山白朝子のレビュー一覧

  • スコッパーの女

    Posted by ブクログ

    山白朝子さん名義の新作は嬉しすぎる〜♡
    小説家にまつわる怪異的なエピソードの短編5編。

    あ〜やっぱり好きだ〜♪
    もう前書きから心掴まれてしまった。
    実際のところフィクションなんだろうけど、小説家ってちょっと風変わりなイメージあるし、ほんとに実話ベースなのかも、、と思ってしまう。

    世にも奇妙な〜っぽいゾクっとする感じのお話たち。
    5編どれも 面白かった。
    特に印象に残ったのは 自分の描いた人物と同姓同名で年齢も風貌も酷似した人物が偶然にも存在したという「シンクロ二シティ」。
    あと たくさんの無名の新人の中から埋もれた才能を見つけ出す 「スコッパーの女」。
    どちらもなんとなく途中で予想がつくのだけれど それがまた実話っぽくもあり ゾッとした。
    やっぱり山白さんの湿っぽい世界観が好きだなぁ!




    0
    2026年09月27日
  • スコッパーの女

    Posted by ブクログ

    初読みの作家。めちゃくちゃ面白い!!!スランプに陥っている作家がスランプ脱出のためにいろんな人に会って話を聞いたりするのだけど、適度な感じでホラー要素があったり、ちょっとユーモラスだったり、ホロッとしたり、とにかく面白い。どれも興味深く面白かった。『青軸卿』が特に好き。

    0
    2026年09月24日
  • 小説の怪人

    Posted by ブクログ

    小説家が陥ってしまいがちな闇を集めた短編集。
    もちろんフィクションである。

    山白朝子名義ではあるものの、
    怖さの種類はあまりホラーという感じではない。

    なお、語り部も「小説家のはしくれ」ではあるものの、
    「周囲の作家たちを見渡し」て「奇人変人の集まりだ」と評し、「私は別」と述べている。
    客観視が苦手なようであるので、語り部となっている作家の書いている小説はさほど面白くないものであることが想像される。
    もちろんフィクションである。

    0
    2026年09月16日
  • スコッパーの女

    Posted by ブクログ

    久しぶりの山白朝子さん。新作を見つけると高揚する。

    実話なのか創作なのか、最後まで分からなくなるような不思議な短編集。

    人の死ぬ時期が分かる作家の話や、小説講師のゾッとする話、あとこちらも不穏な「シンクロニシティ」、そして青軸のキーボードを偏愛する「青軸卿」などどれも一筋縄ではいかない。

    表題作「スコッパーの女」を読んで、山白朝子さんの発想力と才能に驚かされた。その人が書いた文章を読むと、その為人が分かってしまう異能。よくこんな話を思いつくもんだ。自分の文章もこの女性に読んでもらいたい、怖いもの見たさで。

    0
    2026年09月09日
  • 小説の怪人

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白い。作家である私が出版業界の人々との付き合いの中で知る、作家に纏わる奇談、怪談、奇妙な物語。いわゆる実話会談とは異なる奇想小説。作家と呼ばれるものたちの業、性、奇妙な生態に基づく物語は、どれも不思議で怪しいな魅力に満ちている。

    0
    2026年08月22日
  • 小説の怪人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    怪談作家である「私」の一人称で書かれているので、途中まで作者さまのエッセイなのかと誤認するほど。
    こんな色々と物騒でぶっ飛んだ話が実話だったら大問題なのだが、作者名が伏せ字だったり、とにかく描写や設定が細かかったので、誤認がなかなか解けずに随分苦労した。
    この不思議な世界観にどうやら取り込まれていたようだ。

    途中からぶっ飛び具合が更にぶっ飛んだので、読んでいたこちらは正気に戻れたのだが、それにしてもまあよくもこれだけ複雑怪奇な作家像を次から次へと生み出せたものだ。
    登場人物は作者から切り離された一部、みたいな説明が創作論として作中にあったのだが、そうなると、これに登場する作家たちも、この作者さまの一部である訳で、彼らのバリエーションに飛んだ小説の書き方も、作者さまの一部で……やめようやめよう、これ以上深く考えてはこちらが狂う。
    一番怖いのは、この話に出てきた作家さんではなく、これだけの多様性を一冊に詰め込んだ作者さまその人な気がする。

