄! 薄ら寒い恐怖譚! ・幼い頃、庭の物置小屋を異常に恐れていた弟。 だが三十年後、弟は全く別の記憶を語り出す…「入れ替え坊主」 ・鉄塔を蝸牛のように這い登る生首。 ある日、首が飛び立つ瞬間を目撃した男は恐ろしい事実を知る…「屋根首」 ・一年で店長が三人連続で首を吊ったコンビニ。 原因は土地の祟りかそれとも…「コンビニ」 ・女子生徒の飛び降り自殺があった廃校で肝試しの女性が行方不明になった怪談を聞かせると、 俄かに夫の様子がおかしくなって…「オニハラレイカさん」 ・二段ベッドを拾ってきて以来大学に来なくなった友人。 上の段に何かがいると言うのだが…「二段ベッド」 ほか、薄気味の悪い奇怪な怪異譚ばかりを32話収録。怪の虜囚ふたりが紡ぐ出口のない恐怖!
  • ホーンテッド・キャンパス だんだんおうちが遠くなる
    4.2
    今年も残すところあと数日。世間は完全に正月ムードの中、雪越大学三年生の八神森司は、アパートの自室でとぐろを巻き、孤独な年越しを決めていた。例のクリスマスイブから数日たち、その騒動でなくしてしまったネクタイをこよみと買いに行く約束をしていたのだが、大雪の心配があった。こんな日は家にずっといたい――と思っていたその時、雪大オカ研のメンバーから召集のLINEが入った。今回の依頼主は、かつてタレント占い師として名をはせていた如月妃映こと蒔苗紀枝だった。その奇怪な相談内容は、「自宅でいつも、自分が死んでいる――」というものだった。大雪の降る中、オカ研メンバーの推理が冴えるシリーズ19弾。
  • ファミリーランド【電子特典付き】
    4.0
    スマートデバイスを駆使して遠方から家族に干渉してくる姑と水面下で繰り広げられる嫁姑バトルの行方。金髪碧眼のデザイナーズチャイルドが「普通」とされる世界での子どもの幸せのかたち。次世代型婚活サイトでビジネス婚をしたカップルが陥った罠とその末路。自立型看護ロボットによって育児の負担が減った一方で、隔たれる母と娘の関係。技術革新によって生み出された、介護における新たな格差。対面しない葬式が一般的な世界で、二十世紀型の葬儀を希望する死者の本当の願いとは。ホラーとミステリ、ジャンルを超えて活躍する澤村伊智がテクノロジー×家族をテーマに描いた、新感覚の家族小説。 電子特典として、書き下ろしメッセージ付き。
  • 出獄記
    4.5
    1巻2,090円 (税込)
    刑務所で起きていることを、ほとんどの日本人は知らない――。 新潮ドキュメント賞受賞『獄窓記』の著者が20余年にわたり見つめ続けた日本の刑務所。社会の映し鏡である刑務所は時代と共に変化していく。死刑囚を収容する東京拘置所と名古屋拘置所、受刑者の3人に1人が無期囚という熊本刑務所、障害者や高齢受刑者が増え続ける和歌山刑務所、60カ国以上の外国人受刑者がいる府中刑務所、未成年者が服役する川越少年刑務所……。受刑者、刑務官、福祉関係者など様々な視点をつないで描く刑務所の物語。
  • 不連続の世界
    3.8
    妻と別居中の多聞を、三人の友人が「夜行列車で怪談をやりながら、さぬきうどんを食べに行く旅」に誘う。車中、多聞の携帯に何度も無言電話が……。友人は言った。「俺さ、おまえの奥さん、もうこの世にいないと思う。おまえが殺したから」(「夜明けのガスパール」)――他四篇、『月の裏側』の塚崎多聞、再登場。恩田陸のトラベル・ミステリー!
  • 嗤う淑女
    4.0
    徹夜確実! 女神なのか、悪魔なのか――最恐悪女度no.1小説。中学時代、いじめと病に絶望した野々宮恭子は従姉妹の蒲生美智留に命を救われた。美貌と明晰な頭脳を持つ彼女へ強烈な憧れを抱いてしまう恭子だが、それが地獄の始まりだった――。名誉、金、性的衝動…絶世の美女に成長した美智留は老若男女の欲望を残酷に操り、運命を次々に狂わせる。連続する悲劇の先に待つものは? 史上最恐の悪女ミステリー。漫画家・松田洋子氏による文庫版限定「あとがき漫画」収録!
