化物園

化物園

990円 (税込)

4pt

「私は人ではありません。数百年を旅して回り、メンタマグルメに興じています」

公園の雑木林を狩り場に、人間のメダマを狙う《猫》。
かかわったものに呪いをかけ、どこまでも追いかける《蛇》。
甘言で家を乗っ取り、金だけさらっていく《狐》。

古今東西、人間の陰に生き、喰らい、時に育てる化物たち。
その醜くて愛おしい姿を、とくと、ご覧あれ!

醜悪、異様、狡猾、艶然――。
恒川光太郎が描く、身の毛もよだつ究極のホラー七篇!

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化物園 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「人と化物の境界線」がどこにあるのかを考えさせられた。
    登場人物は人の皮を被った化物なのか、
    それとも化物のように醜い心を持った人間なのか、その判別すら曖昧になっていく。
    結局のところ恐怖の根源は外側にある異形ではなく、人間の奥底に潜む狂気や醜さそのものであると感じさせられる。

    作中では「ケシヨウ

    0
    2025年09月24日

    Posted by ブクログ

    何とか読み進めて最後の章まで行ったが、正直に言うとそれまであまりこの本にハマれていなかった。もちろん話が面白くない訳ではなく、単に自分が求めていた恒川光太郎さんの世界観ではなかったというだけだが。しかし、最後の章 音楽の子どもたちの出来がそれまでの思いを全て払拭してくれるくらい素晴らしかった。何なら

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    最も好きな幻想作家の一人恒川光太郎の作品集。文庫化されたので再読。まず「ケシヨウ」なる魔にまつわる短編が五編。しかしケシヨウという魔物の話ではなく人間の醜さいやらしさどうしようもなさを描いていて幻想味は薄め。何がどうなったのやら曖昧模糊とした結末のものもある。そして寄る辺のない「リュク」という少年が

    0
    2025年06月20日

    Posted by ブクログ

    何も情報を見ずに読んだ。短編集なのかな?と読んでいくと短編だが読んでいく内に最後の所で少し泣きそうになる自分がいた。

    個人的にはどの登場人物も何かを追っている? 未練がある人物ばかりだと思う。

    この小説は未練が募りに募って最後にはこの小説の題名、化物園の化物が……見ればわかります。

    個人的には

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    仕事がキツすぎたり体調また崩したりで読み終わるのにひと月もかかった。

    恒川さんらしいファンタジックな世界に溢れながらもダークな質感がありかなりよかった。
    最初の三作と日陰の鳥はどれもよかった

    0
    2025年07月06日

    Posted by ブクログ

    不思議小説
    世界観がよかった。

    全部違うケシヨウの話なのかなと思うけど、猫になるのは作者の趣味?それとも同じケシヨウの話なのかな?
    書き下ろしの音楽の子どもたちはありがち設定だけどなんぼ読んでもいいもんですね。
    善良な怪異に飼われている無垢なこどもの話もっとください。

    0
    2025年07月01日

    Posted by ブクログ

    恒川光太郎作品は「夜市」が飛び抜けて好きな他にも「草祭」、「竜が最後に帰る場所」と好きなのだが、実のところ最近読んだ恒川光太郎作品はハマらないものが多かった。だがこれは面白かった。

    ・猫どろぼう猫
    化物園はこういう雰囲気という自己紹介的な作品だと感じた。短い物語ながら伏線も回収されて快感だった。

    0
    2025年06月27日

    Posted by ブクログ

    人間の心の闇を描いた7編。〝まともな人〟はほとんど登場してこない。血生臭い話からファンタジーっぽいものまで、時代も場所も様々な恒川ワールド全開の短編集。幼い悪意が身の破滅を招く「十字路の蛇」が個人的には最恐。

    0
    2025年06月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルから化物がたくさん出てくる話かと思ったけど、その化物は人間のことを指していることが読んでいくうちに理解できた。

    人間の中にある形にならない思考や狂気が何かのきっかけで出現するとき、他人からみると理解できない化物に映る。
    前半はそこに狂わされる人と巻き込まれる人の話。
    後半は帯にもある「人間

    0
    2025年09月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ケシヨウと呼ばれる人ならざるモノが、関わる七つのお話。
    なんでこの本のタイトルが、「化物園」なんだろうと、読みながら考えてましたが、ケシヨウ視点から見た人間が「化物」だから「化物園」なのかと。
    前半は禍々しい話ばかりでしたが、最後の2篇はいつもの不思議な世界、恒川ワールドでした。
    やっぱこの人の作品

    0
    2025年06月12日

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