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“善良な”犯人たちの完全犯罪に隠された綻びを、福家警部補はひとり具に拾いあげながら真相を手繰り寄せていく――。未踏峰への夢を息子に託す初老の登山家・狩義之は、後援の中止を提言してきた不動産会社の相談役を撲殺、登り慣れた山で偽装工作を図る(「未完の頂上」)。動物をこよなく愛するペットショップ経営者・佐々千尋は、悪徳ブリーダーとして名を馳せる血の繋がらない弟が許せず、遂には殺害を決意する(「幸福の代償」)。――ふたりの犯人を追い詰める、福家警部補の決めの一手は。「刑事コロンボ」の系譜に連なる倒叙形式の本格ミステリ、シリーズ初の中編二編からなる第四集。/解説=西上心太
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Posted by ブクログ
倒叙ミステリ中編集、全2編収録
いい意味での、時代劇のような安定感
倒叙ミステリという仕組みの中でやっているので、ある程度のパターンは出来上がっています
そしてその中でさらに、福家警部補の多才ぶり・怪物ぶりを描写したり、証言者として福家とかかわった人物に人生の転機が訪れたりと、そういったシリーズ4作目ではおなじみの「お約束」が楽しめます
あらすじに『完全犯罪を目論む"善良な"犯人ふたりを追い詰める』とありますが、読んだところ、特別善良な感じもありません
どこにでもいるような一般市民としての犯人、というような意味で使っているんだろうなぁ
そう思わせる、わざわざ「""」の記号でくくった善良なという言葉の意味を考えるのも楽しかったです
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