赤虫村の怪談

赤虫村の怪談

小説・文芸
924円 (税込)

4pt

愛媛県の山間部にある過疎の村・赤虫村(あかむしむら)には、独自の妖怪伝説が存在する。黄色い雨合羽を着て暴風を呼ぶ「蓮太(はすた)」、火災を招く「九頭火(くとうか)」、廃寺に現われる無貌の「無有(ないある)」、そして古くから伝わる“クトル信仰”。フィールドワークのために村を訪れた怪談作家・呻木叫子(うめききょうこ)は、村の名家・中須磨(なかすま)家で続く不可能状況下での連続殺人に関わることになる。周囲を足跡一つない雪原で囲まれた大木に全裸で吊るされた縊死体。内側から施錠された石蔵で発見された焼死体。妖怪伝説の禍を再現するような事件は、やがて人知を超えた終結を迎える──第17回ミステリーズ!新人賞受賞者による初長編。/【目次】プロローグ/第一章 無有の怪談/第二章 位高坊主の怪談/第三章 九頭火の怪談/第四章 苦取の怪談/第五章 蓮太の怪談/第六章 赤虫村の怪談/エピローグ/解説=多田克己

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赤虫村の怪談 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『影踏亭の階段』にも登場してた怪談作家、呻木叫子さんが登場する長編小説です。
    今回も不可解な事件に巻き込まれる呻木さんですが、相棒の鰐口さんもいい雰囲気出ています。今後もこの主人公でシリーズ化を希望いたします。
    H.P.ラヴクラフトさんの小説を読んだことがある人には、何か似た響きの言葉が頻繁に登場します。日本のクトゥルー神話なのです。今回もとても怪異な気持ちにさせてくれました。

    0
    2026年04月14日

    Posted by ブクログ

    怪談パートは怖くって、それよりも謎が本格的で最後はどうなるのかすごくワクワクして読みました!

    ………謎解明部分にはもっとチカラをいれれば神作となったであろう作品。

    だけどこれはこれで、素晴らしい作品。


    次作もあるから楽しみ。


    ぜひ〜

    0
    2025年08月11日

    Posted by ブクログ

    民俗学の知見を生かしたルポ形式の実話怪談を著す作家・呻木叫子が主人公の二作目。前作『影踏亭の怪談』は短編集だったのに対し、こちらは長編。
    愛媛県の山間部にある"赤虫村"。廃寺に現れ、見たものに災厄をもたらす"無有"。空を歩き、冬の間の神隠しの原因とされる"位高坊主"。明るい光を放ち飛び回り、火災を招く"九頭火"。黄色い雨合羽姿で現れ暴風雨を予言する"蓮太"。そして、村の名家によって奉られ、名家の一族の願いのみを叶える"苦取"…。
    独自の妖怪伝説がある赤虫村に叫子がフィールドワークに訪れた矢先、これらの妖怪伝説になぞらえたかのような不可解な状況で名家の人々が遺体となって見つかる。


    今作も前回に引き続き、面白かった。"連続殺人"ということで、ミステリー色が強かったのも良かった。名家の人々が殺されたトリックなど説明できるところもありながら、刑事たちが遭遇した"無有"や、警察関係者に祟りをもたらした"はりの森"の存在、村を歩き回る"蓮太"の存在は、赤虫村に実際に怪異が息づいている様子が描かれており、おぞましい読後感があった。

    この赤虫村の事件は、前作の短編集で描かれていた事件の合間に起こったとされる。ということは、前作の巻末の短編のラストに叫子に降りかかった災厄は謎のままかと思うと、三作目がどうなっていくのかがすごく気になった。どうか、叫子が無事でありますように。

