皇帝と拳銃と

皇帝と拳銃と

950円 (税込)

4pt

3.9

私の誇りを傷つけるなど、万死に値する愚挙である。絶対に許してはいけない。学内で“皇帝”と称される稲見主任教授は、来年に副学長選挙を控え、恐喝者の排除を決意し実行に移す。犯行計画は完璧なはずだった。稲見はそう確信していた。あの男が現れるまでは(表題作)。劇団を主宰する間宮想悟は、借金の即時返済の代わりに恋人の看板女優を差し出せと実の叔父に強要され、その場で彼を殺害するが――(「恋人たちの汀」)。倉知淳初の倒叙ミステリ・シリーズ、全四編を収録。〈刑事コロンボ〉の衣鉢を継ぐ警察官探偵が、またひとり誕生する。/解説=香山二三郎

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皇帝と拳銃と のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年12月10日

    倒叙ミステリー2本目。
    面白い!

    死神みたいな乙姫警部。

    犯人が事情聴取を受けている時によく喋っている描写があって、「いや、実際こんなに喋らないのでは、、、」と思ったりしたのだが(まぁ小説だからある程度仕方ないのかも)最後のお話がその真逆をいっていて、全体的にバランスが良く読みやすかった。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月05日

    上質な倒叙ミステリ4編
    1〜3話目まではシンプルかつ王道な倒叙ミステリで最終話は読後感がなんとも不思議な感じ

    全編に共通で出てくる探偵役の警部と刑事がすごく良い!!
    "死神のような風貌"乙姫警部×"清涼飲料のCMに出てきそうなイケメン"鈴木刑事

    犯人側のど...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年04月17日

    倒叙ものの短中編を続けてしっかり読むのは初めてかもしれない。ドラマでもコロンボも古畑も未視聴で、あまり手を出してこなかったジャンル。
    同じ展開にならないよう一冊の中で工夫がこらされていて、倒叙ものの楽しみ方がすこし分かった気がする。4編、飽きることなく楽しめた。

    0

    Posted by ブクログ 2020年08月01日

    前から気になっていた本
    装丁画がよく見かける絵の方で
    これがなんとも素敵

    帯のアオリは
    「教えてくれないか。いつから私は疑われていたのだね?」

    「犯人が最初に分かった上で、探偵が推理を進めていく」
    "倒叙ミステリー"と呼ばれるジャンルをよく現している。

    「刑事コロンボ」や「...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年02月25日

    その風貌と喪服のような黒尽くめの姿から死神と思われてしまう乙姫警部とイケメン刑事の鈴木のコンビが活躍する倒叙もの四編。個性的な人物たちと乙姫警部の対決。淡々と捜査し淡々と語る。犯人からは死神が鎌を構えているように見えてしまう。倒叙推理の面白さをしっかりと味わえるし謎解きはもちろん、犯人が追い詰められ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年05月24日

    犯罪がきちんと論理的に解決されるのは気持ちが良い。
    解決の道筋が伏線で張られているところは上手いなあ。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年08月10日

    2017刊行 4つの話
    犯人側の視点から
    犯行の首尾を語り
    その後捜査担当警部が
    事件の真相を暴く倒叙形式のミステリー
    ①小説家の四季杜忍のカタワレ
    ②大学の主任教授 あだ名が皇帝
    ③劇団の脚本家 間宮〜恋人が美凪
    ④写真家の伽也          が犯人

    ①は「なぎなた」で読んだ小説
    ②は殺され...続きを読む

    0

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