山白朝子の作品一覧
「山白朝子」の「Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選」「和泉蝋庵シリーズ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山白朝子」の「Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選」「和泉蝋庵シリーズ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
冒頭3章はグロめ。作品を生み出すことへの並々ならぬ執着や執念を描いている。時には呪いのようでもあり、幸とも不幸とも取れる。登場人物達の心情が気持ち悪くもあり、でもわかる部分も少しありつつ…。
書くためにはあらゆる物を捨て、形振りなど構ってはいられない。そんな気持ちをルーペで拡大して、まとめたような一冊。
しかし昔の黒さはやはり健在なのだと思わされる仕上がり。山白朝子先生の作品はいずれも好きだけれど、今回は特にバラエティに富んでいた印象。
個人的には後半4章が好きだった。小説の怪人は主人公自身が事件に巻き込まれていくところが面白かったし、脳内アクターは消滅させたタルパの影響が気になる終わり方。精
Posted by ブクログ
現代ホラー小説傑作集。これまた全部再読なのだけれど、傑作揃いというほかのないセレクションです。
かるかやシリーズの「芙蓉忌」、実はシリーズ他の作品に較べると印象が薄かったのですが。再読してみると、なかなかに怖いしひっそりとした切なさも感じる名作でした。なによりこのアンソロジーがこの一編で幕を開け、そしてラストが「七つのカップ」で優しく終わるという構成も素敵なのですよね(ラスト一歩手前が「あまぞわい」でとことんどんよりしたあとだというのもまた)。
小林泰三さんの「お祖父ちゃんの絵」をセレクトするというのもまたなんとも。これ、最初に読んでいるうちは「お祖母ちゃんの絵」の間違いじゃないの? って思う
Posted by ブクログ
小説家には奇人変人が多い。その奇行ゆえに、トラブルに巻き込まれることも少なくない。そしてトラブルの中には、奇譚としか言えないできごとがあったりもする。
そんな小説家の経験した奇譚を集めた連作サスペンスホラー短編集。
物語は、奇譚を蒐集・記録した「私」の視点で描かれる。
◇
O氏という小説家がいた。
20代で小説を書きはじめたO氏は、新人賞への応募作が審査員特別賞を受賞してミステリー作家としてデビューした。
O氏の作品の魅力は、その描写の高いリアリティにある。例えば舞台となる学校の持つ空気、生徒たちの息遣いなど、瑞々しさや存在感が感じられるほどの表現力なの