    0
    2024年08月20日

    Posted by ブクログ

    想像以上にラヴクラフトだった。
    何度も「これってあれのことでは?」とニヤニヤさせてくれました。
    もちろん「影踏亭の怪談」同様、フィールドワークにしっかり地道に取り組んでおり、そこが面白い。
    その中で語られる怪談がまた怖くて、何ともいえない肌触りを残します。
    情景を思い浮かべると、いまだにそわっとする。
    全体的に、ミステリ×ホラーではあるけれども、本作はホラー寄りだと感じました。

    0
    2026年09月02日

    Posted by ブクログ

    『影踏亭の怪談』が良かったので、本作も読んでみた。フィ
    ールドワークが読んでいて楽しい。
    土着信仰や妖怪といったあやしいものたちを真面目にしっかりカテゴリー分けしてまとめてくれている。
    現象としての妖怪だったり、存在が本当にヤバいやつだったり、とてもいい感じにゾワゾワした。

    0
    2026年07月29日

    Posted by ブクログ

     ラヴクラフト全集をちょびちょび拾い読みしかしていないので、出てくる単語の元ネタ全てがわかった訳ではないけれども、やはりアレが元だなと判ると何倍も楽しめる。
     出てくる怪談はオリジナリティ溢れるもののしっかりその恐ろしさが想像出来るように詳細に描かかれていて好感が持てる。
     ミステリ部分は個人的にはそこまでキレが良くはなかったかも。それでも、ホラーとミステリーの融合という高度な作風の中にしっかり読者を楽しませようと仕掛けを入れ込む著者の態度には尊敬の念が堪えない。

    0
    2025年04月03日

    Posted by ブクログ

    「影踏亭の怪談」に続く呻木叫子シリーズの第2段。今回は妖怪、邪神などによる怪談と、やはり密室が絡む殺人か絡み合う作品になっています。メインとなる神様が苦取神。作中では決して言及されませんが、町の名前、神の名前、妖怪の名前、あらゆるものがクトゥルフ神話を暗示しています。
    今作でもきっちりロジカルに解かれる部分と、明らかに人ならざるモノが混在していて、その塩梅が絶妙です。

    0
    2024年06月10日

    Posted by ブクログ

    連続殺人と怪異が背中合わせで進む私好みのシリーズ。辛口で言うならミステリとしてもホラーとしても弱いところがあるのだけれど、それを上回る魅力がある。作者の作品を読むのはこれで3冊目なのだけれど、とりあえず今のところ共通する感想は人がばったばた死んでいくなぁってところ。
    主要キャラが冷静沈着だから淡々と進行していくように思えるけど、展開はかなりジェットコースター。
    エンタメホラーミステリって感じで愉しく読めた。
    あと、読後はみんな鰐口さん好きになってると思う。

    0
    2026年08月02日

    Posted by ブクログ

    怪談作家・呻木叫子シリーズ2作目のホラーミステリ。
    土着信仰が残る村で起こる連続殺人事件は、どれも村独自の妖怪たちに殺されたかのような不可能犯罪だった…
    呻木がフィールドワークで聞き取りをした村人の妖怪をめぐる体験談と、殺人事件の捜査が並行して描かれる。ミステリ的には盛り上がりに欠けるが、クトゥルーが土地に根付いた妖怪たちの話がワクワクして面白かった。

    0
    2024年12月11日

    Posted by ブクログ

    ハウダニットに徹している感じだろうか。例えば、このロジックでこの犯人ならフーダニットを期待する読者はお呼びじゃない。その上で、ホワイの部分さえ、とってつけたような、明らかに破綻した(この理由なら最後の殺人は、自殺の偽装が完璧でなければならないはずである)理由が提示されるだけのいい加減さだから、ミステリとしては過大な期待はしないほうがよさそう。モキュメンタリーホラーとしては良い味を出してて楽しく読んだ。けれども、クトゥルー神話からの引用だよ? 愉しかったけれどさ、リアリティを気にしてはやれないはずで、こんなのとモキュメンタリーを組み合わせるのかい? とは思う。

    0
    2024年06月16日

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