    そんな作品の最後が、感動系の話だったのは救いだった。
    あれだけ怖がらせておいてからのホッコリ系ラスト。
    ありがたい。

    但し文庫版後書きで諸々台無しではあるが。
    カムバックしちゃったので、あの奇妙な世界観が。
    ただ本当に不思議ですね。
    自然発生していても仕方ないですよね、誤字は。

    0
    2026年08月05日
  • 死者のための音楽

    Posted by ブクログ

    はかなくて、綺麗な珠玉の物語たち。

    第1話 女の子がお腹を刺された状態で助けてくださいとのこと。父が襲われているというので探しにいくと、それらしい遺体があった。少女は昔のことを忘れていたので、お宮と名づける。少女は身籠っていた。その子供は不思議な子で、行ったことのない場所の景色を語ったり、習わぬ経をあげたりする。

    第2話 父から逃げ、古井戸に身を潜ませる。井戸に落ちてしまったのに、なぜか布団に寝かされていた。料理が出てきて食べる。井戸に頻繁に通うようになった。しかし縁談が持ち上がった。

    第3話 工場の廃液は甘い匂いがして頭が痛くなる。生命がそこに放り込まれると、黄金になる。死体ではダメだった。母はそれを町で換金してきた。

    第4話 少女が仏師のもとに弟子入りしたいとやってきた。少女はこれまでに3人の旅人に毒を飲ませて金を奪ったという。

    第5話 山にみんなで出かけて行ったが、川に子供の頭部が流れてきた。クマがいたのだろうと人々は言った。ある時村が鬼に襲われてみんな食べられてしまった。お侍さんが罪人を追ってやってきた。

    第6話 屋根になんかカラスみたいなのが引っかかっていると父に言ったら、怪我をした黒い鳥を持ってきた。動物病院に連れて行って、治るまで飼うことにしたが、檻から出しても逃げようとしない。3年後、私が祖母の家に泊まっている時に父が誰かに撃たれて死んだ。鳥の死体は見つかっていない。

    第7話 お母さんがお風呂場で手首を切った。
    私は耳が悪くて、川に溺れた。そのあと入院した。

    0
    2026年06月09日
  • 私の頭が正常であったなら

    Posted by ブクログ

    ちょっとホラー味とおかしみのある小編集。かなりよかった。

    第1話 家内ではない3人目の人影がマンション内にいる。彼女にも見えているらしい。物理的な攻撃はできない。会社にまでついてくる。

    第2話 風子は首なしの鶏を飼っている。両親が交通事故で死んでしまい、おばさんと住んでいる。

    第3話 酔っ払うと時間を少し遡ることができる女性を主人公に後輩が小説を書きたいという。競馬を当てさせたらどうかと私はアイデアをだす。

    第4話 小説家には一行も書けないスランプが訪れることがある。Tさんのスランプは深刻だった。妻に離縁までされた。

    第5話 クラスメイトの3人が自分の子を殺した。彼らや、私がいじめていた生田目頼子は自殺している。

    第6話 息子のクリスマスプレゼントにトランシーバーを買う。東日本大震災でひかるは妻とともに亡くなった。津波だ。俺の自殺は失敗した。

    第7話 結婚して娘が産まれて、夫の中の男尊女卑に気がつく。しつけと称してたたく。離婚することにした。面会時に夫が娘を連れ去ろうとして、車に二人ともはねられた。

    第8話 船が座礁して、アナは死んだ。人生が終わったというのに、走馬灯が入れ違っている。

    0
    2026年05月29日
  • スコッパーの女

    Posted by ブクログ

    正直、山白朝子の大ファンなので新作が読めるだけで嬉しかった。文体からおぞましさが伝わってくるすごさ。かなり震えた。

    0
    2026年04月19日
  • スコッパーの女

    Posted by ブクログ

    作家どうしのアイデア交換会で手に入れたアイデアをもとに書かれた短編集、という設定。
    1話目の「終焉を告げる小説家」で救われた、良かった、と思ったら、その後は恐ろしい話が続く。
    最終話「スコッパーの女」では読者を死に追いやった魔王のような作家が登場。
    どの話も怖かった。そしてどの作家も創作の苦しみの只中にいた。作家たちのモデルが乙一さんじゃありませんように。

    0
    2026年04月01日
  • スコッパーの女

    Posted by ブクログ

    スコッパーとは
    埋もれている小説を掘り出す人

    どこか闇や死を纏うような
    語り口調や独白
    表題作を含む5つの短編
    どの話も異なる切り口で
    妙に引き込まれる
    終わり間際まで余すことなく
    楽しませてもらった

