山白朝子の作品一覧
「山白朝子」の「私の頭が正常であったなら」「七つのカップ 現代ホラー小説傑作集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山白朝子」の「私の頭が正常であったなら」「七つのカップ 現代ホラー小説傑作集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
現代ホラー小説傑作集。これまた全部再読なのだけれど、傑作揃いというほかのないセレクションです。
かるかやシリーズの「芙蓉忌」、実はシリーズ他の作品に較べると印象が薄かったのですが。再読してみると、なかなかに怖いしひっそりとした切なさも感じる名作でした。なによりこのアンソロジーがこの一編で幕を開け、そしてラストが「七つのカップ」で優しく終わるという構成も素敵なのですよね(ラスト一歩手前が「あまぞわい」でとことんどんよりしたあとだというのもまた)。
小林泰三さんの「お祖父ちゃんの絵」をセレクトするというのもまたなんとも。これ、最初に読んでいるうちは「お祖母ちゃんの絵」の間違いじゃないの? って思う
Posted by ブクログ
小説家には奇人変人が多い。その奇行ゆえに、トラブルに巻き込まれることも少なくない。そしてトラブルの中には、奇譚としか言えないできごとがあったりもする。
そんな小説家の経験した奇譚を集めた連作サスペンスホラー短編集。
物語は、奇譚を蒐集・記録した「私」の視点で描かれる。
◇
O氏という小説家がいた。
20代で小説を書きはじめたO氏は、新人賞への応募作が審査員特別賞を受賞してミステリー作家としてデビューした。
O氏の作品の魅力は、その描写の高いリアリティにある。例えば舞台となる学校の持つ空気、生徒たちの息遣いなど、瑞々しさや存在感が感じられるほどの表現力なの