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冒頭で犯人の視点から犯行の経緯を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。本への愛ゆえに殺人も辞さない私設図書館長の献身「最後の一冊」、科警研主任として鳴らし退職後は大学講師に転じた“教授”が厭わしい過去を封じる「オッカムの剃刀」、二女優の長きにわたる冷戦がオーディションを機に火を噴く「愛情のシナリオ」、経営不振で大手に乗っ取られる寸前の酒造会社社長が犯す矜恃の殺人「月の雫」、以上四編を収録。刑事コロンボをこよなく愛する著者が渾身の力を注ぐ第一集。
...続きを読むドラマ化されてるので、きっと大げさで分かりやすいミステリーだと思って読んでみたら、地に足がついたしっかりしたミステリーで思わぬ拾いものでした。静かに、慌てず、証拠を集めて犯人を追いつめて行く主人公。気持ちよかったです。長編を読んでみたいと思いました。
Posted by ブクログ 2024年01月08日
軽快に読める短編のミステリーです。事故死ではないことや容疑者に気づくまでの展開が速く、テンポよくクライマックスに進みます。といっても、関係者の聞き込みといった捜査についても無駄なく書かれていて、犯人との対決は論理的で納得のいくものです。事故の隠蔽ミスが手がかりになりますが、そのミスはうっかりしたもの...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月05日
初の大倉 崇裕作品。刑事コロンボや古畑 任三郎のような、倒叙形式の四編を収録したミステリーのシリーズ第1巻。情景描写よりも会話を中心に展開されているため、とても読み易く本格ミステリーというよりは、ライトノベルスに近いミステリーでした❗
犯人達が少しずつ福家警部補に追い詰められていく様子は、丸で読ん...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月02日
始めに犯人の視点から犯行の経緯が書かれ、その後に事件の真相が明らかにされる。これを倒叙形式のミステリーというそうだ。その代表的作品とされるのが、刑事コロンボ、古畑任三郎。本作の福家警部補も男女の違いはあるが、同じく個性的な刑事である。その福家警部補の活躍4編を収録。ちなみに福家警部補は、年齢は30歳...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月12日
好き。
倒叙ミステリってやっぱり面白いなと再認識。
「オッカムの剃刀」はタイトルから福家警部補の秀でた観察眼から何から何まで一級品。
というか、「最後の一冊」も「月の雫」も「愛情のシナリオ」も面白すぎる。結局全部面白い。このシリーズ、はずれはないに違いないと思うほどのハイクオリティ。
ドラマで...続きを読む
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