    本の頁数の位置や独特の余白に覚えがある
    斜線堂有紀さんの
    『本の背骨が最後に残る』だ
    話し内容も文体も異なるのに
    何故か纏う雰囲気に近しいものを感じた
    スコッパーの女の影響かもしれない…
    こういう感覚の本、すき

    0
    2026年03月30日
  • 私のサイクロプス

    Posted by ブクログ

    やっぱり山白朝子読みやすいなぁー。
    この世界観が独特だよなぁ。
    耳彦の話も良かったんだけど、最初の大太郎の話がとっても切なかったな。
    いつもハラハラするんだけど、何とかなる、この展開スゴすぎ。

    最後の話を読みながら三毛別の熊の事件を思い出したのは私だけでしょうか?

    0
    2026年01月02日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

    Posted by ブクログ

    Wi-Fi幽霊を読んでいて昔白装束の集団が電磁波の事を言っていたような。この本を読んで思い出したけど今も活動しているのだろうか。そして死ぬ瞬間にも走馬灯のように駆け巡るのは電磁波が流れているとは…
    他の短編は山白朝子のは読んだのだがなんとなく覚えているので懐かしく思いながら読み乙一は初めて読むので自分には向いてない内容だなぁと思うけど山白朝子のは好きなのは何故なんだろうと同じ作者なのに別人格が書いている感じがする。

    0
    2026年01月02日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

    Posted by ブクログ

    表題作はホラーらしくあったが他は乙一の独特な世界観でとてもよかった。鳥とファフロッキーズ現象がとても好きで、あつくなった。SEVEN ROOMS他収録作品は再読だったがやはり良い。階段も、とても良かった。

    0
    2025年12月08日
  • 私の頭が正常であったなら

    Posted by ブクログ

    子どもや死にまつわる8つの短編集。どの話も面白かった。「世界で一番、みじかい小説」では、そのタイトルの由来とストーリーの関連に気づかされたとき、考えさせられれた。「おやすみなさい子供たち」は、天上の世界の話。本当にあるんじゃないかと思わされるほど、その世界観にのめりこめた。ホラーでありながら、切なく、美しい物語に触れることができた。満足。

    0
    2025年08月09日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

    Posted by ブクログ

    既読はseven roomsだけでした(中学時代に読んでとてつもない衝撃を受けました!)。
    こんなに面白いとは思いませんでした。短編の構成が見事で満足度が高すぎました。文句なしの星5です。

    0
    2025年06月12日
  • 私の頭が正常であったなら

    Posted by ブクログ

    薄気味悪さと、切なさと、爽やかさ。それらが融合してどの話も惹き込まれた。
    乙一ワールドはヤバい状況をサラッと出してくる。

    0
    2025年06月06日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いつか!誰か!書いてくれると信じてたネタ!
    Wi-Fiにも幽霊あるんだなー。うん。無料Wi-Fiに気軽に接続するのは気をつけます。
    いや、ほんっと面白かった。現代の怪談の解決方法が凄すぎる。時代にあってるというふうか。霊能力者とかいなくても最近はなんとかなるんだな。

    このほかには「seven rooms」「首無し鶏、夜をゆく」「子供を沈める」が好きです

    あと、山白朝子さんと乙一さんって同一人物なんですか…知らず何冊か読んでた。

    0
    2025年05月30日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

    Posted by ブクログ

    乙一さんの本を久しぶりに読んだら、山白朝子さんという新しいPNでも書かれていたことを知って、
    へーという驚きもあり、内容も濃かった。
    昔読んだことのある懐かしい話から、書き下ろしの
    WiFi幽霊まで、怖さをギュッとつめこんだ作品集。
    どれもこれも後味に絶妙なさびしさや、かなしさ、
    空虚感があるのが乙一さんの味だなぁと久々に堪能しました。

    0
    2025年05月03日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

    Posted by ブクログ

    表紙の動物さん(ねずみ?)のイラストがあまりにかわいくてつい購入。

    怪奇小説7篇、どれも本当におもしろくていずれの作家さんももっと読んでみたいと思えるものばかりでした。

    なんかおもしろい短編小説読みたいなという方にはほんとにおすすめです。
    表紙がかわいい。

    0
    2024年04月28日