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この一冊で、エラリー・クイーンの“X・Y・Zの悲劇”に挑戦!
推理とユーモアがせめぎ合う、倉知ミステリーの真骨頂がここに。
歌舞伎俳優の家に生まれたものの若くして映画俳優に転身、世界的な人気を博す名監督の映画や時代劇テレビシリーズなどに主演し、日本に知らぬものはないほどの大スターとなった片桐大三郎。
しかし古希を過ぎたころ、突然その聴力を失ってしまった――。
役者業は引退したものの、体力、気力ともに未だ充実している大三郎は、その特殊な才能と抜群の知名度を活かし、探偵趣味に邁進する。
あとに続くのは彼の「耳」を務める新卒芸能プロ社員・野々瀬乃枝(通称、のの子)。
スターオーラをまき散らしながら捜査する大三郎を必死でサポートするのの子。
異色コンビが挑む事件の真相は?
クイーンの「ドルリー・レーン四部作」を向こうに回した、本格ミステリー中篇四作をこの一冊で。
〔収録作品〕
冬の章 ぎゅうぎゅう詰めの殺意
春の章 極めて陽気で呑気な凶器
夏の章 途切れ途切れの誘拐
秋の章 片桐大三郎最後の季節
Posted by ブクログ 2018年10月14日
この読後感の明るい作風が倉知淳さんの真骨頂だと思っています。
推理小説っていうと(特に「本格」とか言われるものは)暗くて、仰々しくて、重厚なものが多いように思います。
個人的にはそういうものも大好きなんですが、こんなに単純に楽しめる本格推理小説ってなかなかないと思います。
とくに何か推理小説って小難...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月07日
さっすが倉知淳。
クイーンの不朽の名作「悲劇四部作」への見事なオマージュでありながら、相変わらずの"倉知節"も健在。愉快なキャラクターたちが織りなすコミカルな物語でありながらもその中に見事なロジック、衝撃の結末が封入されている。
まずはXへのオマージュである「ぎゅうぎゅう詰めの...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月05日
このミス2016年版7位。三船敏郎っぽい大物俳優が安楽椅子探偵となって事件を解決する連作短編集。ミステリーとしての構想とトリックは秀逸。短編毎にトリックの小技が効いてるし、最後に大技もかかる。でも、文章がへたなのか、設定が大げさで不自然だし、三船と黒澤のエピソードっぽい話が長いし匿名なのでいまいち興...続きを読む
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