福家警部補の追及

福家警部補の追及

880円 (税込)

4pt

“善良な”犯人たちの完全犯罪に隠された綻びを、福家警部補はひとり具に拾いあげながら真相を手繰り寄せていく――。未踏峰への夢を息子に託す初老の登山家・狩義之は、後援の中止を提言してきた不動産会社の相談役を撲殺、登り慣れた山で偽装工作を図る(「未完の頂上」)。動物をこよなく愛するペットショップ経営者・佐々千尋は、悪徳ブリーダーとして名を馳せる血の繋がらない弟が許せず、遂には殺害を決意する(「幸福の代償」)。――ふたりの犯人を追い詰める、福家警部補の決めの一手は。「刑事コロンボ」の系譜に連なる倒叙形式の本格ミステリ、シリーズ初の中編二編からなる第四集。/解説=西上心太

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福家警部補の追及 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    倒叙ミステリーの傑作です。
    短編が多いですが、今回は、
    ・未完の頂上
    ・幸福の代償
    の中編の2編です。
    短編より、じっくり読めますね。

    福家警部補と接した事件関係者が、彼女の一言で前向きになって行くのは良いですね。
    読んでいて、ほんわかします。

    0
    2024年11月04日

    Posted by ブクログ

    いやぁ、面白い。

    この福家警部補福井シリーズは、短編が多いのですが、本書に収録されているのは中編で、二つの作品になります。

    作者の大倉崇裕は、元々刑事コロンボの作品が大好きだという話もありますが、この福家警部補も刑事コロンボに負けず劣らず素晴らしいですね。ちなみに、刑事コロンボでは、日本語では“

    0
    2024年04月28日

    Posted by ブクログ

    福家警部補シリーズ第四弾。今回は中編ニ編、登山家が犯人の話とペットショップの女性店長が犯人の話。倒叙ミステリー、面白いです。さらに前作まではオタクのような博学ぶりを見せていた福家警部補が、実はアスリートとしても秀でていることが判明。ロープワークを駆使して下山したり、ボルダリングまでやっちゃいます。

    0
    2024年03月21日

    Posted by ブクログ

    今回は初の中編集でしたが、ページ数が多いだけに後半の犯人を追い詰める過程に迫力が出ていたように感じます。事件そのものは決してインパクトがあるものではないので、プロセス重視の本シリーズにはこちらの方が合っているようです。
    福家警部の警視庁内における信頼性が向上し、また素晴らしい身体能力も披露され、彼女

    0
    2021年10月05日

    Posted by ブクログ

    暫くご無沙汰でした福家さん。やはり親近感をまとう敏腕刑事と再会できたのは素直に嬉しい。
    事件現場での初対面では、変わらずの反応。絶対に捜査一課の刑事とは見られず、相手の質問にも素直に答えてすれ違う会話は微笑ましい定番のシーン。
    「警視庁いきもの係」の須藤刑事が登場?偶然にも次に読もうと積んである1冊

    0
    2021年03月24日

    Posted by ブクログ

    福家警部補四作目。

    いやいやいやいや。
    福家警部補、オタク全開なのはいかにもだなと思っていたが、
    山登りが出来て、クライミングもプロ並み?
    さすがにそれはないでしょう。
    「犬が怖い」のもちょっと違うかなー。
    普通過ぎるというか。

    登山がらみの事件の方が面白かったかな。
    出逢う人々の人生を変えてし

    0
    2020年12月17日

    Posted by ブクログ

    シリーズ第4弾。

    2編とも福家警部補の意外性を楽しめる場面が描かれていて、それだけでも満足。

    「未完の頂上」では驚異的な福家警部補に興奮を。
    「幸福の代償」では今まで見たことがない可愛らしさに興奮を(笑)。

    「未完の頂上」みたいな親子の話を読むと、子どもは親の操り人形でも親が夢を託す存在でもな

    0
    2020年11月25日

    Posted by ブクログ

    未踏峰への夢を息子に託す登山家が、後援を止めようとする会社の相談役を撲殺、登り慣れた山で偽装工作を図る「未完の頂上」。動物をこよなく愛するペットショップ経営者が、動物を金儲けの道具として扱うブリーダーの義弟を許せず、遂には殺害を決意する「幸福の代償」。完全犯罪を目論む“善良な”犯人ふたりを追い詰める

    0
    2020年11月23日

    Posted by ブクログ

    未登峰への挑戦という夢を守るため。悪質なブリーダーから動物たちを守るため。
    切実さから犯行に踏み切った二人の犯人という設定が新しく、しだいに追い詰められていく犯人の心情もしっかりと描かれ、読みごたえのある1冊だった。
    ただ、このシリーズ(あるいは作者の持ち味?)は短編のほうが合っているように思う。基

    0
    2025年01月09日

    Posted by ブクログ

    お約束ですが今回も
    福家警部補の行動にイラッとする( ̄▽ ̄)
    中編がふたつ入った文庫化です。

    最初の『未完の頂上』は
    犯人が自己チューな親父で
    ちょっと肩入れできなかった代わりに
    周囲の関係者がそれぞれ福家の言動に巻き込まれて
    新しい一歩を踏み出すところがほっこりできたわ。

    次の『幸福の代償』は

    0
    2023年12月30日

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