作品一覧

  • 一目五先生の孤島
    3.0
    1巻2,200円 (税込)
    怪異による超常現象×名探偵の論理! 30年前から繋がる惨劇の連鎖。その死は祟りか、殺人か? 探偵に憧れて調査会社に就職した倭文だったが、霊を呼び寄せる特異体質が災いしすぐに異動になる。そこは変調課という超常現象に特化した部署だった。リゾート開発会社の依頼で、作業員の不審死が続く五福島に調査に行く変調課のメンバー。その島は30年前に、関係者全員死亡という不可解な連続殺人事件があった場所だった。
  • バラバラ屋敷の怪談
    3.4
    1巻1,899円 (税込)
    栃木県北西部の田舎町で、八人の女性が殺害された挙げ句、解体・遺棄されるという事件があった。その十五年後、現場だった犯人の元自宅、通称「バラバラ屋敷」へ肝試しに訪れた五人の中学生は、鍵の掛かった屋敷内を覗いたところ、卓袱台に同級生の生首が置かれているのを発見し……密室化した幽霊屋敷を巡る謎を描く表題作ほか、異界駅に迷い込んだ大学生グループが、密室からの殺人犯消失に遭遇する「にしうり駅の怪談」など、怪談作家・呻木(うめき)叫子が採集した四つの怪奇犯罪譚を収める。/【目次】「バラバラ屋敷の怪談」八人の女性が殺害され、解体された猟奇殺人事件。犯人の死後、施錠されたその自宅から生首が発見される。/「青いワンピースの怪談」博物館に度々現われる謎めいた十代の少女。彼女が目撃される先では、怪死事件が続いていた。/「片野塚古墳の怪談」人体に似た数十体の石像が並ぶ災厄の古墳。そこで新たな不可能犯罪が発生する。/「にしうり駅の怪談」異界駅の噂を調べるうちに消えてしまった友人をさがす大学生グループは、想像を絶する光景を目にし……。
  • 赤虫村の怪談
    3.6
    1巻924円 (税込)
    愛媛県の山間部にある過疎の村・赤虫村(あかむしむら)には、独自の妖怪伝説が存在する。黄色い雨合羽を着て暴風を呼ぶ「蓮太(はすた)」、火災を招く「九頭火(くとうか)」、廃寺に現われる無貌の「無有(ないある)」、そして古くから伝わる“クトル信仰”。フィールドワークのために村を訪れた怪談作家・呻木叫子(うめききょうこ)は、村の名家・中須磨(なかすま)家で続く不可能状況下での連続殺人に関わることになる。周囲を足跡一つない雪原で囲まれた大木に全裸で吊るされた縊死体。内側から施錠された石蔵で発見された焼死体。妖怪伝説の禍を再現するような事件は、やがて人知を超えた終結を迎える──第17回ミステリーズ!新人賞受賞者による初長編。/【目次】プロローグ/第一章 無有の怪談/第二章 位高坊主の怪談/第三章 九頭火の怪談/第四章 苦取の怪談/第五章 蓮太の怪談/第六章 赤虫村の怪談/エピローグ/解説=多田克己
  • 最恐の幽霊屋敷
    3.5
    1巻2,090円 (税込)
    「最恐の幽霊屋敷」という触れ込みで、貸し出されている一軒家がある――。 幽霊を信じない探偵・獏田夢久は、屋敷で相次ぐ不審死の調査を頼まれる。婚約者との新生活を始めた女性、オカルト雑誌の取材で訪れたライターと霊能者、心霊番組のロケをおこなうディレクターと元アイドル、新作のアイデアを求める映画監督とホラー作家。これまでに滞在した者は皆、想像を絶する恐怖に直面していた。屋敷における怪異の歴史を綴ったルポや関係者の証言を手掛かりに謎を追う獏田が目にしたものとは――。 幾多の怪異と死の果てで待ち受ける、幽霊屋敷の真の恐怖とは?
  • 影踏亭の怪談
    3.9
    1巻850円 (税込)
    僕の姉は怪談作家だ。本名にちなんだ呻木叫子というふざけた筆名で、専攻していた民俗学でのフィールドワークの経験を生かしたルポルタージュ形式の作品を発表している。ある日姉の自宅を訪ねた僕は、密室の中で両瞼を己の髪で縫い合わされて昏睡する姉を発見する。この常識を超えた怪事件は、彼女が取材中だった旅館〈影踏亭〉に出没する霊と関連しているのか? 姉を救う手掛かりを求めて宿へ調査に出向くことにした僕は、宿泊当夜に密室で起きた殺人事件の容疑者となってしまい……第17回ミステリーズ!新人賞受賞作ほか、全4編を収録。/【目次】影踏亭の怪談/朧トンネルの怪談/ドロドロ坂の怪談/冷凍メロンの怪談/解説=朝宮運河
  • 地羊鬼の孤独
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    はじまりは中国妖怪を模倣した連続猟奇殺人事件だった。全裸遺体の入った棺が、市内で次々に発見された。動機の見えない一連の殺人を繋ぐものは、現場に残された中国妖怪「地羊鬼」の名前のみ。新米刑事・八木沢は、警部補・林原とコンビを組み、捜査を進めるが、事件の全容はもはや人間の手に収まらないものになっていた――。密室、呪術、バラバラ殺人……謎と怪異が溶け合う未知のホラーミステリー。
  • 影踏亭の怪談
    -
    1巻110円 (税込)
    僕の姉、梅木杏子は本名をもじった呻木叫子というふざけた筆名で実話怪談を執筆している。年末、姉が単身で住む東京のマンションを訪れた僕は、粘着テープで拘束された上、意識不明となっている状態の姉を発見する。その両瞼は彼女自身の髪によって縫い合わされていた――この異様すぎる事件は、姉が取材していた「午前2時17分の不在着信が告げる予言」という怪談に端を発するのだろうか? 僕はその怪異が起きた「K亭」という宿を訪れるが、そこで待ち受けていたのは、この世の者が為したとは思えない、おぞましくも謎めいた密室殺人事件だった。第17回ミステリーズ!新人賞受賞作。/第17回ミステリーズ!新人賞選考経過、選評=大倉崇裕 大崎梢 米澤穂信/(本電子書籍は『ミステリーズ! vol.103』(2020年10月初版発行)に掲載の同作品を電子書籍化したものです。)
  • 地羊鬼の孤独

