作品一覧

  • いくさじまた~臼杵戦役後始末~
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    1巻1,980円 (税込)
    明治十年、西南戦争が勃発。その戦火は広がり、大分・臼杵にも迫ろうとしていた。すぐに臼杵の士族たちは集まり官軍に付くことを決め、士族たちによる守護隊――勤皇臼杵隊を編成する。予備隊に配属となった赤嶺煕にとって、これが初めての戦だった。煕は、攻め入る薩軍から町や大切な人たちを守ることができるのか。
  • 奇譚蒐集録―弔い少女の鎮魂歌―(新潮文庫nex)
    4.1
    1~3巻649~781円 (税込)
    大正二年、帝大講師・南辺田廣章(みなべだこうしょう)と書生・山内真汐(やまうちましお)は南洋の孤島に上陸した。この島に伝わる“黄泉(よみ)がえり”伝承と、奇怪な葬送儀礼を調査するために。亡骸の四肢の骨を抜く過酷な葬礼を担う「御骨子(ミクチヌグヮ)」と呼ばれる少女たちは皆、体に呪いの痣(あざ)が現れ、十八歳になると忽然と姿を消す。その中でただひとり、痣が無い少女がいた。その名はアザカ。島と少女に秘められた謎を暴く民俗学ミステリ。
  • 薬喰
    4.0
    1巻858円 (税込)
    ジビエで町おこしを狙うU県北篠市二桃地区には伝説がある。二桃山の安永桃神社から上に行った子供は神隠しに会うという。伝説の神隠しを取材しに同地を訪れた作家・籠目(かごめ)周(あまね)は、近くの小学生が行方不明になっている事件を聞かされる。その山での散策の途上、包丁を振りおろし一心不乱に何かをしている男と遭遇。気圧されて後退さった先に転がっていたのは、誰かの小さな「右手」だった――。 驚異的な舌(味覚)を持つ名探偵と直感(だけ)が冴えるイケメン作家、相性最悪のコンビが現実の殺人事件と伝説の裏に隠された事件の謎を追う! 痛快民俗学ミステリー!
  • 短編アンソロジー 学校の怪談
    ptバック
    3.2
    1巻671円 (税込)
    毎日通っている学校には、なぜだか恐ろしい噂話や言い伝えがいっぱい。もう使われていない旧校舎にいる「誰か」の噂、学校の七不思議の最後の一つ、いつもと違う通学路に蠢く黒いドロドロ、演劇部に代々伝わる「軍服」のお芝居の謎、校庭の隅の祠にまつわる古い記憶……恐ろしい噂話や言い伝えにあふれる学校を舞台に、織守きょうや、櫛木理宇、清水朔、瀬川貴次、松澤くれは、渡辺優という気鋭の作家6人が書き下ろした背筋も凍る珠玉の怪談アンソロジー。恐怖の物語の幕が上がると、ほら、あなたの後ろにも――。
  • 神遊び
    3.0
    1巻583円 (税込)
    同窓会に出席するため、七年ぶりに故郷の村を訪れた俊介。その日は、俊介が村を離れるきっかけになった祭りの日だった。七年前の祭りの夜、俊介は友達と五人で村に伝わる「神遊び」をしようと決める。成功すれば願いが叶うが、怖いものに遭うという噂もあって……。小さな冒険心が引き起こした悲劇、そして遺された者たちの後悔の行方は――。表題作ほか三編を収録。神と人をめぐる連作短編集。
  • 奇譚蒐集録―北の大地のイコンヌプ―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    奇譚蒐集録第二弾。南の島の次は北の大地で人鬼を痕跡を辿りますが、その傍らで出会った駆け落ちの二人の事情も絡み合い、一気に展開していきます。久々の一気読み出来た、世界に入り込める1冊でした。

    0
    2024年08月11日
  • 奇譚蒐集録―鉄環の娘と来訪神―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    今回も良い作品だった。
    救える人が今回はいて良かった。長野方面の山々に登ることが多いから、色々な思いを感じる機会が増えそうだな思った。

    0
    2024年05月20日
  • 薬喰

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    籠目先生の神隠しの真相は時代が違うなって思った。
    でもそれで気が晴れるものだろうか。
    籠目先生にとって怖い思い出として残ってなくてよかった。

    籠目先生は0を1にして、祝さんは1を100にするイメージ。でこぼこだけど上手くはまるコンビ。
    でも祝さんは0を1にも出来る人だとも思う。

    祝さんのお祖父さんの人生がなかなか濃い。
    でも養子に出た先での関係は良くて、兄弟仲も悪くは無かったようで良かった。

    手だけでも返したいと思った。
    何故そう思えるのか理解し難い。
    断面が獣に噛みちぎられたようだったらまだしも綺麗に切断されていたら殺されたとしか思えない。
    祝さん達が推理をしたから武路君だけは事故だと

    0
    2024年03月23日
  • 奇譚蒐集録―鉄環の娘と来訪神―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    廣章先生がいる手前、らしく無いとも思うが、子どもを助けたのはらしいと思う。
    まあ、見過ごせる事でもなく。
    もし廣章先生だったとしてもでもやり方違えど見過ごさないだろうな。

    理由があったものが時と共に風化するならまだしも我がものにするとは。
    村のために出来る事が沢山あっただろうに。
    金子を着服するだけならまだしも自分達に都合のいい祭りにして人を傷付けるのを楽しんでいる。
    同情の余地がない。

    真汐の腕前が凄い。見事。

    黒曜は助からなかった。
    けど、村の未来と結麻と黒曜の心は救われた。
    決して無駄では無い。

    真汐の目の良さをどうとらえたらいいか悩んでます。
    耳のいい人鬼が居たから目がいい人鬼

    0
    2024年03月07日
  • 奇譚蒐集録―北の大地のイコンヌプ―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    暁男さんのお母さん、チㇱが亡くなる前に廣章先生と出会えて、話が出来て良かった。

    真汐が熊の首を落とすのにこだわった理由が熊を知らなかったからというのに納得。
    確かに位置が分からん心臓突こうとして失敗する可能性あるけど首落としたら終わりですからね。

    那賀坊が比佐乃さんをこいさんって呼んだのは何でや思ったけど特に気にして無かったらまさかその呼び方がってびっくりしましたね。
    人と違う所があるとは言え、人鬼を物の様に扱う那賀坊をただの人と言えるのか。
    那賀坊を殺して全てが解決する訳では無いが、正直そこで江井さんに殺されて良かったと思ってしまう。
    全てが分かったから那賀坊がチㇱから村がなくなった話を

    0
    2024年03月04日

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