赤虫村の怪談

赤虫村の怪談

924円 (税込)

4pt

愛媛県の山間部にある過疎の村・赤虫村(あかむしむら)には、独自の妖怪伝説が存在する。黄色い雨合羽を着て暴風を呼ぶ「蓮太(はすた)」、火災を招く「九頭火(くとうか)」、廃寺に現われる無貌の「無有(ないある)」、そして古くから伝わる“クトル信仰”。フィールドワークのために村を訪れた怪談作家・呻木叫子(うめききょうこ)は、村の名家・中須磨(なかすま)家で続く不可能状況下での連続殺人に関わることになる。周囲を足跡一つない雪原で囲まれた大木に全裸で吊るされた縊死体。内側から施錠された石蔵で発見された焼死体。妖怪伝説の禍を再現するような事件は、やがて人知を超えた終結を迎える──第17回ミステリーズ!新人賞受賞者による初長編。/【目次】プロローグ/第一章 無有の怪談/第二章 位高坊主の怪談/第三章 九頭火の怪談/第四章 苦取の怪談/第五章 蓮太の怪談/第六章 赤虫村の怪談/エピローグ/解説=多田克己

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赤虫村の怪談 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    怪談パートは怖くって、それよりも謎が本格的で最後はどうなるのかすごくワクワクして読みました!

    ………謎解明部分にはもっとチカラをいれれば神作となったであろう作品。

    だけどこれはこれで、素晴らしい作品。


    次作もあるから楽しみ。


    ぜひ〜

    0
    2025年08月11日

    Posted by ブクログ

    民俗学の知見を生かしたルポ形式の実話怪談を著す作家・呻木叫子が主人公の二作目。前作『影踏亭の怪談』は短編集だったのに対し、こちらは長編。
    愛媛県の山間部にある"赤虫村"。廃寺に現れ、見たものに災厄をもたらす"無有"。空を歩き、冬の間の神隠しの原

    0
    2024年08月20日

    Posted by ブクログ

     ラヴクラフト全集をちょびちょび拾い読みしかしていないので、出てくる単語の元ネタ全てがわかった訳ではないけれども、やはりアレが元だなと判ると何倍も楽しめる。
     出てくる怪談はオリジナリティ溢れるもののしっかりその恐ろしさが想像出来るように詳細に描かかれていて好感が持てる。
     ミステリ部分は個人的には

    0
    2025年04月03日

    Posted by ブクログ

    「影踏亭の怪談」に続く呻木叫子シリーズの第2段。今回は妖怪、邪神などによる怪談と、やはり密室が絡む殺人か絡み合う作品になっています。メインとなる神様が苦取神。作中では決して言及されませんが、町の名前、神の名前、妖怪の名前、あらゆるものがクトゥルフ神話を暗示しています。
    今作でもきっちりロジカルに解か

    0
    2024年06月10日

    Posted by ブクログ

    怪談作家・呻木叫子シリーズ2作目のホラーミステリ。
    土着信仰が残る村で起こる連続殺人事件は、どれも村独自の妖怪たちに殺されたかのような不可能犯罪だった…
    呻木がフィールドワークで聞き取りをした村人の妖怪をめぐる体験談と、殺人事件の捜査が並行して描かれる。ミステリ的には盛り上がりに欠けるが、クトゥルー

    0
    2024年12月11日

    Posted by ブクログ

    ハウダニットに徹している感じだろうか。例えば、このロジックでこの犯人ならフーダニットを期待する読者はお呼びじゃない。その上で、ホワイの部分さえ、とってつけたような、明らかに破綻した(この理由なら最後の殺人は、自殺の偽装が完璧でなければならないはずである)理由が提示されるだけのいい加減さだから、ミステ

    0
    2024年06月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大島清昭の呻木叫子シリーズ第二弾。前作「影踏亭の怪談」から、まさか続編が出るとは。。。嬉しい限り。

    様々な妖怪、怪談が蔓延る愛媛県の過疎村、赤虫村。その村の名家、中須磨家の一族が妖怪になぞらえて順番に死んでいく。。。

    ラブクラフト×怪談。
    赤虫(アーカム)、苦取(クトルゥ)、無有(ナイアル)等、

    0
    2025年09月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    トリックは非常にわかりやすく、大掛かりと言うほど大掛かりではないし、ヒントとなる要素も張り巡らされてるので、そういう意味では読みやすい作品でした。

    ただ、叫木の原稿が随所に出てくるのがなんとも水増し感というか、この部分が読みづらくしている感じは否めない。
    ここ部分がなければもう短編だしなぁというと

    0
    2024年09月18日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なるほどちょっと新しい手法の伝奇ミステリー。ちょっと書き方に癖があるので「叙述トリックものか?」と疑いながら読んでたけど違った。みょ~に読みにくいのがいまいちなんだけど、作者さんは本業の怪談とかを研究すている学者さんみたいで、モキュメンンタリーっぽいのが興味深い。でもクトゥルフ結構参考文献に入ってる

    0
    2025年07月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     独特の妖怪伝承と固有の民間信仰が生き続ける愛媛県の山村、赤虫村。取材で訪れた怪談作家の呻木叫子は村の名家、中須磨家で連続して起きた、妖怪伝承をなぞるような不可能状況下での連続殺人事件を調査することとなる。

     舞台となる赤虫村他の地名、登場人物、各「無有(ないある)」「九頭火(くとうか)」「蓮太(

    0
    2025年05月07日

赤虫村の怪談 の詳細情報

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