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大正三年、帝大講師・南辺田廣章(みなべだこうしょう)と書生・山内真汐(やまうちましお)は北海道・室蘭港に降り立った。流れ歩く村(ヤイケㇱテコタン)――鬼の襲撃を恐れ、アイヌに擬態し隠れ住むその村には、男女が入れ替わる奇妙な婚礼が伝承されていた。今は亡きその村の、最後の『神に聴く者(イコンヌㇷ゚)』である女のもとに彼らが辿り着いたとき、過去と現在の謎が繋がり、悲しき真実が浮かび上がる。ふたりの少女の贖罪に涙する、民俗学ミステリ。
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Posted by ブクログ
奇譚蒐集録第二弾。南の島の次は北の大地で人鬼を痕跡を辿りますが、その傍らで出会った駆け落ちの二人の事情も絡み合い、一気に展開していきます。久々の一気読み出来た、世界に入り込める1冊でした。
Twitterで強くお勧めされているのを見て前作から読んでみたが、間違いない。 人鬼の謎がさらにあきらかになるのだが、単にミステリーとして読んでも面白い。 今回はアイヌ編だが、前作の沖縄編よりさらに面白かった。続編でたら読みたい。
続刊も最高におもしろかったぞ!! とても勉強になるしワクワクもするし、時にとても切なく、すべての塩梅がパーフェクト。 しかし廣章さまの知力はまだしも体力と腕力と健脚具合はおかしくないですかね。 なぜあの仕込杖をふつうに扱えるの…。 ましおちゃんかわいいので、わたしのお気に入りです。
『奇譚蒐集録』二作目。 舞台は前作同様大正時代。今回は「婚姻」をテーマに物語が進む。 前作が南の島で「葬送」を巡る儀式と人々の感情を描いていたのに対し、今作は北海道で「結び」をめぐる新たな奇譚が描かれる。 前半は新たな登場人物も多く、少し情報量に戸惑うものの、中盤からの展開は一気に引き込まれた。...続きを読む 特に、ある登場人物の回想する場面はとても印象深く、胸が締め付けられた。。
今回はアイヌが舞台。アイヌっていうと衣食住みたいな生活の部分に目がむくけれど、昔話や民話の類も面白そうだなぁ。 鬼とはであったり、真汐の出生であったり、シリーズ通しての物語に当たる部分も見えてきて面白くなってきた!
2冊目も面白かった。一晩で寝るのも忘れて読んでしまいました。 組織的な新しい団体?も出てきて、世界と人が広がっていく。 でも、結局は謎を残して終わったよ。。。 続くから仕方ないけどね。 これ、3巻出てるからいいけど。 このまま投げ出されて何ヶ月も待てないよね。 それくらい2冊目も楽しめました。 ...続きを読む最後に。 妬み、嫉妬は良いことを産まないので、心穏やかに過ごしていきたいものです。
今井さんの表紙だったので読んだ第1作でしたが、民俗学と伝承という好みのテーマだったので2作目も買ってきた。 しっかりした構成で、読み応えがありました。この雰囲気は好きです。次作が出ればまた読みます。
1巻目を読んだときの印象がよくて、2巻目のこの本を購入して一気読みしちゃいました。 ただ、大体のあらすじは覚えているのですが…機会があれば探して読みなそうかと思っています 今回の作品は、主人公二人の師弟関係等についても触れられており、更に謎が深まる展開です シリーズ化を想定しての展開かと思いますが、...続きを読むまだ次の作品は発行されていないようです 待ち遠しい
真汐と廣章の関係性が深堀されていて人物に深みが出た。彼が敢えて目を向けなかった事柄について描くことで、真汐の人間らしさと少年らしさがよく出ていたし、反対に読者に対して廣章という人物を単なるつかみどころのない研究者肌のお坊ちゃんでくくってみてもいいのか?という問いかけがなされているようにも感じた。現実...続きを読むとSFの織り交ぜ方が絶妙で、ページをめくる手が止まらなかった。謎を頂点まで高めたところで区切りになっているので、気になります。次回作を心待ちにしてます。
生粋のファンタジーなんだが、民俗学でもある。アイヌについて丁寧に調べ、うまく物語に取り込んでいるように感じた。 アイヌについてほとんど知らないけれど、これを機に興味を持った。
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清水朔
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