  • 意地悪な食卓
    3.3
    老人介護施設で働く純子は、一生忘れたくても忘れられない女性の担当になった。かつて自分の担任で、給食を無理に自分の口に押し込んだ女の――(「給食」)。「食」と「女」がテーマの傑作ホラー短編集!
  • ブルーマーダー
    4.1
    池袋の繁華街。雑居ビルの空き室で、全身20カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。さらに半グレ集団のOBと不良中国人が同じ手口で殺害される。池袋署の刑事・姫川玲子は、裏社会を恐怖で支配する怪物の存在に気づく――。圧倒的な戦闘力で夜の街を震撼させる連続殺人鬼の正体とその目的とは? 超弩級のスリルと興奮! 大ヒットシリーズ第6弾。
  • 間宵の母
    3.9
    小学三年生の詩穂と紗江子は親友同士だったが、紗江子の母の再婚相手である義父と詩穂の母が失踪、駆け落ちと見られていた。その日から、紗江子の母の精神状態は普通ではなくなる。詩穂も父親からDVを受けるようになり、児童養護施設に入れられてしまう。その後、二人は地獄のような人生を送ることになるのだが、実は驚くべき真実が隠されていた。得体の知れない恐怖が襲う、著者最恐のホラー・ミステリー!
  • わざと忌み家を建てて棲む
    4.0
    「幽霊屋敷って一軒だけで充分に怖いですよね。それが複数ある場合は、どうなんでしょう」 知り合いの編集者・三間坂が作家・三津田の元に持ち込んだのは、曰くある物件を継ぎ接ぎした最凶の忌み家、そしてそこに棲んだ者達の記録。誰が、何の目的でこの「烏合邸」を作ったのか? 怖すぎると話題になった三津田信三の「幽霊屋敷」怪談、再び! 〈解説〉松原タニシ
  • シンプル・プラン
    3.8
    平凡な生活は破壊され、しだいに混沌と恐怖の深みにはまり込んでいく。 ある雪の日の夕方、借金を苦にして自殺した両親の墓参りに向かうため、ハンク・ミッチェルは兄とその友人とともに町はずれの道を車で走っていた。途中ひょんなことから、彼らは小型飛行機の残骸とパイロットの死体に出くわす。そこには、440万ドルの現金が詰まった袋が隠されていた。 何も危険がなく誰にも害が及ばないことを自らに納得させ、3人はその金を保管し、いずれ自分たちで分けるためのごくシンプルな計画をたてた。だがその時から、ハンクの悪夢ははじまっていたのだった。
  • 月の裏側
    3.9
    九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも? 事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは〈人間もどき〉の存在に気づく……。
  • 地下怪談 慟哭
    5.0
    「あの部屋、一人死んでるらしいよ」 引っ越し先に選んだのは、最凶の事故物件だった…「四階の部屋」より 大人気怪談DJが、日常の影、恐怖体験の深部を暴く、地下〈アンダーグラウンド〉怪談第2弾! DJとして活動する傍ら怪異を追究する怪談蒐集家・響洋平が綴る地下〈アンダーグラウンド〉怪談第2弾! ●暗い夜道をひとり走行中に悍ましい怪に遭遇する恐怖…「峠道」 ●不気味な老婆に憑かれた少女の除霊を試みるも奇妙な因縁が明らかに…「読経」 ●廃墟を改装したドイツのクラブ、恐ろしい異形が巣食うその場所には陰惨な歴史が蓄積していた…「ベルリンの幻影」 ●何故かこの話だけ上手く語れない――著者本人がそう記す本気で障る禁忌の怪談…「夜の慟哭」 ――等、22篇を収録。 地下深くから響く断末魔の叫び声があなたにも聞こえるか……
  • 痺れる
    3.9
    12年前、敬愛していた姑が失踪した。その日、何があったのか。老年を迎えつつある女性が、心の奥底にしまい続けてきた瞑い秘密を独白する「林檎曼荼羅」。別荘地で1人暮らす中年女性の家に、ある日迷い込んできた、息子のような歳の青年。彼女の心の中で次第に育ってゆく不穏な衝動を描く「ヤモリ」。いつまでも心に取り憑いて離れない、悪夢のような9編を収録。

    試し読み

    フォロー
  • 風神館の殺人
    3.6
    高原の保養施設「風神館」に集まった十人の男女。彼らの目的は、自分たちを不幸に陥れた企業の幹部三名に、死を以って償わせること。計画どおり一人目を殺害したあとに、彼らが目にしたのは、仲間の一人の変わり果てた姿だった。誰かが裏切ったのか!? 仲間の死を警察に通報すれば、復讐計画が頓挫してしまう。外部との連絡が遮断された館で、皆が疑心暗鬼にかられる中、さらに仲間が殺されて……。猜疑と信頼が交錯する密室ミステリの秀作。『崖の上で踊る』を改題。
  • 出雲怪談
    4.0
    神々が住まい妖怪蠢く山陰 島根・鳥取の実話怪談集! 「どこかにきっとコトリバコはある…」 山中の古民家から禁忌の呪物が… (「箱」(西浦和也))より 神々の地・出雲や妖怪の町・境港、小泉八雲『怪談』の故郷・松江など、異界の香り漂う山陰の怪奇譚を綴る島根県・鳥取県の実話怪談集! 溜め池の祠に隠された恐ろしい秘密「水神様」、 怪音と共に現れたおぞましい妖怪「侵入者」 、観光地で身に起きた著者自身の恐怖体験「隠岐の声」、 鬼太郎メロディーロードで耳にした本物の妖の声「みんなで歌おう」、 弓浜合戦の跡地を今も彷徨う死霊の怨念「とどめだ!」、 古民家の天井裏から見つけたのは悪名高き呪物コトリバコ!?「箱」 ――など往日の話から今も起きている実録恐怖譚まで多数収録!