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    連続未解決事件、中国の妖怪、怪奇現象、都市伝説などホラーとミステリー好きにはたまらない要素がたくさん詰め込まれた作品でとても面白かった!!

    物語の合間に、その地域に伝わる都市伝説をインタビュー形式で載せていたのもその後のストーリーに繋がる良いスパイスになっていて読んでて飽きない。

    10年前の連続児童殺害誘拐事件と地羊鬼事件、その被害者が関わっていた自殺として処理されていた事件、いろんな謎が謎を呼び、そして起こる怪奇現象。。
    容赦なく人が亡くなってしまうから恐怖が増した。

    そしてまさかの結末……
    私も船井が怪しいと思っていたけれど、まさかまさかの林原だったとは、、、!!!
    でも船井もやはり

    0
    2024年11月09日
  • 最恐の幽霊屋敷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久しぶりに面白いと思える作品でした。
    主人公の探偵は最初と最後にしか登場せず、2章からは幽霊屋敷で心霊体験をした人たちの話に切り替わって言ったけど、やっぱり最後は主人公である探偵が謎解きで終わるかと思いきや、ちゃんと最後までホラーで、面白かったです。
    個人的には、この作品の探偵と助手の子はまた別の作品などでも登場してほしいなと思いました。
    「ざまぁみろ」は最高でしたね笑

    0
    2024年09月13日
  • 赤虫村の怪談

    Posted by ブクログ

    民俗学の知見を生かしたルポ形式の実話怪談を著す作家・呻木叫子が主人公の二作目。前作『影踏亭の怪談』は短編集だったのに対し、こちらは長編。
    愛媛県の山間部にある"赤虫村"。廃寺に現れ、見たものに災厄をもたらす"無有"。空を歩き、冬の間の神隠しの原因とされる"位高坊主"。明るい光を放ち飛び回り、火災を招く"九頭火"。黄色い雨合羽姿で現れ暴風雨を予言する"蓮太"。そして、村の名家によって奉られ、名家の一族の願いのみを叶える"苦取"…。
    独自の妖怪伝説がある赤虫村に叫

    0
    2024年08月20日
  • バラバラ屋敷の怪談

    Posted by ブクログ

    シリーズ物のようだけれど、前作を読んでいなくても問題なさそう。本当の怪異と人による事件がうまいこと絡み合う展開。空飛ぶ生首や瓜頭など、どこか荒唐無稽に感じられてあまり怖くはなかったかな。

    0
    2024年08月11日
  • 影踏亭の怪談

    Posted by ブクログ

    怪談作家・呻木叫子。民俗学の知見を生かし、ルポ形式の実話怪談を著している。叫子や叫子の周りの家族・友人たちが見舞われたのは、密室に関連した怪談だった。
    連作短編集。

    表題作「影踏亭の怪談」
    叫子が自宅で拘束されて、瞼が髪で縫い付けられているところを弟が発見する。ラストが驚きだった。いつの間にそんなことに…。
    「朧トンネルの怪談」
    入り口付近を撮影していた…ということにはこんな抜け道があるんだな。
    いくら好きな人のためとはいえ、そこまで出来るのか。
    「ドロドロ坂の怪談」
    色々な怪異が混じった怪談という感じがした。お化け?幽霊?は、誰を探しているのだろう。
    「冷凍メロンの怪談」

    0
    2024年08月09日

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