影踏亭の怪談

影踏亭の怪談

850円 (税込)

4pt

僕の姉は怪談作家だ。本名にちなんだ呻木叫子というふざけた筆名で、専攻していた民俗学でのフィールドワークの経験を生かしたルポルタージュ形式の作品を発表している。ある日姉の自宅を訪ねた僕は、密室の中で両瞼を己の髪で縫い合わされて昏睡する姉を発見する。この常識を超えた怪事件は、彼女が取材中だった旅館〈影踏亭〉に出没する霊と関連しているのか? 姉を救う手掛かりを求めて宿へ調査に出向くことにした僕は、宿泊当夜に密室で起きた殺人事件の容疑者となってしまい……第17回ミステリーズ!新人賞受賞作ほか、全4編を収録。/【目次】影踏亭の怪談/朧トンネルの怪談/ドロドロ坂の怪談/冷凍メロンの怪談/解説=朝宮運河

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影踏亭の怪談 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月20日

    妙にリアルでとても実話怪談らしく、錯覚してしまう。じわじわくる怖さがなんとも不気味な描写。トリックを解き明かす「呻木叫子」素晴らしい洞察力。最後終わり方が衝撃的だった·····。

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    Posted by ブクログ 2024年01月07日

    僕の姉は怪談作家だ。「呻木叫子」という筆名で、民俗学の知見を活かしたルポ形式の作品を発表している。
    ある日、その姉が自宅で異様な姿で昏睡しているのを発見した僕は、彼女が霊現象を取材していた旅館<K亭>との関連を疑い調査に赴くが……。


    第十七回ミステリーズ!新人賞受賞作収録のホラー×ミステリ連作短...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月14日

    実話怪談作家、呻木叫子のルポルタージュ形式の作品を軸にしたホラーミステリー短編集。

    宿泊者が不気味な体験をする旅館、首のない女の幽霊が出るというトンネル、泥に塗れたお化けが上り下りする坂道、不可解な状況の事件について他人に話すと次は自分が犠牲者になるという都市伝説。

    ホラーだと思って読み始めたら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月09日

    最初はホラーストーリーかと思っていましたが、ホラー的なオカルトとミステリーを融合させた形でした。怪談を書くために、過去に取材したルポと自ら体験している現在の様子を交互に展開して、謎の真相に迫るという4つの連続短編集の構成です。どの作品も怪談もそれなりに楽しめ、きっちりとミステリーとして解決できていた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月11日

    ホラーはあまり読まないのだけど、ミステリ色が強いので楽しめた。
    ホラー的な事件が発生するのだけど、実は人が行った事件と言うお話。
    最後に探偵役の作家が微妙な事になったので、続編はいかに?

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    Posted by ブクログ 2023年08月01日

    夏は怪談!ミステリとして謎解き要素がしっかりあるのはもちろん、怪談として謎は謎のままでしっかり残してある。いい作家さんと巡り会えたなぁ。

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    Posted by ブクログ 2023年06月22日

    ホラールポルタージュの作家である呻木叫子を主人公とした連作短編集。じわじわ来る本物感のあるホラーと密室ミステリーが融合したホラーミステリーで、とても面白かったです。事件の原因をオカルトに求めず、きちんとロジックとして解いてるところが好感が持てます。そういったすっきりと解決する部分と、オカルティックで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月17日

    怖い話が読みたくなって(わたしは時々そういう衝動に駆られるのだが)手に取った一冊。

    怪談ルポライターの呻木叫子が、自宅で意識不明の状態で発見された。
    姉と連絡が取れないことを不審に思い、一人暮らしの姉を訪ねた弟が見つけたのだ。
    そのときの彼女の様子というのが、想像すると本当に恐ろしくて、よくその後...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月14日

    伏線というのか、「おぉ」と思いながら読んでしまった作品。

    姉は最初の方で亡くなり、最後に弟が……となった時には、本に登場する訳でもない親御さんか不憫になってしまった。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年02月15日

    怪談とミステリのマリアージュ!

    この手のミステリにおける”怪談”の取り扱いは大体「幽霊の正体見たり枯れ尾花」となることが多いが、この作品はきちんと怪談とミステリが同居している。
    怪談もミステリも大好きなのでこれは1粒で2度おいしい。
    オムニバス短編かと思いきや、最終的につながって大きなミステリもあ...続きを読む

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