  • 湘南人肉医
    4.1
    湘南で整形外科医として働く小鳥田優児は、神の手と噂されるほどの名医だった。数々の難手術を成功させ、多くの女性を見違えるほどの美人に変貌させていた。しかし、彼は小さな頃から人肉に対して憧れを持っていた。そして、ある日、手術で吸引した女性の臀部の脂肪を食べてしまう。それは麻酔が施されていたため、苦かったが、人の肉を食べるという禁を破ったことに対して、優児は強いエクスタシーを感じた……。
  • 傾国 公安捜査
    -
    1~3巻737円 (税込)
    神奈川県警公安の螢橋正嗣は、警察庁警備局長の田中一郎の指示で、特捜班の一人として動いていた。公安事案の闇を暴いてきた螢橋は、巨大な警察利権と警察の正義の狭間で、田中の指示を完遂することだけを決意した。そのさなか、殺人の捜査で動いていた捜査一課の鹿取信介と一年半ぶりの再会を果たす。二人は、公安事案、殺人事案、それぞれの立場から真の敵に立ち向かっていく。書き下ろしで贈る、ファン待望の「公安捜査」シリーズ、ここに復活!
  • 人間に向いてない
    3.7
    「今年(2018年)読んだ本の中で、私のベスト3に入る1冊!」――宮部みゆき(単行本帯コメントより) 話題騒然のメフィスト賞受賞作。読者から届いた熱い、熱い声。続々重版出来。 子供を殺す前に。親に殺される前に。 すべての「向いてない人」に捧ぐ、禁断のオゾミス、または落涙の家族サスペンス! 一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる奇病「異形性変異症候群」。 この世にも奇妙な病が蔓延する日本で、家族は。 ある日、美晴の息子の部屋を、気味の悪いクリーチャーが徘徊していた。 ――冗談でしょう。まさか、うちのユウくんも・・・!!?? そこから平凡な家族の、壮絶な戦いが幕を開ける。
  • サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻
    値引きあり
    3.8
    1~8巻499~508円 (税込)
    『このミステリーがすごい!』大賞作家の作品!!相手の習慣やしぐさ、行動パターンから嘘を見破る行動心理を専門にした女性刑事・楯岡絵麻が鮮やかに事件を解決する、連作短編集です。焼死体が見つかり、被疑者として浮かび上がった被害者の幼馴染がついた嘘を暴く「近くて遠いディスタンス」。人気俳優の夫を殺害したとして自首してきた有名女優の真実を暴く「名優は誰だ」。絵麻の同僚の刑事が殺人事件の犯人として疑われる「綺麗な薔薇は棘だらけ」など、全五話。
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選
    4.0
    乙一&山白朝子の初期~現在までの怖い作品ばかりを厳選収録した怪奇ホラーコクション企画。「夏と花火と私の死体」でデビューした乙一は、デビューから「死」を描いてきた。山白朝子は、怪談雑誌「幽」 の創刊時、デビューした怪談作家。今回は、ホラーを描き続ける作家二人の初のホラー文庫企画。ホラー文庫創刊30周年のフィナーレを飾る記念企画。作品のセレクトはホラー評論家&ミステリ評論家の千街晶之さん。本書刊行にあたり表題作となる中編「Wi-Fi幽霊」を書き下ろし。
  • 一行怪談
    3.8
    1~2巻579~599円 (税込)
