狐火の辻

狐火の辻

792円 (税込)

3pt

4.0

土砂降りの雨の夜、湯河原の町で起きた轢き逃げ事件。数年後、またも温泉街で生じた交通事故。どちらも犯人逮捕に至らないまま、再び起きた郊外の交通事故では、なぜか被害者が跡形もなく消えてしまった。連続する事故に興味を抱いた刑事の楢津木は、やがて街中で次々に起こる奇妙な出来事や怪談にも繋がりを見出すが捜査は難航。彼はIQ208の天才棋士、牧場智久の力を借り真相解明に乗り出す。本格ミステリ大賞受賞作、『涙香迷宮』の流れを汲む迷宮的サスペンス・ミステリ。

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狐火の辻 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月21日

    最初は不気味かつ断続的な話が続いて少し混乱するが、それが段々と結び付き、最後に筋が通るのが面白かった。
    初めは心霊やオカルトかと思った部分が伏線になっているのも驚きがある。

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月12日

    最初は一見関係なさそうな事故話や怪談話が、断片的に語られてなかなか掴みどころがないのですが、それが徐々に関係性を持ち始め、最終的に一つの線に収束するのは気持ちよかった。(謎が魅力的過ぎて、真相が少し肩透かしなのはご愛嬌)

    中盤で語られる、タクシー怪談のルーツに関するくだりはこれ一本で本書けるんじゃ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月24日

    手掛かりから推理を経て、謎が解き明かされるという、一般的なミステリ的な手順からは外れている。何せ、クライマックスは肝心の名探偵(牧場智久)抜きで進行するのだ。けれども意味不明な出来事の意味が、あるとき腑に落ちる、その快感はミステリでしか味わえないものでもある。巻末の解説によると、作者はロス・マクドナ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年03月06日

    竹本健治さんの作品は「匣の中の失楽」以来!
    今回は温泉街を舞台とした怪談ミステリとなっている。全く関係のなさそうないくつかの怪談話が、徐々に繋がってゆくのが気持ちいい。

    天才棋士が探偵のシリーズらしいのだが、シリーズ感はなく、本作からいきなり読んでも楽しめる。
    本作においては、探偵役の牧場は、神の...続きを読む

    0

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