    穂村弘氏、推薦! たった一行なのに、怖い。想像力が喚起され、不思議な怖さが込み上げてくる怪談を二百近く収録。じわじわと想像力を刺激される、まったく新しい怪談集。 【一行怪談凡例】●題名は入らない。 ●文章に句点は一つ。 ●詩ではなく物語である。 ●物語の中でも怪談に近い。 以上を踏まえた一続きの文章。 ◎内容例 今まさに電車が迫る線路上に、物欲しげな目つきの人々が立っていたので、踏み切りに身を投げるのは止めにした。/寝る時に必ず、洗濯機を回し続けることだけは忘れないよう願いますが、それさえ守ればたいへんお得な物件だと思いますよ。/世界中あらゆる料理を食べても、いまだ思い出の味に辿りつけない彼には、産まれなかった双子の片割れがいるそうだ。

    試し読み

    フォロー
  • 実話怪談 呪紋
    5.0
    亡くなった同僚から「明日は必ず行きます」と会社に毎朝電話がある…。『明日は必ず』収録。大人気怪談師の実話集! 怪談師として憑依的な語りで魅了する牛抱せん夏。自身の体験も含む43話の怪談を披露する。多額の借金を背負った夫婦の家に現れる着物姿の女とは「貧乏神」、とある因縁の心霊スポットに踏み込んでしまったために起きる惨劇「因果応報」、濁った瞳を持つアンティーク人形の怪異「ビスクドール」、昼過ぎなのに夜のように暗い家。何かがおかしい、そう感じたとき玄関に誰かが来た! 「式神」など。ふとした日常にぽかりと口を開ける暗闇、誘われて踏み込めばもう戻れない。
  • 幽談
    3.4
    怖いものとは何だろう。本当に怖いものを知るため、とある屋敷を訪れた男は、通された座敷で思案する。完全な暗闇の世界、思いもよらない異形のモノ、殺意を持った猛獣や殺人鬼、己が死ぬこと、幽霊――。不安でも嫌悪でも驚きでも不思議でもなく、純粋な怖いものを。恐怖に似たものではい、真実の“こわいもの”を知るという屋敷の老人が、男にさし示したものとは。「こわいもの」ほか、妖しく美しい、幽(かそけ)き8つの物語を収録。
  • 演じられたタイムトラベル
    3.6
    大学生の朝倉僚は、目を覚ますと知らない場所に閉じ込められていた。ずきずきと痛む頭、はっきりとしない直前の記憶、首に巻かれた無骨なワイヤー。そして、その場所には“ある共通点”を持つ人間たちが集められていた。 かつて制作の頓挫したゲームアプリ【SOD】 ―― その開発者たちが一同に集められ、ゲームのプレイヤーを“演じる”ことを命じられる。 矛盾を起こせば死 ―― 記憶だけを頼りに“抜け落ちた時間のイベントを補完する”、決死の舞台が幕を開ける! 土橋真二郎のMW文庫デビュー作 『殺戮ゲームの館』 に連なる≪密室≫シリーズ!
  • 私の家では何も起こらない
    3.6
    小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる不穏な物語の数々。キッチンで殺しあった姉妹、少女の傍らで自殺した殺人鬼の美少年…。そして驚愕のラスト!
  • 鬼の跫音
    3.7
    刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており……。(「ケモノ」)同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが……。(「悪意の顔」)心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。驚愕必至の衝撃作!
  • 怪談・奇談
    4.2
    その魂の底に清らかな情熱をたたえた庶民詩人は、日本の珍書奇籍をあさって、久しく塵にまみれていた陰惨な幽霊物語に新しい生命を注入した。壇ノ浦の合戦というロマンティックな歴史的悲劇を背景に、盲目の一琵琶法師のいたましいエピソードを浮き彫りにした絶品「耳なし芳一のはなし」等芸術味豊かな42編。
  • 悪徳の都(上)
    4.0
    1946年、酒浸りの日々を送っていた元海兵隊専任曹長アール・スワガーは硫黄島の戦功により名誉勲章を授与された。式の後、彼の前に二人の男が現れる。野心満々のガーラント郡検察官フレッド・C・ベッカーと伝説的な英雄である元FBIエージェントのD・A・パーカーだった。二人はギャングの牛耳る歓楽の街ホットスプリングズの浄化をもくろみ、その為に摘発部隊の編成を計画していた。彼らはその隊員を軍隊並に鍛え上げる役をアールに依頼してきたのだ。彼は承知する。だが、妻からは子供が出来たことを知らされた。

    試し読み

    フォロー
  • こちらあみ子
    4.2
    あみ子は、少し風変わりな女の子。優しい父、一緒に登下校をしてくれる兄、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいる母、憧れの同級生のり君。純粋なあみ子の行動が、周囲の人々を否応なしに変えていく過程を少女の無垢な視線で鮮やかに描き、独自の世界を示した、第26回太宰治賞、第24回三島由紀夫賞受賞の異才のデビュー作。書き下ろし短編「チズさん」を収録。
  • 青銅の悲劇(上) 瀕死の王
    値引きあり
    4.0
    1~2巻608~683円 (税込)
    天皇の容態悪化が伝えられる一九八八年、東京郊外頼拓(よりつ)市に近い媛神(ひめがみ)湖畔に滞在中の小説家、宗像冬樹は北澤雨香(うか)の別荘でナディア・モガール、鷹見澤緑と出会う。その頃、頼拓市の旧家、鷹見澤家では奇妙な事件が続けて起きていた。(講談社文庫)
  • ホーンテッド・キャンパス 桜の宵の満開の下
    4.0
    片想いの美少女こよみと共に、奇妙に充実した「オカルト研究会」ライフを送る、大学生の八神森司。しかし桜の季節、こよみの元同級生の爽やかイケメンが現れて……。恋も恐怖も増量中の人気シリーズ第3弾!
  • 放送禁止
    3.5
    諸般の事情から“お蔵入り”となった番組のテープ。それらは、なぜ放送されなかったのか? そこには、どうしても放送できない恐るべき“真実”が隠されていた。あなたには隠された真実が見えるだろうか……。
  • ドアD
    3.7
    1巻495円 (税込)
    優奈は、大学のテニスサークルの仲間七人とともに、見知らぬ部屋に拉致された。一つだけあるドアは施錠されている。突然、壁穴から水が噴き出した。瞬く間に水位は喉元まで……。溺死を免れるには、一人が部屋に残り、ドアの開錠のスイッチを押し続けるしかない。誰が犠牲になる? 人間の本性を剥き出しにした、壮絶な殺人ゲームが始まった。
  • ガラス張りの誘拐
    3.2
    「要求を言います。現金で1億円用意してください」──嫌な仕事が回ってくるとサウナに逃げ込む、さえない中年刑事佐原の娘が誘拐された。世上騒がす連続婦女殺人魔の仕業か!?しかも衆人環視の中で身代金を運べと要求する犯人。刑事を待ち受ける驚天動地の結末とは。鬼才が放つ奇想の超・本格ミステリー!
  • 忌館 ホラー作家の棲む家
    値引きあり
    3.6
    本格ミステリーとホラー融合の愉悦 “作家三部作”第一作。後日譚「西日」収録。主人公は“三津田信三”! 奇妙な原稿が、ある新人賞に投稿された。“私”は友人から応募者の名が「三津田信三」だと知らされるが、身に覚えがない。そのころ偶然に探しあてた洋館を舞台に、“私”は怪奇小説を書きはじめるのだが……。本格ミステリーとホラーが見事に融合する三津田信三ワールドの記念すべき最初の作品が遂に登場。
  • 私はチクワに殺されます
    3.8
    チクワの穴を通して人の姿を見ると、その人物の死に様が見える――。巷に溢れるチクワの秘めたる怖ろしい力に気付いたトラック運転手の男は、己だけが知る事実の重さに苛まれ、やがて身を滅ぼしていく。荒唐無稽な設定から始まる奇妙な物語は、複数の視点から語られることで全く異なる側面を見せる。予想不可能な結末が待ち受ける、前代未聞・驚天動地のチクワ・サスペンスここに開幕!
  • 桐島、部活やめるってよ
    3.8
    映画化大ヒット小説! きっかけは、キャプテンの桐島が突然バレー部をやめたことだった。そこから波紋が広がっていく。地方の県立高校のバレー部、ブラスバンド部、女子ソフトボール部、映画部、野球部――。それぞれの部活で、教室で、グラウンドで、5つの物語がリンクする。彼らがそれぞれ抱える問題は? 桐島はなぜ部活をやめたのか? 第22回小説すばる新人賞受賞作。
  • さまよえる脳髄
    3.2
    精神科医・南川藍子の前にあらわれた三人の男たちは、それぞれが脳に「傷」を持っていた。試合中、突然マスコットガールに襲いかかり、殺人未遂で起訴されたプロ野球選手。制服姿の女性ばかりを次々に惨殺していく連続殺人犯。そして、事件捜査時の負傷がもとで、大脳に障害を負った刑事。やがて、藍子のもとに黒い影が迫り始める――。人間の脳にひそむ闇を大胆に抉り出す、傑作長編ミステリ。
  • 崩壊
    3.4
    関西のある地方都市で、ダークな一面も持つ人間と噂される市議会議長が殺害された。所轄のベテラン刑事・本宮宣親は県警捜査一課の若手・平原優子とともに容疑者の手がかりを求め、聞き込みを行う。恨みによる犯行なのか、それとも汚職にまつわる暴力団絡みの事件なのか。捜査が進むなか、本宮は図らずも自身が封印してきた過去と向き合うことになる。「真実」が明らかにされたとき、人は本当に救われるのか――「正義」について問いただす、社会派小説。
  • 忘れな草
    3.6
    山間の小さな町に住む高校2年の布悠子は、学校からの遺跡掘りの帰りに見知らぬ男を目撃した――。ところが、その日を境に身辺で微妙な異変が起き始め、ゆっくりと迫る「何か」に怯える布悠子はやがて誰も信じられなくなり、逃げ場を失ってゆく……。封じ込めたはずの、しかし拭い去れない“過去”が日常を脅かす恐怖を新感覚で描く。
  • 仁義なき戦い〈決戦篇〉 美能幸三の手記より
    4.5
    戦後のヤクザ抗争事件史上、最大の争いとなった“広島ヤクザ戦争”――。原爆で壊滅した広島に巣食った無法者たちを力でおさえた岡組、隣接する呉を策略で統一した山村組。ところが岡組組長は引退を機会に、縄張りを山村組にゆずった。そのため、岡組の当然の後継者と思われていた打越組は、山村組と真っ向うから対立することになった。しかも、一触即発の状態にある両組を、日本最大の暴力団・神戸の山口組とそのライバル本多会が、それぞれ応援に立ちあがったのだ――。美能組元組長・美能幸三の手記をもとに、抗争事件の真相にせまる異色のドキュメント。
  • 愛に似たもの
    3.4
    【第21回柴田錬三郎賞受賞作】母親のようにはなりたくない。美貌と若さを利用して、すべてを手に入れてやる(『真珠の雫』)。親友の真似をして人生の選択をしてきた。ある日を境にふたりの立場が逆転。その快感が(『ロールモデル』)。過去の失敗は二度と繰り返さない。たとえ自分を偽っても、今度こそ結婚までこぎつけなければ(『教訓』)。など、幸せを求める不器用な女たちを描きだす8編の短篇作品集。
  • Dの殺人事件、まことに恐ろしきは
    3.6
    歌野晶午×江戸川乱歩――貴方を「非日常の興奮」に導く、超ミステリが誕生! カメラマンの「私」が渋谷の道玄坂で出会い、交流するようになったのは、賢いが生意気な少年・聖也。その日も私は道玄坂のダイニングバーで聖也と話していたが、向いの薬局の様子がおかしい。駆けつけた私たちが発見したのは、カーペットの上に倒れた、上半身裸の女性だった。その後、私と聖也は事件を探り始める。しかし、私はあることに気がついてしまい、元の世界には戻れなくなっていた――(表題作)。 長崎港を訪れた「私」は、ビデオ通話で恋人に風景を見せながら旅する奇妙な男と出会う。男に誘われた路面電車での観光の車中、「私」はその恋人が、人気アイドルのヴィーナスだと明かされる。だが、2人の馴れ初めを語る男の話には、明らかにおかしな点があり……(「スマホと旅する男」)。 「人間椅子」「押絵と旅する男」「D坂の殺人事件」「お勢登場」「赤い部屋」「陰獣」「人でなしの恋」「二銭銅貨」……本格ミステリ界随一の騙しの達人が、江戸川乱歩の名作群を最先端テクノロジーでアップデートした、驚愕の翻案ミステリ短編集!
  • 檸檬夫人
    4.3
    1巻440円 (税込)
    「ああっ、何をなさいますっ、これ以上、私に恥をかかせるのはおやめ下さい」――親の仇である憎き男と、使用人であった下郎に、お志津は全裸に剥がされ後手に緊縛された。割り裂かれた両足首を棒杭に繋がれ、2人の男に上半身と下半身とを執拗に愛撫される。屈辱感と汚辱感、しかしそれと並行して突き上げて来るこの快美感は一体……「卑怯な、自由を奪った女を辱めるなど――」血走った声はやがて甘美な喘ぎ声に……武士の妻が2人がかりで嬲られる『卑怯者』など、緊縛の文豪による全5篇。

    試し読み

    フォロー
  • カケラ女
    3.3
    1巻880円 (税込)
    「ねえ、ふたりは『カケラ女』の都市伝説って知ってる?」 麻丘郁美(あさおか いくみ)は華やかな大学生活を送っていた。 ところが、仲間たちが一人の女子学生と諍いになり、 屋上から突き落としてしまう。 現場にいた郁美は、彼女の死亡を確認する。 しかし翌日になると、遺体は忽然と消えていた。 そして後日、仲間の一人が変死体となって発見される。 累計5万部突破! 『禁じられた遊び』 著者最新刊
  • 彼女はもどらない
    値引きあり
    3.9
    雑誌編集者の楓は、娘の衣装を自作する人気ブロガーに批判的なコメントをしたことから、自身の過去のブログを匿名掲示板で晒され、陰湿なストーカー被害に遭うようになった。一方、寝たきりの妻を抱える官僚の棚島は、家庭や職場でのストレスを解消するため、ブログで執拗に絡んできた女を破滅に追い込もうとする――。ネット上の二人が現実で交叉したとき、驚天動地のどんでん返しが炸裂する。
  • 自薦 THE どんでん返し
    3.4
    名だたる本格ミステリの書き手があなたを仰天させる!ミステリには不可欠のラストの驚き、どんでん返し。6人の作家が自作から「これは」というどんでん返し作品を自ら選び、読者に届けます。どうぞみなさん、だまされてください。
  • 碆霊の如き祀るもの
    値引きあり
    3.8
    碆霊様を祀る、海と断崖に閉ざされた強羅地方の村々。その地を訪れた刀城言耶は、村に伝わる怪談をなぞるように起きた連続殺人事件に遭遇する。死体に残された笹舟。事件の現場となった“開かれた密室”の謎。碆霊様が遣わすという唐食船とは何なのか。言耶が真相にたどり着いたとき、驚愕の結末が訪れる。 “碆霊様”は何を祀る? “唐食船”の正体とは? 海辺の寒村に伝わる四つの怪談。 怪談をなぞり起こる連続殺人事件。 数多の謎に、刀城言耶が挑む。 死体に残された笹舟。“開かれた密室”。 刀城言耶の訪れる先で、またも不可解な事件が起こる……
  • 荒魂怪談
    3.5
    目をとる 手をとる 命をとる 神の前に 人は虫けらぞ。 圧倒的、畏怖と戦慄 荒ぶる神の祟り 原始の恐怖36怪! 和魂と荒魂。神にはふたつの顔があるが、どちらを前にしても人はひれ伏すのみ。 神は人の理の外にあり、真に恐ろしきは霊や人の生みだす呪いではなく、神仏の怒り=祟りなのかもしれない。 神輿が出る日は農作業をしてはならぬという祭りのルール。破った者は…「禁忌」服部義史 夜の散歩で拾った五十円玉で気まぐれに参拝したお稲荷様。その効果は吉か凶か…「御礼詣」ホームタウン 戦時中、炭焼き小屋の裏に密かに祀った裏靖国神社。その目的とは…「裏の靖国」鷲羽大介 原因不明の体調不良に苦しむ女性に憑いていたのは怒れる犬神。その原因は…「争いの原因」橘百花 3日間連続したある一族の葬儀。親族が抱える妖しい木箱の正体…「願いと箱、そして代償」小田切大輝 山で石を拾ってから体調が悪い女性。友人は石が山神様のものだと言うのだが…「卵石」卯ちり 新しく住職として入った寺に漂う禍々しい気。原因はどこに…「ある僧侶の死」(鶴乃大助) 山道を走るトラックに積まれていた騒がしい檻。中に入っていたのは動くはずもない木造の…「檻の中」斉砂波人 ブラック企業の社長がトイレの傍に祀った祭壇。病んでいく社員はやがて…「邪鬼」渡部正和 山中に落ちていたミニチュアの祠を入れた桐箱。気味が悪くて投げ捨てたのが悪かったのか…「まめがみさま」蛙坂須美 神像集めが趣味の祖母が古物商から手に入れた黒塗りの箱の正体…「正座する人達」つくね乱蔵 大学で肝試しをした学生に起きた異変。神が憑いていると言われる女子学生が見たものは…「Q」幽木武彦 峠の祠の祟り、神社の境内で鳥が死ぬサイン、奇怪な10の怪異譚…「らんしん」黒木あるじ 父方の里の奇妙な風習。祖母の葬儀で恐ろしい真実が…「一緒に暮らさないか?」営業のK 拝み屋のもとに相談に来た母娘。自分たちには神がついていると言うのだが…「ヨモノキさま」(郷内心瞳) ほか、36の神仏恐怖譚!
  • 神鳥(イビス)
    3.8
    夭逝した明治の日本画家・河野珠枝の「朱鷺飛来図」。死の直前に描かれたこの幻想画の、妖しい魅力に魅せられた女性イラストレーターとバイオレンス作家の男女コンビ。画に隠された謎を探りだそうと珠枝の足跡を追って佐渡から奥多摩へ。そして、ふたりが山中で遭遇したのは時空を超えた異形の恐怖世界だった。異色のホラー長編小説。
  • 女友達
    3.5
    29歳独身、一人暮らしで特定の恋人は無し。満たされぬ毎日を送っていた千鶴は、ふとしたきっかけから隣人・亮子と知り合った。同い年だが自分よりも容姿も収入も劣っている亮子との友情に、屈折した安らぎを見出す千鶴。ファッションや持ち物の比較、相手の幸せへの嫉妬、虚栄心を満たすための小さな嘘――女友達の間にはありがちな些細な出来事が積み重なった時、ふたりの間に生まれた惨劇とは? 女性心理の奥底を緻密に描く、長編サスペンス・ホラー。
  • 警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希
    値引きあり
    3.9
    奥多摩で起きた一家惨殺事件。殺されたのは著名な陶芸家とその妻、そして双子の娘・瑠衣と芽衣だった。人気アイドルであった瑠衣のストーカーによる犯行、瑠衣をねたんだ芽衣による犯行、陶芸窯の跡取りの座を巡っての犯行と、容疑者が絞り切れないまま捜査は進む。そんななか、麻希は捜査の進行状況が、真犯人によって仕組まれた方向へと進んでいることに気づき……。人気警察小説の新シリーズ第1弾。
  • 出版禁止(新潮文庫)
    3.7
    著者・長江俊和が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。内容は、有名なドキュメンタリー作家と心中し、生き残った新藤七緒への独占インタビューだった。死の匂いが立ちこめる山荘、心中のすべてを記録したビデオ。不倫の果ての悲劇なのか。なぜ女だけが生還したのか。息を呑む展開、恐るべきどんでん返し。異形の傑作ミステリー。
  • シャトゥーン ヒグマの森
    値引きあり
    3.6
    あの超人気作家、夢枕獏氏が大絶賛した、第5回『このミス』大賞優秀賞受賞作が待望の電子化! 「何年かに一度、時おり、動物パニックものの傑作が登場する。西村寿行 『滅びの笛』、吉村昭 『羆嵐』、志茂田景樹『黄色い牙』。本書、増田俊也の『シャトゥーン ヒグマの森』は、久かたぶりに出たこの手の話の傑作である」(解説より) マイナス40度も珍しくない極寒の北海道・天塩研究林。そんな土地に集まった、学者や仲間たち。そこへ雪の中を徘徊する体重350キロ、ライオンの首を一瞬でへし折るパワーをもつ巨大ヒグマ、シャトゥーンが襲いかかる! 電話も通じない孤立無援の状況下から脱出することは出来るのか!?
  • 怪のはなし
    3.8
    物心ついた頃から、数多くの「この世ならぬモノ」たちと遭遇してきた著者。嵐の夜、停電した自宅に入り込んできた不気味な「何か」。東京大空襲の日がくると現れる、ボロボロで痛ましい姿の子供たち。夢の中から抜け出してきた猫とふれあい、侍の幽霊と東京を散歩する…。恐ろしくも、時に物悲しく、時に心温まる20の怪異を再現した、究極の実話怪談集。あなたの知らない、リアルがあります。
  • 黒猫/モルグ街の殺人
    3.9
    暖炉に押し込められた令嬢、身体を切り裂かれた老婦人……誰が、いかにして殺したのか? 推理小説が一般的になる半世紀も前に、不可能犯罪に挑戦する世界最初の探偵・デュパンを世に出した「モルグ街の殺人」。160年の時を経て、いまなお色褪せない映像的恐怖を描き出した「黒猫」など、代表的8篇。多才を謳われながら不遇のうちにその生涯を閉じた、ポーの魅力を堪能できる短編集。

最近チェックした作品からのおすすめ